みなさんこんにちは。前回からの続きです。

3年振りの現地開催が、今年は再開された「京阪電車ファミリーレールフェア2022」。
会場の「寝屋川車両基地(大阪府寝屋川市)」にやって来ています。
車両基地内で、さまざまな展示や体験が出来るという、これまでの内容に戻った「レールフェア」。限られた時間ですが、久びさの寝屋川です。その雰囲気を味わいたいと思います。

さて、正面ゲートを入ったところに留め置かれていたのは、京阪の通勤型車両としては主力の「6000系」でした。

いやしかし、この角度からは迫力のショット。
こういったイベントでしか観察出来ないもの。
ところで、この「6000系」。
先日のこちらの記事でも取り上げたのですが、来年3月にデビュー40周年を迎える、ベテランの域に当たる車両です。
先頭車両、その運転台は緩やかな傾斜が特徴。

車体長は18m強、3扉という形態は従来と同様ではありますが、側面窓は3枚から2枚となり、さらに、すっきりとした一枚の下降式に。

その側面窓自体も、従来のものと比較すると大きなサイズになったため、とかく、明るい車内だという印象を、デビュー当時には強く受けました。
この後に登場した京阪電車の通勤型車両における、現在に続くこの設えを標準仕様としたのはまさに「6000系」からでした。
そういったことで、今日の京阪電車のイメージ形成に多大な影響を及ぼした車系だということで、京阪110年を越える歴史の中でも欠かせない存在であるとも言えます。

先ほども触れましたが、最初の編成がデビューしてから来年40年を迎えることもあり、近年、新車同様の大規模なリニューアル工事が進められています。


その隣、目張りされた留置線を覗いてみましたら、リニューアル工事中の「6000系」の姿がありました。
「車齢40年」と言えど、昭和30〜40年代の車両が第一線で活躍する京阪では、若い部類です。
いまでも十分に通用する、斬新でスタイリッシュなデザインだとも感じます。


余談ですが、わたしが幼少の頃にデビューし、相当なインパクト、度肝を抜かれたものです。
それゆえにいちばん好きな車系ですので、これからの活躍にも期待したいところです。

「6000系」の話し、思い出になりますと止まりませんので(苦笑)ひとまず先へ進みます。


ピットには2枚看板を取り付けた「3000系」。
先ほど、こちらへやって来る際に京橋駅で遭遇した「快速特急 洛楽(らくらく)」仕様です。

もともとは「中之島線」開業(2008年10月)に合わせた、同線から京都方面へ直通する快速急行に充当するために登場したものでした。

現在では新造の座席指定車両「プレミアムカー」を連結し、特急にも幅広く運用されるようになりました。シックな深い青もまた、京阪電車のあたらしいイメージを紡いでいます。
ともかく、乗り心地がめっちゃ良いんです!中書島〜淀間にて。
ところで、このあたり本来であれば線路の上。
テープで溝が塞がれていますが、軌道幅というのは結構あるのだなと、足元を見てあらためて感じます。
京阪電車は1,435mm、新幹線と同じ「標準軌」と呼ばれるもの。しかし、短い足です(笑)

さらに、その隣には「13000系」。
先ほどの「6000系」と並び、総勢113両を有する主力。京阪電車の最新型通勤車両です。
デビューは2012(平成24)年3月。
以降、老朽化した車両を次々と置き換え、その数を徐々に増やして来ました。最近は本当によく見かけるようになった感があります。
ちなみに、この「13000系」置き換え対象のひとつとなったのは、昨年引退した「日本最初・最後の多扉車」こと「5000系」もでした。京橋にて、2021(令和3)年5月撮影。

ここで気づいたのですが、行先表示があり得ないものになっているのも、こういったイベントならではでしょうか。宇治直通の特急に!

次回に続きます。
今日はこんなところです。