会津駒ヶ岳登山 | DAIKON's Life

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Yahoo!ブログからの引っ越し組です。
だいこんが日々感じたことを、気の向くままに綴っています。

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 三年ぶりの登山だった。

 日頃お世話になっている登山の師匠の一人が、今月還暦を迎える。
 そのお祝いも兼ねて登山仲間と会津駒ヶ岳に登り、登山を終えた日の晩は定宿のペンションのお世話になることになった。

 名幹事のお陰で、宿泊代ではこの度話題となっている「全国旅行支援制度」を適用。
 1.5泊(うち1食は登山で持って行ける弁当)の一人部屋、ペンションは貸切、しかもカラオケ歌い放題で10000円を切るという超破格。
 当然、福島県内で使えるクーポン券3000円分(500円券×6枚)も付いてきた。



221014

 仕事を終えて急いで帰宅。
 シャワーを浴びてすぐさまクルマに飛び乗り、一路お世話になるペンション「エンドレス」を目指す。
 自宅を出たのが1925頃、このときカーナビは2330着と示していた。
 友部SAで手早く晩ご飯を食べ、愛車をひたすら南会津まで走らせ続ける。
 そして、予定通り2330頃に「エンドレス」着。
 既に登山仲間のクルマ1台が到着しており、仲間に挨拶をして早々に就寝…。



221015

 登山当日。
 445起床、530発。
 山男の朝は早い(笑)
 600過ぎに会津駒ヶ岳登山口にほど近い、村営グラウンドに着く。

 会津駒ヶ岳の登山は、登山口の中でも標高が高い滝沢登山口からスタートするのが理想だ。
 だが、そこは駐車場のキャパシティが20台ほどと小さく、しかも最近では流行の車中泊組が増えたため駐車は絶望的だ。
 そう踏んだ我々は、標高の低い会津駒ヶ岳登山口に近く、駐車キャパも十分、おまけにトイレもあるところをスタート地点とした。

 天気は薄曇り、予報では晴れ。
 急いで身支度を終え、620登山開始!
 僅か4分後に会津駒ヶ岳登山口を通り、更にその26分後に滝沢登山口へ到着。
 ここで登山届を記入し、提出する。

 701、会津駒ヶ岳滝沢登山口から登山再開。
 ここから「水場」と言われる地点までは、厳しい急登が続く。
 そういえば、今回の山行はピストンだ。
 復路でこの道を下りなければいけないことを考えると、早くも頭が痛い。
 しかし、樹林帯が見せる紅葉の色付きは見事なもので、厳しい登山の中でも目から得る情報には感動をおぼえる。



 733、ヘリポート跡で小休止。
 体を動かして暑くなってきたので、ウインドブレーカーを速攻で脱ぐ。
 空を覆う雲も徐々に薄くなってきて、やわらかな日差しも覗かせ始めた。
 薄着になる理由としては十分すぎる。

 739、ヘリポート跡発。
 山頂を目指して再び歩き始める。
 相も変わらず、厳しい急登が続く。
 段差も大きく、思わず「どっこいしょ」と声が出てしまいそうなくらいだ。
 ここから水場までが往路の正念場だろう。
 下山のことを考えて、足腰の挙動に気を遣いながら登り進む。



 818、水場着。
 ここで水分補給等の小休止をとる。
 ここまで来ればあとは比較的なだらかな道が続く。
 終盤には木道が整備されているところもあるので、テンポ良く歩きたいものだ。

 831、水場発。
 ここから何と、88分もノンストップで歩いていた(驚)
 前半がだいぶ険しい道だったため、後半がだいぶ楽に感じたのであろう。
 そして、登山道が見せる景色にも変化が出てきた。
 木々の合間を縫って歩くような景色ではなくなり、山頂方面を見上げれば空まで見える、すっきりと開けた景色だ。
 天気が良くなってきたのがこのタイミングで、紅葉で色付いた遠くの山脈と、そしてときには青空が顔を覗かせてくれるようになった。
 また、木道が通じる駒の小屋までの湿地帯は黄金色の草が一面を覆い、紅葉とは大きく異なる景色に思わず息をのんだ。



