JR山陽本線の末端にあたる下関駅から関門トンネルまでの区間は、車窓に下関総合車両所運用検修センター(旧下関運転所)が広がります。14日に小倉発下関行きの列車内から眺めてみました。

 

 

国鉄時代以来の総合車両基地で、かつてはブルートレイン「あさかぜ」の拠点でもあった下関総合車両所運用検修センター。車体表記の「広セキ」は多くの鉄道ファン親しまれていると思います。この日はよく見える手前側に、電車の回送などで活躍する事業用車クモ145ー1103がいました。奥の林兼産業のビル看板は、かつてはクジラだったりマルハのマークが印象的でしたが、今は「Hayashikane」になっています

 

 

下関駅から一番離れた位置にある機関車検修庫のそばにはEF65 1134がいました(庫内にもう1両います)。ブルートレインが走っていた頃、機留線でヘッドマークを上り方に付け替えたEF65形1000番台(PF形)やEF66形が「昼寝」している姿が心に残っていますが、気づけば遠い過去の光景になってしまいました

 

 

ディーゼル機関車DE10 1576の姿も。昔ながらの塗装を維持しているため、115系やキハ40系など周囲の車両の単色化が進んだことで逆に目立つようになりました

 

 

そして…車窓から見えたときに思わず「あっ!」となるトワイライトエクスプレス専用色のEF65 1124(写真中央)。やはり存在感が際立ちます。一応下関生え抜きの機関車なのですが、保安装置ATS-Pが付いているため関西方面に常駐していることが多いような気がします。「トワ釜」の左隣には美祢線を走るキハ120-9、右にはEF210-3がいました

 

 

 

関門間の列車は、いつもはそこそこ乗客がいるのでカメラを出すのは遠慮していますが、この日は空いている時間帯でしたので、久しぶりに写真を撮ってみました。在来線で九州に向かうとき、ここは子どもの頃から楽しみな場所で、大人になってからもつい電車の窓にかじりついて見てしまいます。

 

下関ー小倉間は、下関総合車両所運用検修センター以外にも、関門トンネル~交直セクション~門司機関区~北九州貨物ターミナルとわずか十数分ですがチェックポイントがいっぱいです。多くの乗客はスマートフォンを見ていますが、鉄道ファンにそんな暇はないと、改めて実感しました。

 

 

 

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