陸中花輪駅発行 自由席特急券 盛岡→600kmまで | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和52年3月に花輪線陸中花輪駅で発行されました、「盛岡→600kmまで」の自由席特急券です。

 

 

仙台印刷調製の券となります。

 

花輪線から盛岡で特急列車に乗り継ぐ旅客のために設備されていた券で、「盛岡→600kmまで」の下車駅は「大宮」と「上野」になります。

 

陸中花輪駅は花輪線の主要駅で、この自由席特急券は発行箇所の左側に「○2」の記号が記載されておりますので、2番窓口で発行された券となり、当時の陸中花輪駅には複数の窓口が設けられていたものと推察されます。

 

陸中花輪駅は秋田鉄道により昭和6年10月17日に開業した際、既に足尾線(現、わたらせ渓谷鐵道)に花輪駅が存在していたため、旧国名の「陸中」を冠して駅名を「陸中花輪」としたものと考えられますが、JR東日本となった平成7年12月1日に、旧国名の「陸中」から駅が所在する「鹿角市」の市名を冠した、現在の「鹿角花輪」に駅名が改称されています。