 959、山頂にほど近い山小屋「駒の小屋」着。
 多くの登山客で賑わっていた。
 売店でタオル(500円)とTシャツ(2800円)が売られていたので記念に購入。
 山小屋での物販の相場を考えると、だいぶ手が出しやすい価格だ。
 タオルの購入には、全国旅行支援制度で手に入れたクーポン券を使った(山小屋が使用できる店舗に登録されていることにも驚いた)。



 ここで一行は座席を確保して、昼ご飯を食べることにした。
 お弁当は、先述の通り「エンドレス」が用意してくれたものだが、ボリュームたっぷりで感動。
 大きなおにぎり2個、ゆで卵、鮭の切り身等々…。
 予め自分で用意しておいたインスタントのなめこの味噌汁も、山専ボトルに入れておいた熱湯を注いで一緒にいただく。
 ご飯を平らげると、体の疲れが一気にぶっ飛ぶような気持ちになった。

 1040、駒の小屋発。
 ここから20分ほど歩くと、いよいよ会津駒ヶ岳の頂上である。
 頂上周辺は高い草木に囲まれているため眺望はないが、頂上付近から見えたこの日一番高いところから見た景色は格別だった。



 1059、会津駒ヶ岳山頂着。
 やったぜ\(^o^)/
 パーティー全員で登頂を喜び、手早く記念撮影を済ませる。



 1107、会津駒ヶ岳山頂発。
 ここからは復路だ。
 登山道はピストン。
 今まで歩いてきた道を今度は逆戻りだ。

 1127、駒の小屋着。
 下山に向けて靴紐をきつく縛り直す。
 同時にザックのベルトや衣類も整え直す。

 1140、駒の小屋発。
 ここから水場までは軽い足取りで順調に下山する。
 ペースもだいぶ良かった。

 1250、水場を通過。
 下り坂だからというのはわかっているが、この区間は往路より20分近くも早く下りられた。
 ここから先は、いよいよ険しい下り坂が延々と続く。
 ペースが良かったため、このままヘリポート跡まで歩き続けた。

 1327、ヘリポート跡通過。
 水場から先は体力の消耗こそ抑えられたものの、足場の悪い下り坂が続いたため、膝の消耗抑制と慎重な足運びを強いられる。
 細かなところに神経を集中させなければいけない下山だった。
 登山の事故は往路よりも復路の方が圧倒的に多いと聞く。
 最後まで油断大敵、と何度も自分の心の中で言い聞かせた。

 1355、会津駒ヶ岳滝沢登山口着。
 どうにか怪我をせず、また、膝が死ぬこともなく下山できた!!
 ピストンの山行だったが、下山時には往路で気付かない別の景色が見られるのも楽しかった。
 そりゃそうだ…行くときに背中を向けていた景色なのだから(^^;
 ここから先は、駐車場に向けて道路を歩くだけ。

 1406、会津駒ヶ岳滝沢登山口発。
 舗装された安全な道を、クールダウンさせながら歩き続ける。
 1431に会津駒ヶ岳登山口を通過。
 1436、遂にスタート地点の村営グラウンドの駐車場に到着!!\(^o^)/

 久しぶりの登山だったため体力面での不安もあったが、無事に山行を成し遂げることができた。
 体力は足りたが、脚力はもっと欲しかったところだ。
 今後のトレーニングの課題の一つだろう。

 荷物をクルマに積み込み、足元を楽な靴に履き替え…自分はこのあと近くの温泉に向かうことにした。
 他のメンバーはお風呂セットを持参していなかったことや、早くペンションに戻ってビールを飲みたいという声があったため、暫し単独行動をさせてもらった。

 1500、近くの公衆浴場「駒の湯」着。
 オープン時刻ジャストに到着という、気持ちいいスケジュールだった。
 入浴料600円の一部を例のクーポン券で支払おうとしたが、あいにくこちらは対応いていないとのことだった。
 さっさと身支度を済ませて浴室へゴー!体をきれいにしてから大きな湯船へライドオン(*´▽`*)



