2021年 初秋の北海道・東北旅行⑬北海道新幹線初乗車! | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

北海道から出る方法

北海道に出入りする方法はたくさんあります。

その中で私は今まで

 

・航空(新千歳/女満別/釧路)

・寝台列車(トワイライトEXP/北斗星/カシオペア)

 

の2つの方法を使ったことがあります。

 

今回はそれらとは違う方法で北海道から出てみたいと思います。

まずは函館駅に行ってそのためのきっぷを購入。

 

はやぶさ34号。

そう、北海道新幹線です。

 

2016年に開業してからというもの、乗る機会を伺っていたのですが、九州住みの私にとっては航空機のほうが圧倒的に便利。

未乗車のまま開業から5年も経ってしまいました。

 

ということで今回は北海道新幹線初乗車。

在来線時代とはどう違うのか、見てみたいと思います!

 

はこだてライナー乗車

函館駅で買い物を済ませ、改札をくぐります。

乗るのは快速はこだてライナー新函館北斗行き。

まずは北海道新幹線が出る新函館北斗まで向かいます。

 

ホームに行くとすでに使用車両が停車していました。

733系1000番台。

北海道新幹線開業とともに五稜郭~新函館北斗間が電化開業し、それに合わせて登場した車両です。

快速エアポートの車両と似ていますが、車体の帯の色と内装が一部異なるようです。

 

側面に貼られたステッカーは函館山と五稜郭がデザインされた函館らしいもの。

 

14:19、列車は函館を発車しました。

「この先揺れることがありますのでお気をつけください」

いつもの大橋俊夫さんの深みのある声が流れます。

エアポートの千歳線の景色ではなく流れるのは函館周辺の景色。

今から北海道を離れるなんて実感がわかないですね。

 

 

次の五稜郭に停車。

道南いさりび鉄道との分岐駅。

 

道南いさりび鉄道線へ、そして青函トンネルを通って青森方面へ向かうEH800牽引の貨物列車が止まっていました。

 

五稜郭を発車した列車は五稜郭機関区を見ながら函館本線を北上。

次は終点の新函館北斗に止まります。

ちなみにはこだてライナーには快速と普通があり、普通は各駅に停車します。

 

新函館北斗までノンストップのはずですが、藤城支線との分岐駅・七飯で運転停車。

 

 

七飯を発車すると左手には函館山が。

 

やがて函館新幹線総合車両所が見えてきて、

 

新幹線の高架が近づいてきました。

 

 

終点・新函館北斗に到着。

 

切り欠きホームの1番線に到着しました。

 

北海道新幹線はやぶさ

北の大地の入場券がほしいので乗り換え改札口には向かわずに、一旦改札外へ。

 

無事に今回の旅最後の北の大地の入場券を入手。

 

それでは改めて新幹線改札内へと入っていきます。

 

 

エスカレーターを降りていくと…

見慣れた緑色にピンク色のラインの車両が!

 

E5系です。

 

まさか北海道でE5系を見ることができるとは…

今さらながらけっこうな違和感。まるで東北にいるみたいです。

 

発車まで時間があるのでホームを見て回ります。

 

駅名標。

新幹線の駅名標は在来線とは異なるデザインのものが用いられています。

なんだかスピード感のあるデザインですね~

 

札幌側の線路。

遠くでぷっつり途切れています。

これがつながるのは2030年度のこと。

そのときには山線は消えているのでしょうね…

 

発車時刻が近づいてきました。

 

函館山を見ながら

14:48、列車は新函館北斗を発車しました。

 

東北新幹線用チャイムTR11が鳴り、いつもの堺正幸さんの声が流れます。

「本日も北海道新幹線をご利用くださいましてありがとうございます。この電車ははやぶさ号~」

 

ここがJR北海道管内であることを忘れてしまいそうです(笑)

 

新函館北斗を出るとすぐ左に先程も見た函館新幹線総合車両所が見えます。

やはり新幹線はおらず…

昼間はここ所属のH5系も含めて戻ってこないようです。

 

開業時期が遅い新幹線の常として明かり区間であっても防音壁で外が見えないことが多いのですが、

ときどき現れる切れ間から北海道の風景を眺めることができます。

 

ちょうど函館山が左手に。

2日間眺めてきた函館山ともここでお別れです。

 

再びチャイムが流れ、木古内到着の放送が流れました。

 

木古内に停車。北海道最後の駅です。

 

青函トンネル通過

道内最後の駅を発車した列車はいよいよ青函トンネルへと向かいます。

 

後方へと過ぎ去っていく北海道の風景を名残惜しく見つめていると、列車も北海道を離れるのを惜しむかのように(新幹線にしては)ゆっくり走っているのに気づきました。

青函共用走行区間に入ったのです。

青函トンネルは1本しかないため、木古内~新中小国信号場間82.1kmは三線軌条化されて貨物列車と新幹線が同じ場所を走行しています。

貨物列車と高速の新幹線がすれ違うと、貨物列車が荷崩れを起こす可能性があるため、この区間では新幹線も最高速度を140km/h(青函トンネル内は160km/h)に制限されています。

ここが北海道新幹線高速化のネックとなっており、抜本的対策がないのが現状なのだとか。

 

しばらく進むと、線路が分かれた広い場所に出ました。

ここは湯の里知内信号場。

北海道新幹線開業前は2014年まで知内駅として営業を行っていました。

現在では貨物列車の退避に利用されています。

 

この信号場を過ぎると、まもなく青函トンネルです。

 

列車はいくつか短いトンネルを抜け、やがて長いトンネルに入りました。

 

