みなさんこんにちは。前回からの続きです。


3年振りに、今年は現地開催となった鉄道イベント「きんてつ鉄道まつり」。

会場の「五位堂検修車庫(奈良県香芝市)」の訪問記をお送りしています。




検修車庫の内部を探索しています。
これこそが、車両基地開放イベントの醍醐味。
その雰囲気はたまりません。


しかし、実にたくさんの車両が並べられています。台車を履いたままのもの、塗装が剥がされている途中のもの。作業工程もさまざまです。



こちらは、台車や床下器具がすっぱり抜かれ、台座に仮置きされているもの。ばらばらにしてそれぞれをさらに分解して点検しているところでしょうか。実に興味深い光景が続きます。



いちおう、通路側にロープは張られてはいるのですが、すぐ近くで観察出来るほどです。

近鉄電車はサービス旺盛やなあと感じるのですが、そのおかげで、連結器の大きさも実感することが出来ます。



並べられている車両の形式というのも、実にさまざまです。こちらの車両というのが…


行先表示幕に「菰野(こもの、三重県三重郡菰野町)」とあるのには驚きます。

四日市駅から分岐して「湯の山温泉駅(同)」に至る「湯の山線」の途中駅ですが、広範囲な運用をしているのだなと、近鉄電車のネットワークの広さをあらためて感じた次第です。




そして、こちらは床下機器が取り付けられて、塗装中のものと思しき車両。


表示は「急行 尼崎(兵庫県尼崎市)」
終日にわたり、相互乗り入れしている「阪神なんば線」の拠点駅に当たります。

ただ、近鉄電車からの尼崎ゆきは、普通や準急系統にはあまたの設定があるものの、急行のそれは一本もありません。将来の設定を想定しているのでしょうか、興味深いです。


先ほどの「菰野ゆき」とこの車両、よく似た顔つきをしているのですが、形式がまったく異なるものです。


阪神電車とは列車無線や保安装置が異なるために、それに対応出来る装備がなされていることが特徴としてあります。見分け方は、車両に取り付けられているこのマークでした。


ところで、入庫している車両たちということで
行先表示も見たことのないものが目立ちます。


この車両もそうなのですが「普通」の表示。
しかし、近鉄電車にこんな表示あったかな?と思ったのですが…種別だけで、行先がありませんので、緊急用だと思われます。


ところで「行先表示幕」というと、興味深いのは、近鉄・阪神両社にまたがって運行されている看板列車「快速急行」の表示も、2種類用意されていることでしょうか。


例として「快速急行 奈良」を挙げてみます。
阪神線内ではこの表示。
阪神電車の快速急行は、青色が種別色です。


近鉄線内では、この表示。
そして、近鉄電車の快速急行は赤色が種別色。



同じ種別・行先でも、それぞれの社線内で幕表示を切り替えているというものです。

文字フォントの丸みや角張り、さらに、種別を「快急」「快速急行」などと略す、略さないなどの差異があるのも、興味深いです。
「近鉄電車ミニ方向幕」より。ブログ主所蔵。


この、青地に白抜きの「普通」表示は文字が丸っこいものですので、阪神線内で使用する場合を想定したものなのでしょう。これは、珍しいものを見られました。



さらに、検修車庫内の探索をしてまいります。

次回に続きます。
今日はこんなところです。