 お風呂でしっかりリフレッシュしたあとは、単独行動なのを良いことに近くの道の駅を巡る(笑)
 これまでは誰かのクルマに乗せてもらっての登山が多く、通過する道の駅を見ては少し悔しい思いをしていた。
 自分のクルマで現地入りすると、こういうときに便利だなぁと(^o^)
 道の駅「尾瀬檜枝岐」と「番屋」を訪問して無事きっぷを回収し、1645頃「エンドレス」へ戻った。





 さて、ここから先は暫く登山に関係のない話ばかり…(汗)



 まずは「エンドレス」でのディナータイム、そしてその後半戦は仲間が持ち寄ったお酒が加わる。
 忘れてはいけない。今日は登山仲間の還暦パーティーも兼ねているのだから(^^;
 深夜まで楽しい歓談が続いた。
 翌日の予定は帰ることしかないのだから、自由気ままなのである…。



 

221016

 自分でもびっくりするくらい朝早く起きられた。
 といっても800からの朝食にはギリギリセーフだったけれど(^^;

 ご飯を食べて、「全国旅行支援制度」に必要な身分証明書とワクチン接種証明書のコピーを取って、幹事が中心となり宿代の精算をして…。
 出発前、足の血の巡りを促進するために近所を少し散歩した。
 天気は快晴で日差しが強い。
 もし登山がこの日だったら、日差しに奪われる体力は昨日の比ではなかった…といったお喋りをしながら近くをぶらぶらした。

 1000過ぎ、名残惜しいが「エンドレス」を発つ。
 この度も大変お世話になりました。

 今回「エンドレス」でお世話になったメンバーは、結果的に総勢でクルマ4台体制の大所帯となった。
 そのうち2台は早々に解散、この度の主役を筆頭としたメンバーが乗るクルマ1台と自分の1台が、その後暫く行動を共にした。

 クルマを走らせて早々、前を走る仲間のクルマが突如聞かされていなかった駐車場に入る(笑)
 「いやあ、何度も通っているけれど立ち寄ったことがなかったから…」と言いながら、ステアを切った師匠がクルマから降りてきた。
 寄ったのは「きこりの店」という、原木や無垢材の家具等を販売している店舗だった。
 さすがにン十万もするデスクやチェアーは買えなかったが(笑)、ちょうど家で使っている箸がだいぶくたびれていたため、無垢材の箸を一膳購入した。
 箸は700円ちょっとだったが、そのうち500円はクーポン券で支払った。

 一行は再びクルマを走らせて、このとき最初の立ち寄り地点としていた道の駅「たじま」に立ち寄った。
 着いたのは1130頃だった。
 本当はここで昼ご飯にする予定だったが…晴天、週末の連休、そして「全国旅行支援制度」の影響か、駐車場はほぼ満車、当然店内も人多すぎという状況orz
 クーポン券は福島県内でしか使えないため、ここで残っているクーポン券を全部お土産購入にぶち込むことにした。

 ここから近いところで食事処を探したが、結局どこも駐車場がいっぱいで、半ば路頭に迷いながらクルマを栃木県方面に進める…。
 結局行き着いた食事処は、道の駅「湯西川」(笑)
 着いたのは1230頃。
 「道の駅巡りみたいになっちゃった…」という声が仲間からあったが、どっこい自分としては大歓迎の行程である\(^o^)/
 ようやく辿り着いた食事処では、オススメとされていた「ゆば入り鴨せいろそば」をいただく。
 そばがシャキッとしていて美味しかったぞ(*´▽`*)



 ちなみにそばを注文してから気付いたが、ここには「湯西川ダムカレー」と「川治ダムカレー」が用意されている。
 何と、それぞれダムカレーを注文するとダムカードがもらえるというではないか…!!
 さすがに一気に二杯は食べられないが…次回訪れたときは積極的にダムカレーを食べることにしたい。

 道の駅「湯西川」は、野岩鉄道の湯西川温泉駅と隣接している。
 そして、すぐそばには立派な鉄道橋が架かっている。
 スマホで調べたら、小一時間で列車がやって来ることがわかった。
 目の前でこんな景色を見てしまったら、そりゃあ「撮り鉄」したくなるというもの。

