先日今年の蓼科高原鉄道休業期間中の車両工作の候補に、プラレール利用の小田急ロマンスカーを挙げたら驚かれた。確かに、やるとすればけんじいにとっても初めてのことだし、いろいろ考えると驚かれて不思議はない。
で、実はもう1つ候補に急浮上したものがある。それは昔、関門トンネル用に作られた交直両用電気機関車EF30である。蓼科の山荘じまいをしているときに、古いTMS(鉄道模型趣味誌)をパラパラとめくっていたら、ボール紙にコルゲート板を装着して作った人の記事が出ていた(上)。
最初に見た時からずっと、これ、やってみたいなあと思ってきた。しかしもうコルゲート板などは売っていないだろう。波板を使うか、自分で台所用のアルミ箔を加工するかが考えられる。
設計図は手元にある。さらに自宅の本棚を引っ掻き回したら、1960年、本物の試作第1号機が登場したときにいち早く「模型とラジオ」誌に発表した菊地文雄先生の作例が見つかった。この作例に従って高校生の頃一度作ったような気がする。
作りたいのは量産機で、試作機と量産機は多少異なるが、大いに参考になる。問題は動力部分だが、EF用の台車とギヤは手持ちがある。ただしモーターはない。しかしこれだけ揃っていると、プラレールの頭部分以外は設計図しかない小田急ロマンスカーよりは作る気になろうというものである。