友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

年老いたおバカさんの証拠なのだろうか

2022年10月19日 17時46分45秒 | Weblog

 おバカさんだった。お天気もよいし、カミさんは闘病中で、家に居るより外へ出た方がお互いの気持ちのためにも良いかと思い、書と陶芸の『2人のWORK』展を観に行ってきた。駐車場が限られているようだったので、電車に乗って出かけた。

 駅までの道のあちこちから、金木犀の香りがする。秋の匂いだ。私が通った小学校の隣に、図書館があり、その角に金木犀が植わっていて、運動会の頃になるとちょっと甘い香りを放っていた。

 久しぶりに乗る電車は、昼間なのでガランとしていた。案内ハガキにあった駅で降りて、地図を見ながら会場を探す。線路の西側に駐車場が2台確保されているようだったので、その辺りを探すが見当たらない。

 行き交う人に尋ねたいのに、そういう人もいない。それでもう一度案内ハガキを見ると、会場は駐車場とは反対の東側に記されている。地図も読めなくなったのかと思いながら行くと、ここは昔の岩倉街道ではないか。そんな雰囲気が残る家並みが続いている。

 その中に展覧会場があった。なかなか古風な趣がある。「ごめんください」と戸を開けて中に入るが誰もいない。そんなことは無いはずと、靴を脱いで上がり、声を大きくして挨拶すると、中から男の人が出てきて、「今日は定休日です」と言う。

 私が納得できないでいると、「ハガキに書いてありますよ」と言うので、ハガキを見てみると確かにそう記されていた。アホや。歩き回って疲れたことを理由にして喫茶店に入った。男同士が2組と老夫婦が1組、それに女の子がひとりいた。

 女の子は分厚い本に赤いセルロイドを当てながら、ノートに筆記して、何やら勉強している。高校生かと思ったが、パイプのようなものを口にくわえている。帰りの駅のホームで黒いスーツの女性が大胆に足組みして、スマホに熱中している。金融関係の仕事の女性だが、太ももが丸見えだ。

 ふと、女性はミニスカートを穿いたり、水着になったりするのは、見られることを意識する本能なのかと思ったりした。そんなことを考えるのは、年老いたおバカさんの証拠なのだろうか。


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