羽衣線用のクモハ123-5/6に連結するサハ103-758(元サハ101)の加工作業も、最終段階を迎えました。前回の作業で塗装面を傷付けてしまった箇所の部分修復と、ボディ全体のクリア塗装を済ませ、仮組立中に飛散してしまった窓ガラスパーツも見つけることが出来ました。
残る作業も僅かです。先ず、貫通ホロを装着します。
クハ103-194と同様に(→こちら)、KATO製のクハ111 前面ホロ(品番Z04-6160)を使用します。
ホロは取付脚部分を切断して、側面方向幕のある側の妻面(②位側:東羽衣方)に、ゴム系ボンドで貼付けました。実車の妻面では、貫通ドアは室内色(写真により、薄緑色・薄茶白色・銀色に見え判断に迷う)、貫通ドアの戸袋窓は黒色Hゴムになっていますが、今回は手抜きして朱色1号のままにしています。
次に、実車の台車は、DT21TからTR212に変更されていましたので、外観の似ているTR201(TR62)で代用することにします。
鉄コレの台車はピン止め方式ですので、GM製のTR62(TR201)(品番5029)を使用します。
カプラーは、クモハ123-5/6に合わせてTOMIX製の密連形BMTNカプラー2(品番0339)を使用しますので、取り付けに支障する台車のカプラー保持部は、根元で切り離しました。中心ピンは、鉄コレ用以外にGM製でも使用可能ですが、GM製台車を装着した際には何れの中心ピンでも床板側に圧着状態となり、台車が回転できません。台車の中心ピン取付部の厚さを確認すると、鉄コレ製品の1.8mmに対して、GM製は2.2mmと分厚いのが原因と判明しました。台車の中心ピン取付部の下面を平ヤスリで1.8mmまで削って薄くすることで、問題なく回転するようになりました。
TR212装着を再現できました。右側が鉄コレのサハ101に装着されていたDT21です。
漸くサハ103-758が完成しました。床下機器はサハ101製品のまま流用しています。
羽衣線(鳳~東羽衣)で、クモハ123-5/6に連結して運用されていた当時の姿(編成の左側が鳳方)です。1995年3月に発生した阪神淡路大震災直後の他線区運用応援で、元々の連結相手であったクハ103-194が貸出・転出したことにより、代替車としてサハ103-758が大阪環状線から借入の上、クモハ123-5/6が宇野線に転属するまで同線で運用されていました。
以前に加工したクハ103-194(→こちら)と合わせて、羽衣線のクモハ123-5/6は、実車と同様の運用パターンが再現できるようになりました。
① クモハ123-5/6の単行
② クモハ123-5+6の2両編成
③ クハ103-194を①の鳳方に連結した2両編成
④ クハ103-194を②の鳳方に連結した3両編成
⑤ サハ103-758を②の中間に挿んだ3両編成
今回のサハ103-758は、加工着手から約1年掛りでの完成です。妻面の塗装など、まだ不出来な箇所もありますので、後日に気が向けば更新工事を施工したいと思います。(完)
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