金沢駅【石川県】(北陸新幹線。2015年、2017年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
石川県金沢市の中心市街地北寄りに位置する北陸新幹線の主要駅で、JR北陸本線、七尾線、IRいしかわ鉄道線、北陸鉄道浅野川線との乗換駅、そして現在は終着駅ですが、2023年度末には敦賀まで延伸されるため、中間駅になる予定の、
金沢駅 (かなざわえき。Kanazawa Station) です。
 
尚、JR在来線駅およびIRいしかわ鉄道線の金沢駅の記事につきましては以前簡易版にてUPいたしました。
 
 
駅名  
金沢駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
石川県金沢市  
 
乗車可能路線  
JR西日本:北陸新幹線  
  
隣の駅  
高崎方・東京方……新高岡駅 (富山県)  
  
乗換可能駅  
JR西日本:北陸本線……金沢駅まで徒歩4分  
IRいしかわ鉄道:IRいしかわ鉄道線 (JR西日本:七尾線への直通列車を含む)……金沢駅まで徒歩4分  
北陸鉄道:浅野川線……北鉄金沢駅まで徒歩10分  
 
訪問・撮影時  
2015年4月、2017年8月  
 
 

 

 

正面口に相当する兼六園口(旧・東口)です。西寄りを望む。
兼六園口の出入口前には能楽の鼓をイメージした「鼓門」があり、今や金沢駅のシンボルになっていますが、この鼓門は新幹線駅開業より10年も前の2005年に完成しています。
そして鼓門と高架下駅舎の間の広いスペースはガラス張りの大屋根に覆われおり、この部分は「もてなしドーム」と呼ばれています。
出入口に段差はなく、バリアフリーに対応しています。
兼六園口の駅前広場には「鼓門」と「もてなしドーム」を中心に左右2つのロータリーが設置されており、右側(北側)ロータリーがバスターミナル、左側(南側)ロータリーがタクシー・一般車用です。
また、「もてなしドーム」には地下広場があり、その北側には北陸鉄道浅野川線の北鉄金沢駅があります。
 
 

 

兼六園口駅前です。南東を望む。上写真は鼓門の直下付近より撮影。
左前方の金沢都ホテルは建屋が解体された模様です。
駅前は市街地が広がっていますが、商店はさほど多くありません。
中心市街地は約1km南の武蔵ヶ辻・近江町以南で、繁華街はさらに南の香林坊地区や片町地区になります。兼六園も中心市街地にあります。そのため、金沢駅と中心市街地や兼六園方面を結ぶ路線バスがバスターミナルより頻発しています。
駅前は街外れにありましたが、近年は大型商業施設の開業や駅ナカ商業施設「金沢百番街」の充実により、商業の拠点の一つにもなっているようです。
 
一方、旧・西口の金沢港口は長らく「駅裏」でしたが、在来線の高架化以降は再開発が進み、商店は少ないものの金沢港方面へ一直線に延びる「けやき大通り」沿いにはオフィス街が形成されています。
 
 

高架下1階にある新幹線改札口です。東西自由通路より南寄りを望む。
左が兼六園口および北鉄金沢駅方面、右が金沢港口方面で、新幹線改札口のすぐ右側に在来線およびIRいしかわ鉄道の改札口があります。
新幹線改札口は新幹線の高架下にあり、「モバイルSuica」などのICカードに対応した自動改札機が並んでいます。尚、北陸新幹線のJR西日本区間では通常の交通系ICカードは利用できません。
左から2番目の自動改札通路が幅広通路で、窓口に面した左端には有人通路があり、点字ブロックが設置されています。
改札口の左右に新幹線乗車券が購入可能な指定席券売機『みどりの券売機』があり、右側の在来線改札口との間には『みどりの窓口』があります。改札内には精算窓口があります。
そして2階にある新幹線ホームとの間は階段、上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれていますが、いずれも中2階踊り場を経由します(EVは乗換なしでホームへ到達可能なため、1階の時点で乗車ホーム行きのEVに乗る必要があります)。
中2階踊り場にはトイレ・多機能トイレ、空調完備の待合室、コンビニ「セブンイレブン ハートイン」、在来線のりかえ改札口があります。
また、改札外の金沢港口出入口前にも「セブンイレブン ハートイン」があります。
東西自由通路を挟んで後方の高架下には「金沢百番街(Rinto)」が、改札口の南側(奥)には「金沢百番街(あんと館)」があります。あんと館へは在来線改札との間にある通路または「もてなしドーム」経由でアクセス可能です。
 
 

こちらは中2階にある在来線~新幹線の「のりかえ改札口」です。
在来線コンコースより東寄りを望む。在来線側では「新幹線のりかえ口」と表示されています。
自動改札機が並んでいて、在来線の『ICOCA』乗車券と新幹線の磁気乗車券や「モバイルSuica」などのIC乗車券を一括処理できると思われます。
右から2番目の自動改札通路が幅広通路で、窓口に面した右端には有人通路があり、点字ブロックが設置されています。のりかえ改札口もバリアフリーに対応しています。
のりかえ改札の先は新幹線コンコースです。
尚、在来線側の右後方には「金沢百番街(あんと館)」と直結の「あんと改札口(在来線専用。バリアフリー非対応)」があります。
 