「列車は青函トンネルに入りました」

すかさず車掌さんからアナウンスが入り、電光掲示板に青函トンネルの案内が流れます。

ついに北海道と青森を結ぶ全長53.85kmの青函トンネルに足を踏み入れたのです。

 

さようなら、北海道…

 

これまで青函トンネルをくぐったことは4回あります。

1回目はトワイライトエクスプレス。

2回目は北斗星。

3回目と4回目はカシオペアでした。

 

どれも夜間、寝台列車での通過です。

夜中眠い目をこすりながら青函トンネルの通過に心躍らせていたのを思い出します。

 

時代は変わり、今は新幹線で青函トンネルをくぐっています。

寝台特急と同じところを通っていると思うとなんだか違和感…というより実感がありません。

 

やがて車窓に蛍光灯の列が流れてくる場所を通過。

ここは吉岡定点。

以前は吉岡海底駅と呼ばれ、ツアーなどで降り立つことができましたが、現在は非常時のための施設として、降りることはできなくなりました。

 

 

↑訓練で吉岡定点に止まる新幹線H5系の貴重なシーンを記録したニュース記事はこちら

 

この先列車は最深部、海面下240mの場所を通過します。

在来線時代にはここに緑色と青色の蛍光灯があり、最深部であることを示していましたが現在は撤去。

いつの間にか通過していました。

 

列車は再び蛍光灯の列の中を通過。

青森側の非常用設備、竜飛定点です。

ここも以前は竜飛海底駅という駅でした。

 

竜飛定点を通過してしばらく、列車はトンネルを抜け、青森県に上陸しました。

私の北海道出入り記録に「新幹線」の文字が刻まれた瞬間です(?)

 

新幹線一の秘境駅

青函トンネルを抜けた列車は速度を落とし、駅に停車しました。

奥津軽いまべつ駅です。

 

奥津軽いまべつは青森県にありながらJR北海道所属という珍しい駅。

2019年の乗車人数は1日あたり26人という、新幹線一の秘境駅です。

お隣にJR東日本津軽線津軽二股駅があり、青春18きっぷを利用する客が両駅間で乗り換えをしているのだとか。

乗り継ぎはあんまり良くないみたいですが…

 

 

奥津軽いまべつを発車した列車は9km先の新中小国信号場(大平分岐部)で在来線と分かれ、やっと本来の高速走行を行えるようになります。

 

津軽半島を南下する列車内からは遠くに津軽海峡を眺めることができました。

 

列車はだんだん速度を落とし、左側から盛岡新幹線車両センター青森派出からの回送線が合流してきました。

 

遠くには青森ベイブリッジを始めとする青森市中心部が見えます。

 

15:50、列車は新青森に到着しました。

現時点での北海道新幹線完乗です。

 

東北新幹線を南下

乗務員がJR北海道からJR東日本に交代するため、2分停車するのでちょっとだけ新青森駅に降り立ってみました。

2018年以来なので3年ぶりでしょうか…

 

前回の訪問記↑

 

2分間の停車を終え、列車は新青森を発車。

ここからは東北新幹線です。

 

ここで先ほど函館で買ったおやつを…!

「はこだて雪んこ」というさつまいもあんをふわふわの白いおもちで包んだ、初雪をイメージしたお菓子です。

 

 

ふんわりもっちり食べたい場合は自然解凍で40分くらい…

とっくに過ぎちゃってますね。

 

ふわっふわな雪んこ、いただきます…♪

口の中でふわりとしたお餅から顔をのぞかせるあんの優しい甘さが広がります。

 

もうひとつ…かぼちゃあんのほうも美味しかったです。

 

列車は八戸に停車。

 

在来線ホームに白いレストラン列車「TOHOKU EMOTION」が停車しているのが見えました。

 

この列車には以前乗っています。

ライブキッチンがあり、レストラン列車では私の中で1・2位を争う楽しさでした。

 

 

 

こまちと連結

はやぶさ34号は八戸を出ると次は盛岡に停車します。

 

盛岡では秋田から来るこまち34号と連結を行うため少々停車します。

せっかくなので連結を見に…♪

 

ちゃんと見学スペースがあるんですね~

 

すでに乗ってきたE5系は連結器カバーを開け、待機しています。

 

そこに秋田からやってきたE6系が登場!

一旦停止したあと、警笛を軽く鳴らしてゆっくりと近づいて…

 

連結!

スムーズな連結作業でした。

 

連結後はすぐに発車するので戻ります。

 

 

仙台到着!

こまちをつなぎ17両編成になった列車は東北地方を南下!

ここからは全力が出せる区間。

国内最速320km/hで駆け抜けていきます。

 

(たぶん)北上川通過。

 

やがて遠くにたくさんのE5系が並ぶ場所が見えてきました。

新幹線総合車両センター。

JR東日本の新幹線車両の全般検査を一手に担う、重要拠点です。

 

新幹線総合車両センターを過ぎると街並みが見えてきました。

仙台市です。

 

17:29、仙台に到着しました。

列車はこのまま東京まで行きますが、私はここで下車します。

 

れ~るとるっぷの街・仙台。

今日はここに泊まり、明日のこの旅2つ目のメインイベントに備えます。

 

続きます。

 

★乗車データ
3345M 快速はこだてライナー 新函館北斗行き 函館(14:19)→新函館北斗(14:38) 733系 B-1003編成
3034B はやぶさ34号 東京行き 新函館北斗(14:48)⑪→仙台(17:29)⑬ E5系 U27編成
※盛岡以南 こまち34号 E6系Z18編成併結

※2021年9月18日乗車
 
 
 
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