続:JR北海道・キハ281系 | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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 MODELS IMON製のキハ281系の続きを。
 この模型の動力車は、先頭車のキハ281形に設定されている。7両の基本編成で2Mになるわけだが、当初の仕様では旧原宿店レイアウトの勾配を登れずパワー不足ということで、リコールがかかりウエイトの積み増しが行われた。その理由はT車の走行抵抗が大きいことだった。

 動力方式は、床下に両軸モーターを装備して両台車を駆動する方式。当時はまだIMONギアの開発はされていないので、AJIN製のギアボックスと思われる。
 照明はフル装備で、側面方向幕にまで入っているのが同社らしい。時代的に電球仕様だが、白色LEDに変えたらグッと見映えが向上することだろう。ただ、海外生産の製品は設計が独特なのでバラしての改造は結構ハードルが高いかも。
 ヘッドライト類の消灯機能もあるのだが、そのスイッチは屋根の排気筒の下にあり、添付されている線材を上から差し込んで操作するという、海外流の設計になっている。


 集電に万全を期すため、T台車には集電ブラシを当てている。照明のチラつき防止には有効なのだが、走行抵抗が大きくなるのがツラいところ。
 床下機器の作りこみもご覧の通りだが、こちらも重量増というデメリットがある。これらの結果、動力車のパワー不足が判明したとのこと。
 中間のカプラーはTOMIXのTNカプラーを使用。幌はシリコン製で出来るだけ密着するように作ったそうだが、やはり無理があり、後にリコールでヒダ1枚分をカットしている。
 さて、最後の珍品ポイント5を。この製品には非常に珍しい特徴があるのだ。



 実車が振子式特急車輌ということで、模型にも車体傾斜のギミックが組み込まれている。Nゲージでは珍しくないが、16番スケールのメーカー完成品としては極めて珍しい。
 画像は、KATOのカント付きユニトラック(R790)を使って撮っているが、なかなかいい感じ。中間車でも撮ってみたので、車体の傾斜具合が分かると思う。
 もう21年前となるIMON製品に続くキハ281系の模型化はなく、ようやく近年になってエンドウからリリースされている。