 仲間に「自分だけここに残って写真を撮る」旨を話し、もう1台のクルマとはここでお別れとなった。
 「一時間待てば列車が来るなら、だいこんさんがここに残るのも納得ですね」という旨のコメントまでいただいた(笑)
 自分のクルマで来て良かったと、あらためて思った。


 小一時間待って東武500系「リバティ会津」の写真を無事撮り終えたあとは、結局道の駅の中にある湯西川温泉にライドオン(*´▽`*)
 もう一度リフレッシュして、自宅までクルマを走らせるのだった。

 道の駅を出てから早々に、五十里ダムの管理事務所入口が目に入る。
 趣味野郎の第六感が「ここに寄り道しろ」と脳に命令してきた。
 予感は的中し、立ち寄った最たる理由であるダムカードをゲットできた♪
 予習なしで回収できたのは嬉しかった。

 一通りの趣味もこなしたところで、今度こそ一気に帰宅の途へ…。
 もう栃木県日光市まで来てしまったのだからと、自宅の千葉県までは下道で帰ることにした。
 宇都宮市街のちょっとした渋滞を抜けてR294に入ってしまえば、あとはこっちのもの。
 何度も通ったことがあるルートなので、安全運転でアクセルを踏み続ける。

 日が暮れた頃、守谷のスシローにピットイン。
 ここまで来れば庭のようなもの。
 この日最後の腹ごしらえをガッツリ済ませ、帰り際に愛車にも満タン給油をしてあげて、1930過ぎに無事帰宅したのであった…。



 今回の登山で初めて使ってみたものがある。
 「ヤマレコ」アプリを使い、Apple Watchで登山行程を確認できるようにした。
 登山前に計画の保存、登山開始と終了時にはスマホの操作を必要とするが、あとはザックの中にスマホを放り込んでおくだけで、コースタイムをはじめとした登山記録が簡単かつ確実に行える。
 精度の高さにはたいへん驚かされた。
 この記事で登山の時刻が分単位で正確に書き記すことができるのは、「ヤマレコ」のお陰に他ならない。
 登山で使うスマホアプリとスマートウォッチの組み合わせは、本当に便利だと感じた。



 そして今回もまた、次の登山に向けた課題を作ってしまった。
 登山靴の限界が見えているので、靴を買い換えなければならないということである。
 今履いている靴、振り返れば購入したのが6年前だったわ…orz
 ちょっと大きな出費だけれど、これは速やかに考えなければならないなぁ(汗)

 また、余談ではあるが、コロナ禍で登山活動が停滞している間に当方が贔屓にしていたブランドの「ホグロフス」が日本から撤退してしまったのだ…orz
 今後の山ギアはどこのブランドを気にして買えばいいかも悩ましい。

 いずれにせよ、次の登山に向けて良いものを選んでいきたい。
 ギアだけでなくそれに見合ったトレーニングも継続しないとなぁ…。
 何はともあれ、とても楽しい登山旅行となった。

 【登山記録】
 会津駒ヶ岳 標高2133m
 登山日 221015
 天気 曇り時々晴れ 全体的に穏やか
  530 ペンション「エンドレス」発 自家用車で移動
  605 村営グラウンド着
  620 村営グラウンド発 登山開始
  624 会津駒ヶ岳登山口通過
  650 会津駒ヶ岳滝沢登山口着 登山届提出
  701 会津駒ヶ岳滝沢登山口発
  733 ヘリポート跡着
  739 ヘリポート跡発
  818 水場着
  831 水場発
  959 駒の小屋着 昼食
 1040 駒の小屋発
 1059 会津駒ヶ岳山頂着(標高2132.4m)
 1107 会津駒ヶ岳山頂発
 1127 駒の小屋着
 1140 駒の小屋発
 1250 水場通過
 1327 ヘリポート通過
 1355 会津駒ヶ岳滝沢登山口着
 1406 会津駒ヶ岳滝沢登山口発
 1431 会津駒ヶ岳登山口通過
 1436 村営グラウンド着 以後自家用車で移動
 1500 「駒の湯」着 入浴
 1550 道の駅「尾瀬檜枝岐」着
 1630 道の駅「番屋」着
 1645 ペンション「エンドレス」着