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2022.10.22

24年ぶりに「團十郎号」を運転。

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京成AE形 AE8編成
2022.10.22/勝田台〜志津

▲1998年以来24年ぶりに運転された「團十郎号」。十三代目市川團十郎白猿を襲名する市川海老蔵丈らを乗せて成田へ向かう

10月22日、団体臨時列車「團十郎号」が京成上野〜京成成田で運転された。歌舞伎役者の市川團十郎の名を冠したこの列車は、成田山新勝寺にて市川海老蔵丈と堀越勸玄さんが十三代目市川團十郎白猿襲名・八代目市川新之助初舞台の奉告参拝と、「大本山成田山新勝寺奉納歌舞伎」実施に合わせて運転されたものとなっている。列車には京成トラベルサービスの主催する「團十郎号で行く! 市川團十郎襲名ツアー」参加者と海老蔵丈、堀越勸玄さんらが乗車し、成田山新勝寺へと向かった。

列車はS13運行として設定され、京成上野10時40分ごろ発→京成成田12時10分ごろ着というダイヤで走行。車両は、AE形AE8編成が隈取のデザインをあしらった記念のヘッドマークと伊藤園による広告ラッピングを掲出した上で使用されている。なお、これらの装飾は今回の「團十郎号」運転以降も1ヶ月程度掲出予定とのこと。今後はスカイライナーなどの定期列車で見ることができる。

「團十郎号」は1962年に十一代目市川團十郎襲名で運転されたのが始まり。その後、1984年に十二代目市川團十郎襲名で、1998年に成田山開基1060年祭でそれぞれ運転され、今回が4回目となっている。運転回数こそ少ないものの、成田山へのお参り電車として開業した京成にとっても伝統の列車と言えよう。使用される車両も、最初は3100形(初代)だったが、先代AE形、AE100形ときて、今回のAE形というように時代とともに変化。おそらくAE形の「團十郎号」は最初で最後となるはずで、AE形にとってはまたとない晴れ舞台となった。

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