2022年 秋の北海道旅行⑧キハ281系ラストラン!特急スーパー北斗乗車記(後編) | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

乗車証明書配布

唯一の途中停車駅・東室蘭を発車したキハ281系スーパー北斗。

 

室蘭のシンボル・白鳥大橋を左に見ながら走っていきます。

 

ここで乗車証明書の配布の案内放送が。1号車から順に配布するようなのでしばらく席で待機。

 

稀府の手前で上り特急と行き違いのため運転停車。

ここから単線区間に入ります。

 

伊達紋別駅を通過。

 

伊達紋別の近くからは有珠山と昭和新山が見えます。

有珠山はこれまでたびたび噴火してきた山。

車内放送では2000年の噴火によって特急列車が倶知安廻り(山線)に迂回運転したことが紹介されました。

当時は寝台特急や貨物列車も迂回運転を行い、山線はかなり賑わったようです。

 

洞爺を通過。

洞爺湖の最寄り駅ですが、洞爺湖まではバスで30分弱ほどの距離です。

 

ここでついに私の号車に記念乗車証が配られることになりました。

 

乗車証明書を配っているのは……

客室乗務員さん!?

利用減少と人材確保の困難さから2019年2月28日をもって乗務を終了したJR北海道の客室乗務員さんが今日と明日だけ復活、乗車証明書を配布してくれました!

JR北海道の客室乗務員のサービスはJR九州と双璧をなすと言われていた時代もあり、その雰囲気を少し感じることができました。

 

 

こちらがその乗車証明書。小沼のほとりを走るキハ281系の写真が使われています。

 

裏面にはキハ281系のこれまでの歩みが。

「スーパー北斗」の歴史が簡単にではありますが綴られています。

 

スーパー北斗に乗った大切な証。

大事にとっておきます。

 

秘境駅を通過

洞爺駅を出た列車はトンネルの連続区間へ。

何個目かのトンネルに入った頃、放送が流れました。

まもなく日本一の秘境駅、小幌駅を通過するとのこと。

 

小幌駅はトンネルとトンネルの間に挟まれた小さな駅。

列車と船舶でしか到達することができない超秘境駅で、秘境駅ランキングでは毎年堂々の1位

一瞬で通過してしまうので目を凝らしてトンネルを抜けるのを待ちます。

 

そして…

 

車窓から千鳥式に配置された短いホームがチラリ。

かと思ったらすぐにまたトンネルに入ってしまいました。

 

これが小幌駅です。

地元の自治体によって管理が行われており、観光資源にもなっている小幌駅。

いつかは降り立ってみたいものです。

 

道南の景色の中をいく

山線からやってきたキハ40普通列車と並走するようにして長万部に到着。

 

こちらも運転停車です。

 

2021年に乗ったニセコ号のときはかにめしの販売があったり賑やかでしたが、今日は落ち着いた雰囲気。

↑ニセコ号のときの長万部の様子はこちら

 

 

長万部といえば8月にいきなり温泉水の水柱が高さ30mまで噴出したことで有名になりましたが、すでに噴出は停止しており、車窓から望む事はできませんでした。

 

 

長万部を発車。

対向の特急北斗とすれ違いました。

 

長万部から先は噴火湾の景色をゆっくり楽しめる区間。

 

デッキのミニラウンジスペースにある窓からも眺めることができます。

 

遠くには道南のシンボル・北海道駒ヶ岳の姿も。

これから近づいていきます。

 

列車は森で運転停車。

 

対向の特急北斗がやってきました。

 

駅のレピーターには「砂・駒注意」の文字。

ここから函館本線は駒ヶ岳廻りの本線と、渡島砂原駅経由の「砂原支線」に分かれることとなります。

路線が分かれる理由は以前ご紹介しましたのでよければご覧ください。

 

 

森を発車した列車は砂原支線と分かれて内陸部を進んでいきます。

 

雄大な北海道駒ヶ岳が見えてきました。

 

