番外 佐賀市営バスに唯一存在の路線車です、西工96MC架装日産デ車、80周年「復刻塗装」乗車記録 | コウさんのコウ通大百科 PART3

コウさんのコウ通大百科 PART3

在住する九州を中心に、鉄道・バスを中心としました記事を毎日更新しております。
(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 佐賀市交通局(佐賀市営バス)では、創業から80年を迎えました平成29年より、上の画像の車(835号・日産デKL-JP252NAN)にもありますように、かつて昭和時代に採用されておりました路線塗装を復刻させた車を運行しておりまして、佐賀市内でその姿を見る事ができます。

 

 この車に見られております塗装は、佐賀市営バスで平成12年まで見られていたものでありまして、かつては一般路線車をはじめ、貸切車でも見られていたものでありました。こうして見ましても、上部に薄いブドウ色、中央~下部に薄い黄色、そして中央部・下部に小豆色など計6色のラインが入っておりまして、これらを見ましてもレトロ感が感じさせられるのではないかとも思います。

 

 また、この車の場合は車自体は東京都交通局(都営バス)からの移籍車ではありますが、車内も復刻の形で改装されておりまして、懐かしいような姿が見られておりますし、車外でも日産ディーゼルのかつてのマークであります「UD」マークのプレートも取り付けられておりまして、復刻にふさわしいような姿が見られているのも特徴でもあります。

 

 

 さて、ここからは、その「復刻塗装」の路線車に以前乗車していた話題に関しまして、皆様にご紹介してまいります。


 

 佐賀市営バスでは、平成28年10月に創業80周年を迎えておりまして、その80周年を記念しまして導入されましたのが835号でありまして、西日本車体(西工)96MCB型中型ロングタイプの日産ディーゼルスペースランナーJPでもあります。

 

 

 この塗装は、先述のように佐賀市営バスで平成12年まで見られていたものでありまして、かつては一般路線車をはじめ、画像の貸切車でも見られていたものでありました。こうして見ましても、よりレトロ感が感じさせられるのではないかとも思います。

 

 (佐賀駅バスセンター祭り時に撮影、貸切車)
イメージ 6

 

 (側面)
イメージ 7


 

 また、運行開始当初は取り付けられておりませんでした、かつて佐賀市営バスの車両において存在しておりましたエンブレムなども取り付けられております。これらは、おそらくマニアの方が廃車となった車のものを購入・保管していたのではないかとは思われますが、状態も非常によく、日産ディーゼルを表します「UD」マークが非常に懐かしく感じさせられます。

 

 (前面)~「UD」・「NISSAN DIESEL」が書かれたエンブレム
イメージ 8

 

 (リア)~丸「UD」
イメージ 9

 

 (側面)~丸「UD(現在は別の所に取り付け)」
イメージ 10

 

 尚、画像からもわかりますように、80周年を記念した車であるという事で、登録ナンバーは「佐賀230い・・80」と登録されておりまして、希望ナンバーで登録されております。


 

 さて、ここからは以前乗車しました際の模様をご紹介してまいります。この時乗車しましたのは、中の小路バス停から佐賀駅バスセンターまででありましたが、佐賀市営バスでは中の小路バス停の事を「玉屋前」とも称しております(実際に佐賀駅バスセンターからの際には、放送で「唐人町・玉屋前経由」とも述べております)。確かに、画像からもわかりますように佐賀玉屋前にバス停が設けられておりますので、そう言われてもおかしくはないのではないでしょうかね。
イメージ 11


 

 そんな中の小路バス停から、佐賀駅バスセンターまで復刻塗装の835号に乗車します。今回乗車しましたのは、画像からもわかりますように、36番系統の佐賀記念病院行きでありました。
イメージ 12


 

 車内は画像のようになっております。車自体はノンステップバスではありますが、床はフローリング、シートは昔の車のシートカラーであります赤地のカラーとなっておりまして、こうして見ましてもできる限り再現している事が伺わせております。それでも手すりは橙であるなど、現在の基準に合わせたような形となっている事も伺わせているようであります。
イメージ 13

 

 (赤地のシート)
イメージ 14

 

 また、運賃箱もフローリングに合わせた形の色となっております。尚、ICカード「nimoca」も導入されておりますので、画像奥に「nimoca」の読み取り機もある事がお分かりいただけるのではないかとも思います。
イメージ 15


 

 こうして、乗車時間は10分足らずではありましたが、佐賀駅バスセンターに到着、この姿を見ましても車自体は10数年しかならない西工96MC架装の車ではありますが、かつて53MCなどにおいてこの塗装の車が存在していた訳でもありますので、西工架装車を好まれる方にとってもこの塗装をこの車に再現する事は良かったのではないかと思ってならない所であります。
イメージ 16


 

 今回は、佐賀市営バスに唯一存在します、「復刻塗装」の路線車に関しましてご紹介しましたが、この「復刻塗装」以外にも、昭和58年に採用されていた塗分けの車も佐賀市営バスでは運行されております。私自身も、この塗装の車に関しましては存じておりましたし、小さい頃にこの塗装の車に乗車した事もありましたので、復刻バスを拝見しました際には本当に懐かしいの一言ではありました。そう思いますと、復活は正直ありがたかったと思いますが、この車にとっても都営バスからやってまいりまして、移籍先の佐賀市営バスでこのような事になるとは思わなかったでしょうから、とにかくこれからも周りに懐かしさを出しつつ運行していただきたいと思います。
イメージ 17イメージ 18