今回は近鉄のダイヤ変更ネタから、
「五十鈴川行き特急」について少し話をしようかと思います。

元ネタのURL貼っておくので、そちらも併せてご覧ください。
http://kintetsu2412.livedoor.blog/archives/17109696.html


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現在、伊勢中川より東側の特急列車の行先として存在するのは、
松阪、宇治山田、鳥羽、賢島の4つですが、12月のダイヤ変更で
そこに五十鈴川が加わります。


内訳は既に書いていますが、さらに詳細をここに載せます。
なお、()内は現行設定されている便数とその出発時刻です。

平日
大阪難波発宇治山田行き1本(3本 6:40、18:10,19:10)
名古屋発宇治山田行き12本
(14本 7~12時台毎時50分、17:45,18:02,19:02,19:15,20:10,20:45,21:45,22:05)

以上13本が五十鈴川まで延長運転

土休日
大阪難波発鳥羽行き1本(3本 9:45,17:10、19:10)
大阪上本町発宇治山田行き1本(3本 7:45,8:50,19:45)
名古屋発宇治山田行き10本
(11本 7~12時台毎時50分、17:45,18:02,19:02,20:45,21:45)

以上12本が五十鈴川行きに延長または短縮

となっています。



このうち、現行ダイヤで宇治山田折り返しでそのまま別運用に入るのは
平日1本、土休日2本(すべて午前中)の計3本で、後は回送車として
明星か五十鈴川方面に回送されるかのどちらかです。



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そもそもなぜ五十鈴川までわざわざ行かせるのでしょう?
五十鈴川行き自体は、一般列車で既に設定されており、
平日は19本、土休日は16本の列車があります。

これはあくまで管理人自身が見た経験上ですが、
伊勢市・宇治山田で大半の乗客が降車しており、
五十鈴川まで乗り通す人はごく僅かです。
言ってしまえばガラガラなわけですが。


ではなぜこのような動きをするのかと考えた時に、
伊勢市駅と五十鈴川駅の時刻表に注目すると、その理由が
浮かび上がってきました。


IMG_7518

実は志摩方面の普通列車は、五十鈴川でその大半が
五十鈴川止まりの急行から接続を受けている、と言うことが分かりました。


例えば、
伊勢市9:07に出発する賢島行きは、
その後9:11に出発する名古屋方面からの急行を、
五十鈴川で待って発車します(9:13-9:16)。

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そして後を追うように9:13に宇治山田止まりの特急が来るわけですが、
宇治山田は五十鈴川の1つ手前、要するに連絡を取ることがありません。

そうなると、そちらに乗っている旅客が賢島方面に行こうものなら、
宇治山田9:55あるいは、10:01の列車を待たなければいけません。
大幅な時間ロスです。


恐らく、そういった時間ロスの短縮を目的として五十鈴川まで特急を延長し、
五十鈴川から先賢島方面への到達を、少しでも早くさせる、
という狙いが、今回の変更に繋がったものかと思います。

*但し夜の一部便については例外で、単なる回送の延長運転の営業列車化の
要素が入っているものもあるかと思われます。



それを踏まえたうえで、今回の変更にあたり
行先が変わる列車を予想するならば、以下の列車は
ほぼ五十鈴川行きになると予想します。
*()で囲った列車は正直確信は持てませんが、
普通列車との接続を考えると有力と言えそうです。

平日

名古屋発
7:50、8:50、9:50、10:50、11:50、12:50、17:45、19:02、20:10、(22:05)

大阪難波発
(18:10)


土休日

名古屋発
7:50、8:50、9:50、10:50、11:50、12:50,17:45、19:02、(20:45)、(21:45)

大阪上本町発
(19:45)

大阪難波発
(19:10)



今回の行先延長についての狙いについて、現行ダイヤに即して予測してみました。
ことの真相はハッキリ言って何とも言えない、と言うのが正直なところですが、
他の列車との兼ね合いを見る限り、恐らくこういう事だろうという範囲までは
解説できたかと思います。


今回はここまで。
ご覧いただきましてありがとうございました。



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