夕暮れの西日に照らされる北海道駒ヶ岳。

 

馬蹄形の山体がオレンジ色に染まっています。

 

 

列車は駒ヶ岳廻りの途中、姫川信号場で行き違いのため運転停車。

この信号場は以前は駅でしたが、利用者が僅少のため2017年に廃止されました。

 

発車する際、駅時代の階段の遺構を見ることができました。

 

姫川信号場を発車してしばらく、左手に大きな湖が一瞬現れました。

大沼です。

 

大沼公園を過ぎると、続いて左手には小沼の姿が。

すでに夕暮れ時。いい雰囲気の湖面を見ながら列車は進みます。

 

大沼のお隣、仁山を通過。

 

本線から分かれて錆びついた線路が草むらの中に消えていきます。

 

これは「加速線」と呼ばれるもので、上り勾配の途中にある駅の場合、一旦バックして水平な加速線に入り、ここで十分に加速してから上り勾配に挑む、という使い方をされていました。

現在は使用されないので保守機械の置き場になっているようです。

 

新幹線駅を通過して函館へ

 

右手に新幹線の高架が現れました。

北海道新幹線の高架です。

 

本州方面へ向かう新幹線との接続点、新函館北斗駅はすぐそこ。

ですが…

 

キハ281系のデビュー時には当然新函館北斗駅なんてないので華麗に通過!

 

新幹線開業以来、時刻表に載る旅客列車で新函館北斗を通過するのは初めてではないでしょうか…?

ちょっとした優越感を感じます。

 

新幹線の高架は離れていき、

代わりに現れたのは函館新幹線総合車両所の建物。

 

 

 

 

七飯の手前で藤城支線が合流。

 

道南いさりび鉄道線も合流し、まもなく五稜郭です。

 

五稜郭の手前、五稜郭車両所では一足先に廃車となったキハ281系が解体されていました…

今乗っている車両の大部分もまもなく同じ運命をたどることとなるんですね……

 

五稜郭を通過。この駅を列車が通過するのも寝台特急以来のことです。

 

 

車窓右手に函館運輸所が見えてきて、

 

キハ281系も止まる広大な留置線群を見ながら列車はゆっくり函館駅のホームに滑り込んでいきました。

 

16:37、終点の函館に到着。

3時間59分の旅の終わりです。

全盛期を彷彿とさせる停車駅の少なさ、観光案内を始めとする車内放送の充実さ、客室乗務員による乗車証明書配布…

今までいろいろなさよなら運転に乗ってきましたが、その中でもトップクラスの充実ぶりでした。

 

よく見たらここにもスーパー北斗の乗車位置案内が。

細かいところまで気を配った姿勢にも好感です。

 

夕焼けに染まる函館の空をバックに停車するキハ281系。

たくさんの人がその姿を記録しようとカメラを構えています。

 

やがて列車のドアが閉まりました。

キハ281系8両は明日の本当のラストランに備え、函館駅のホームを離れていきました。

 

後追いで1枚。

 

キハ281系が去り、さっきまで大勢いたファンたちも足早に離れていって急に寂しくなったホーム。

日が暮れる時間ということもあって寂寥感が強く、

それとともに旅情を強く感じる瞬間でもあります。

 

前回函館に来たときはお昼。今日は夕方。

さて、これから何をしようかな…?

 

続きます。

 

★乗車データ
9098D 特急スーパー北斗 函館行き 札幌(12:38)⑧→函館(16:37)
キハ281 キハ281-5+キロ280-4+キハ280-3+キハ280-109+キハ280-105+キハ280-110+キハ281-6+キハ281-901
※2022年10月22日乗車
 
 
[9098D詳細時刻(10月22日運行分)]
札幌12:16/12:38→[苫小牧13:35/13:36]→東室蘭14:11/14:13→[稀府14:27/14:28]→[姫川(信)15:56/16:01]→函館16:37/16:46
[ ]内は運転停車
 
 

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