山に登れば(函館本線他) | 四季の鉄道風景Gallery

四季の鉄道風景Gallery

北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

旧友との鉄旅は続きます。太平洋を望む長万部に出ると、青空が広がり撮影への期待が高まります。道南でのお目当ては、キハ281系のお見送り、紅葉の駒ヶ岳に加え、日暮山に登り、錦秋の大沼を撮ることです。引退して足腰が弱っていますので、山が登れるかどうか不安でしたが、何とか30分の登山を経て、この絶景が見られました。口に出さず万歳三唱、そして、まだまだやれると自信にもなりました。登る提案をしてくれた旧友に感謝です。(2022/10/22-25)

キハ281系の引退興行は、混雑する有名撮影地を避け、予め決めておいた山崎駅のホームの先に広がるススキ野で撮りました。まずは、前座のキハ40系。私にとっては本命扱いです。

大岸駅のススキ野と似た感じです。ススキの穂は盛りを過ぎていましたが、まだフワフワです。白いススキ野で、青い北斗を見送りました。2両連結の先頭車が、汽車の重連のようでした。

続いて、有名撮影地落部でちょこっと撮影。キハ281系通過後なので、撮影者はほぼゼロ。雲多めですが、駒ヶ岳は見えています。

お昼は、森でラーメン。午後は、小沼で少し撮りました。見事な紅葉ですが、自分の車が写り込んでしまいました(;^_^A 「鉄道写真あるある」です。

そしていよいよ日暮山登山。かつては、車で山頂近くまでスイスイでしたが、崩れた登山道の修復ができておらず「車は通行止め」状態です。国定公園大沼を俯瞰するアクセス道であり、行政は、例えば芦別市(雲海の名所である上金剛山登山道を整備。山頂に展望台と休憩室を設置)などを見習って、早急に整備ほしいものです。登山は30分かかりました。旧友は私のペースでゆっくり登ってくれました。山頂に着くと、虹が出ました。天気は、晴れたり雲がかかったり、時折雨もありました。

山頂では約2時間滞在。キハ40(TOPの写真)、北斗、DF200けん引貨物などを撮り、本命のキハ281系が午後4時過ぎに通過。残念ながら、雲が出て陰ってしまいましたが、これが青い北斗最後のお見送りです。山を降りた頃には、薄暗くなっていました。

締めはマジックアワーの大沼駅。雨の山線から始まって、多彩な1日でした。七飯のハセガワストアでやきとり弁当を買って、お宿(大沼プリンス)にチェックイン。温泉に入り爆睡しました。

翌日も快晴です。朝の駒ヶ岳。日が昇ると大沼の湖面にケアラシが出ました。

朝の函館本線は、キハ40ラッシュ、小沼界隈で、場所を変えながら撮りました。晴れ男で定評のある私ですが、道南だけは鬼門でこれまで天気に恵まれことはほぼ無し。今回は条件に恵まれ、印象も良くなりました。

北海道色のキハ40三連、美しいですね。

木々が成長し、小沼が見えなくなったかつての有名撮影地でした。

大沼公園の紅葉も見事でした。

道南いさりび鉄道でもキハ撮り。私にとっては函館山を望むこの場所で三度目の正直。やっと良い条件で撮れました。右に見えるのは下北半島です。港ブルースが似合う景色でした。

このあと、函館市電を撮影(別記事でアップします)し、旧友を函館空港までお送りすると、もう夕暮れ時です。もう一泊して白老に帰ることにしました。お宿は仁山駅のすぐ近くにあるホテル。温泉もあり快適でした。翌日も快晴。撮影しながらゆっくり白老に帰りました。朝の仁山駅。レトロ感100%、絵になります。

大沼公園界隈で、キハ40を2か所で撮影しました。

このあと、落部、山線を経由して、夕方白老到着。3泊4日、紅葉はちょうど見頃、雨も晴れも、同好の旧友と楽しい鉄旅でした。写欲、食欲ともに満たされました。白老鉄日記vol.92「山に登れば」でした。