阪神~近鉄間を直通する快速急行は基本的に神戸三宮~近鉄奈良間の運行で、平日の日中は6両編成を基本にしていますが19m3扉の阪神電車が近鉄線内を快速急行で走る姿を見ると輸送力不足に感じられ、阪奈間移動の際に座れなかった時は「近鉄車だったら座れたかも知れなかったのに・・・」って思ったこともあります。阪神車もラッシュ時は最大10両編成で運行されますがその時は1000系と9000系の混成も見られ、現在の阪神車では珍しい異種連結になっています。

 

(2021.4.1 額田~石切間にて撮影)

 

 近鉄奈良へ向かう1000系HS56の快速急行です。阪神本線からの奈良行き快速急行は多くが神戸三宮始発ですが土休日のみ新開地始発が3本あり、神戸高速線内で見られる数少ない近鉄直通列車になっています。全区間6両編成で運行されますが芦屋は通過し、8両編成同様神戸三宮から西宮までの停車駅は魚崎のみであるため直通特急・特急より停車駅が少ないです。

 

(2021.4.1 額田~石切間にて撮影)

 

 撮影した快速急行は神戸三宮12:02発の4235レで、阪神線内は1220レとして運行されますが種別表示にフルカラーLEDを採用している阪神車は近鉄独特の表示には対応していないため近鉄線内であっても前面は「快速急行」、側面は「快急」と表示し、色以外は自社線内と同一になっています。行先については奈良行きの場合、近鉄車に合わせて「奈良」にしていますが自社線内では正式名称である「近鉄奈良」と案内しているため阪神車に限り表示を「近鉄奈良」に改めてもいいのではって1000系や9000系を見る度に思ってしまいます。