みなさんこんにちは。前回からの続きです。
3年振りの現地開催が、今年は再開された鉄道イベント「京阪電車ファミリーレールフェア2022」。会場の「寝屋川車両基地(大阪府寝屋川市)」にやって来ています。

久びさの寝屋川見学ということで、これまではあまり気にしなかった、工場の内外もじっくり拝見しています。
敷地の北端近くにやって来たのですが…


お〜、廃品?がごろごろと。
これは床下の主電動機、モーターでしょうか。


さらに、台車もたくさん並べられています。
ただ、台枠と車輪だけになっていますので、入場している車両に履かせる仮台車と見えます。
しかし、古そうです。履歴を辿ると、とんでもない歴史がありそうにも感じます。

これは、線路際で良く見かける箱ですね。
「リレーボックス」、継電器とも呼ばれるものです。信号や踏切など、電気回路を切り替えする重要な役割があるものですが、すでに中身はなさそう…車両工場ならではの一風景でした。

さらに進みますと、これは一見、高所作業の出来る設えのトラックのようですが…

足元をよく見てみますと、タイヤと車輪両方が取り付けられています。保線作業で使用される、道路と線路両方を走行出来る「軌陸車(きりくしゃ)」でした。近くではめったに見られないものですので、これはうれしい。

ところで、この「軌陸車」の塗装。どこかで見たことがあるような、ないような…
これでした。「3000系」を模したもの、と気づきます。どちらかと言うと縁の下の地味な車両ですが、こうなると俄然存在感があります。

もっと言いますと、近くに展示されていた、系列の京阪バスが運行している「ステーションループバス」も、特急専用車両「8000系」のそれそのままでした。これも似合います。


京阪七条駅から、JR京都駅や京都鉄道博物館を結ぶものですが、最近では地下鉄九条駅方面までも路線が延伸されました。

京都市内で京阪本線から、JR線への乗り継ぎというと「東福寺駅(京都市東山区)」ですが、京阪の側では特急が停車しないこともあり、個人的には便利に利用させて頂いています。
乗車した際の記録は、こちらもどうぞ↑


さて、再び工場の中に戻ります。
さまざまな体験イベントがあるということで、これは「扉の開閉体験」。

なるほど、普段見えないところはこうなっている。鴨居にレールがあり、それに沿って動かしていることがわかります。

ところで、あまたある体験コーナーもさることながら、このブルーシートで目隠しされている部分も、非常に気になります。

隙間から、少し覗いてみますとこれはすごい!
なにかの部品を加工する場のようなのですが…



連結器でした!しかし、離れた場所から眺めてもこれは結構な大きさです。

これは、向かって左側の部品をばらして調整中のもののようです。

形から推測すると、これですね。
「密着自動連結器」と呼ばれるものでした。

思わずガン見してしまったのですが、これは動物が集団で立っているような光景…(笑)
普段、切り離さない車両をつないでいる「永久連結器」だと見ました。


さらに進みますと、台車が並べられています。
ここは体験コーナーで、叩いて音の違いを確かめようというもの。
その傍らの、やはりブルーシートがかけられているところをまたも隙間から覗くのですが…

台車まわりの整備を行う場所でした。

しかし、鉄道部品というのは、本当にこまかいところまでばらせるのだなと感心します。
もとより人命に関わることですから、これらには厳しい法定検査もあり、携わられている方々の労は大だと察します。

今回は、覗いてばかりでしたね(苦笑)
次回に続きます。
今日はこんなところです。