北海道二日目の朝。天気は薄曇り。今日は釧網本線を走る261系5000番台のはまなす編成によるひとめぐり号を追いかけるつもり。

ホテル周辺の散策で猫に遊んでもらい、洋式の朝食を食べてから出発。まずは標茶・旧五十石にある国道オーバークロスの下見に行くが、冬とは違いブッシュが繁っていてアクセスが困難だった。ほかにもいろいろロケハンをしたがここぞという場所がなく、結局標茶駅近くの歩道橋から狙うことにした。天気はあまり良くなかったが、線路脇の木々が紅葉していて、いい感じだった。余韻に浸る間もなくすぐに追いかけを開始。

↓ホテル従業員宅で飼っていると思しき猫。とても人懐っこかった。

↓標茶の街なかに進入せんとするひとめぐり号。(茅沼ー標茶)

今日のひとめぐり号は去年と違って途中駅での停車時間がそこそこあり、追いかけるのが楽だ。次はGoogleマップであたりをつけていた川湯温泉駅近くの踏切。現場に立ってみると電柱などが目障りで長玉でなんとかクリアするも、線路脇の草がどうにも邪魔。場所を変えるにも時間がなく、やむなくそのまま撮影せざるを得なかった。天気が良くなりつつあるのに残念だ。 

↓脚立がないのが辛い。線路脇の草の背丈がもう少し低ければ…(美留和ー川湯温泉)

釧路と北見の境の野上峠を越えると天気が良くなった。斜里岳が見えていることもあり、これをバックに撮ろうと決めた。清里町か中斜里かで迷ったが、5両編成の列車のバランスを考慮して中斜里に向かった。斜里岳が見えなければ止別の丘で仕留めるのだろうが、斜里岳が見えているのなら話は別だ。午後の陽光を浴びてひとめぐり号が通り過ぎていった。

↓なんとか斜里岳のてっぺんまで見渡せたのはラッキーだった。(中斜里ー知床斜里)

追いかけを再開し、止別の丘は盛況だろうなと思いつつ車を走らせていると丘には10人ほどの鉄チャン。光線状態も良くさぞかしいい写真が撮れそうで、ご健闘を祈りつつ北浜へ向かった。近年はいつも南側の高台にある公園から俯瞰して撮っているのだが、今日は鉄橋のたもと近くに三脚をセットした。この立ち位置で撮るのは1985年の北見での研修を抜け出して以来だ。当時はなかった電信柱と電線が目障りだが、そんなもの後から画像ソフトで消せばよい(≧∀≦) まぁそれは半分冗談。網走へ回送されるひとめぐり号を撮って今日の鉄チャンは終わり。まだキハ54が来るが、それはまたの機会で十分。

↓電線に2羽のカラスが止まっていたが、1羽は直前に飛び立ってしまった。(浜小清水ー北浜)

 まだ日があるので止別駅近くの食品工場で鮭トバを買おうと訪れたが、近年は鮭の不漁で商売もままならないらしい。それでも中落ちのキムチ風味というのをゲットして斜里の宿にチェックイン。1年ぶりに海鮮居酒屋北鮮さんの暖簾をくぐった。本日のお勧めである“知床フレンチ”や“おおみぞ貝”という、またもや人生初めての食材に舌鼓を打った。いい気分で飲み食いしているうちに店内は満席になり、ひとりで切り盛りしている大将がアップアップしだしている様子なので、僕らはほどほどで切り上げ、宿に戻った。(まだ続く)

↓止別駅至近のニハチ食品の入口に吊るされている鮭。次回は是非とも鮭トバを手に入れたいものだ。

↑斜里にある『北鮮』さんでの料理の数々。どれも美味く、ハズレがない。上段左が突き出しのおおみぞ貝、右が知床フレンチ。最初はなんで居酒屋にフランス料理と思ったが、貝の名前と聞いて脱力した。漁師の命名になるらしい。中段左のホヤの塩辛は絶品。普通のホヤと全然違う。ホヤが大嫌いな連れの箸が止まらず、全部食べられてしまいそうで焦った。中右・ヒラ貝、下左・イカリング、下右・北寄貝。