 

13番のりばに設置されている建植式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
JR西日本の駅の中でもかなり早い時期にLED照明の駅名標が採用されています。
駅名標はJR西日本の標準デザインで、下部はJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
尚、駅ナンバリングは導入されていません。
この駅名標は時刻表と一体になっており、在来線特急列車との乗継時刻表や下り新幹線列車の到着時刻表も掲載されています。
 
 

北陸新幹線の金沢駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
左ホーム(西)が左から11番のりば、12番のりばの順、右ホーム(東)が左から13番のりば、14番のりばの順で、いずれも上り上越妙高・高崎・東京方面です。東京方面の発車列車は11のりば・12番のりばを、下りの到着列車は13番のりば、14番のりばを多用している印象です。
11番のりばの左側には在来線ホーム(高架構造)が並んでいます。
ホーム有効長は12両分少々で、停車中列車の先頭部の撮影はギリギリ可能です。開業時より全てののりばにホームドアが設置されています。
一方、ホーム幅は主要駅ながら全体的にあまり広くなく、両端部は特に狭くなっています。
また、ホームと線路全体が大屋根に覆われているため、雨や雪の心配はありません(異常気象時を除く)。
各ホームには飲料自動販売機と冷暖房完備の待合室があり、少なくとも13番・14番のりばにはベンチもあります。11番・12番のりばには「セブンイレブン キヨスク」(?)と駅弁売店(?)があります(記憶が不確かで申し訳ありません)。
写真は13番のりばより高崎方・東京方を望む。
 
 

12番のりばより高崎方・東京方を望む。

これ以上のホーム延伸は考慮されていない構造です。既に12両分ありますから…。
この先、左側を走るIRいしかわ鉄道線と並走しながら高架区間で市街地~住宅地の中を北東へ走ります。金沢駅近くには急なカーブも多いです。そして森本駅の先で右へカーブしてIRいしかわ鉄道線と分かれ、すぐに山間部のトンネル連続区間になります。津幡町に入ってしばらくして、津幡駅を過ぎたIRいしかわ鉄道線をオーバークロスすると、大きく右へカーブして新倶利伽羅トンネルで倶利伽羅峠を越え、富山県小矢部市に入ります。その後は石動駅付近でトンネルを出て、大きく左へカーブしながら砺波平野の広大の田園風景の中を走り、やがて北東に進路を変えます。その後は高岡市に入り、しばし北陸自動車道と並走してから大きく右へカーブして、進路を東に変えると新高岡駅へと至ります。城端線との乗換駅で、高岡駅へは城端線上り列車で1駅です。
 
 

 

2枚とも13番のりばより終端方(将来の敦賀方・大阪方)を望む。
現時点で金沢駅が北陸新幹線の終着駅ですが、線路は先へ延びており、約12km南西、北陸本線の松任駅の先にある白山総合車両所まで続いています。現在は回送列車など非営業列車しか走行しませんが、2024年春の敦賀延伸後は白山総合車両所の手前まで本線に転用される予定です。
 
 
あとがき  
私が北陸新幹線の金沢駅で下車(乗車)したのは2015年2回、2017年1回の計3度です。2015年は北陸新幹線を往復乗りつぶしした際に、2017年は乗り鉄時に新潟県から石川県へと移動した際に、いずれも終着駅故に必然的に改札外との行き来をしています。雪国ゆえに大屋根に覆われた2面4線の駅で、開業時よりホームドアが設置されています。駅前は中心市街地からは離れていますが、駅高架下や駅前にも商業施設があり、また鼓門も観光スポットになっているため、駅や駅前は観光客でごった返していました。2020年以降はコロナ禍で大変かと思いますが…。
 
東京からですと北陸新幹線『かがやき』『はくたか』に乗り、終点下車です。新幹線の効果もあり、余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間……12時間強)。
一方、大阪からですと大阪駅から北陸本線特急『サンダーバード』に乗り、終点の金沢駅で下車すぐです。じゅうぶん日帰り訪問可能ですが、大阪方は新幹線が開業していない分、東京発より滞在時間が短くなります(最大滞在時間……11時間半程度)。
 
食料・飲料について、駅構内や駅前に複数のコンビニがあり、飲食店も駅や駅前に一定数あります。チェーン店は少ないですが…。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪ともに到達難易度がやや高いですが、
北陸新幹線を乗り鉄の際は、金沢駅をスルーせずにぜひ一度は金沢駅も観察されてみて下さい!
そして観光などで金沢へお出かけの際はぜひ北陸新幹線をご利用になり、金沢駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)