京王帝都電鉄 高井戸から 20円区間ゆき 金額式乗車券~2 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昨日のエントリでご紹介いたしました、昭和38年11月と昭和39年4月に発行されました、「高井戸から 20円区間ゆき」の金額式乗車券の、双方の券の地紋の拡大画像です。

 

 

 

 

 

 

どちらも「けいおうていと地紋」ですが、「けいおうていと」の文字と社章の大きさ、横線と社章の間隔などが異なっています。

 

同じ地紋でも微妙に異なっているのは、券を調製した印刷会社が異なるためと考えられ、上段の地紋の券は「山口証券印刷」の調製と思われますが、下段の地紋の券は裏面の券番の数字のフォントから「井口印刷」の調製と見受けられます。

 

共用地紋の「JPR/てつどう地紋」では印刷会社による差異が見られますが、「けいおうていと地紋」のような自社地紋での差異は余り見られず、乗車券類の調製を1つの印刷会社に依頼する鉄道会社が多い中で、複数の印刷会社に調製を依頼している例は「小田急電鉄」でも見られましたが、「小田急電鉄」では共用地紋の「PJR/てつどう地紋」を用いており、「PJR/てつどう地紋」は調製先の印刷会社による地紋の差異が軽微なため、券面記載事項のレイアウトや活字のフォントの違いによる違和感はあっても、地紋による違和感は余り感じられません。

 

「小田急電鉄」の硬券の「PJR/てつどう地紋」の印刷会社による差異については、拙ブログの2007年1月24日のエントリ「小田急電鉄のシンコー印刷券~1」、2007年1月28日のエントリ「小田急電鉄の山口証券印刷券~1」で、差異を比較しておりますのでご参照ください。