TOMIX製のEF66 27のリニューアル製品(品番7159)の入線整備として、1次整備を終えましたが、ヘッドライトの明るさを改善するための2次整備を行うことにします。

 

パーツ取付の1次整備を終えた最新のEF6627(品番7159)です。ヘッドライトの明るさが極端に弱々しくて、重量貨物を牽引する機関車なのに、非常に心細い表情に見えて仕方ありません。

 

ライト基板のLEDの配置と導光用プリズムの形状を確認してみましたが、特に問題なさそうです。下回りだけで走行させてみると、ライト基板の電球色LEDの照度が弱いのが原因と判明しました。

 

ライト基板を取り出しました。左端にあるのが電球色LED、中央はチラつき防止のコンデンサ、右端が電流制限抵抗で102表示から1kΩと判ります。

 

ライト基板の裏面には、四隅に動力ユニットのシャーシと接触する金メッキの通電部があるのみで、パーツは付いていません。4ヶ所の小穴は、基板の裏面と表面を電気的に接続するためのスルーホール(導電孔)で、EA04が基板名称の様です。

 

LEDの明るさが不足する原因として、電流制限抵抗が1kΩでは大き過ぎるので、一般的に妥当な510Ωに交換して明るさを確認してみましたが、期待する明るさには至りませんでした。

 

従って、LEDの輝度不足が真の原因と判断し、手持ちの電球色LEDに交換しました。

 

元の電球色LEDは、側面照光タイプです。

 

交換した電球色LEDも側面照光タイプで、以前に通販で購入した草心デジタル製の4008(順電圧:3.1~3.2V)です。最大電圧の12Vで運転した場合にも、(12V-3.1V)÷510Ω≒17.5mA(20mA以下)ですので大丈夫です。チップ抵抗はサイズ2012の1/8W 1kΩを2個並列(500Ω:約79mW✕2)に変更しました。

 

私は常点灯式のパワーパックを持っておらず、停車状態でのライト点灯写真を撮影することが出来ません。エンドレスレールを一定電圧で周回走行させた状態で、ヘッドライトの点灯状態をコンパクトデジカメで撮影しました。

製品のヘッドライト点灯状態です。

 

LED・チップ抵抗を交換して、明るさを改善したヘッドライト点灯状態です。走行中の位置と焦点を合わすタイミングが難しくて、画像サイズが異なっていますが、明るさに差異があるのは判るかと思います。肉眼で見ると、極端なまでの差があります。これで入線整備の全てが完了しました。鉄道の日に間に合いました!

 

ところで、小さなチップ部品の半田鏝による交換作業は、余程慣れた方でないと非常に難しくて、過剰加熱による部品の破損は元より、場合によっては基板を損傷してしまうこともあり、あまりお勧めできませんし、自己責任の下でご対応下さい。サードパーティから、交換用のライト基板が販売されていますので、こちらを利用されることをお勧めします。

 

一例ですが、クリエイト工房の製品で、NT66-7141-HF(高輝度・常点灯フィルタ回路付き・電球色LEDヘッドライト基板)があります。TOMIXのEF66-0形 品番7141~43・7159・7160他に対応とのことで、ヤフオクにも出品されているようです。(私は、当該店の関係者ではありませんし、利害関係も一切ありませんので)

 

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