日本より25年歴史が長い、スイスの鉄道。
今年が運行開始175年だそうで、それを記念してこのほど、東部山岳地帯を走るレーティッシュ鉄道にて、なんと100両もの客車をつないだ列車が走ったそうです。
レーティッシュ鉄道自体の歴史はおよそ130年ですが、沿線の景色の美しさで知られ、2008年にはユネスコの世界遺産に登録されたほど。
世界的に見ても鉄道関連の世界遺産は数カ所しかなく、谷間をまたぐ石橋の上を走る赤い列車を、スイスの観光ポスターで見かけたことがある人は、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
今回、全長1.9キロ(4両×25編成)に及ぶ「長大列車」が走ったのは、その世界遺産に登録されている区間であるアルブラ線の、プレダ~ペルギューン~アルヴァノイ間。
距離にして25キロ。
高低差なんと800メートル近い山あいの、曲がりくねった狭軌の線路を、時速30キロ台で45分ほどかけて走り抜けたそうです。
100両もの列車は、「世界で最も長い旅客列車」として、めでたくギネス記録に認定。
貨物列車だと、アメリカやロシア、中国あたりなどで100両単位のものがざらに走っているようですが、旅客列車、それもちょっと可愛らしい感じさえする赤い客車が100両も、と想像すると、なかなかに壮観な眺めだったに違いありません。
*姉妹鉄道提携を結んでいる「箱根登山鉄道」に例えるとわかりやすいかも
ひるがえって、今年150周年を迎えた日本の鉄道。
鉄道記念日の10月14日前後を中心に、数々のイベントが行われましたが、さすがにスイスの向こうを張って、「客車150両をつなげて…」なんてのはなかったか(笑)
日本の鉄道は駅間距離が短いところが多く、長くつなげると端っこはもう隣の駅に着いちゃうという事態も起きそうだし…。
区間の選定からして大変そうですよね。
それでも北海道あたりなどに適した場所は見つかりそうな気もしますが、それ以前に「走行に耐えうる車両を100台以上、どっから集めてくるんだ」って話も(苦笑)
それはともかく、海外の鉄道にも並みならぬ興味がある私。
さっきもCS放送でドイツの鉄道旅行の番組(列車自体はほとんど出てこなかったけど…)を見てましたが、ああいうのを見るたびに、ああ、行きたい! って思っちゃうんですね。
世界各地、それぞれに魅力的な鉄道は存在しますが、やっぱりヨーロッパの鉄道に乗りたいかな(個人的にはイタリアに興味津々。行ったことがないだけに)。
ずっと海外旅行はご無沙汰している私。
早く情勢が落ち着いて、以前のように気軽に(価格的にも)渡航できる日が来ることを待ちわびるこの頃です。
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