頂へ みんな楽しめ 下剋上


スポーツの日で祝日の今日、最も人気のあるスポーツと言える野球界で物凄いドラマが起きようとしています。「史上最大の下剋上」に向けて阪神タイガースが「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」ファイナルステージ進出を決めました。日本一まであと8勝に迫りファンのボルテージはアツアツです。

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381系国鉄色リバイバルやくも」を米子駅で降りた後、山陰本線の普通列車で倉吉まで行くことにしました。どうやらキハ47形で運転されるようです

プロ野球の歴史においてレギュラーシーズンの勝率5割未満で日本一を達成したチームは無いそうですが、これをぶち破る時がやってきました。CSファイナルステージと日本シリーズの試合を合算すれば少なくとも1つ貯金が出来ることになる(CSのアドバンテージは除いて計算)わけですから何の問題もないでしょう。

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国鉄時代の雰囲気そのままのキハ47形、キハ47 2007は京都方先頭車です(米子にて)

鉄道開業150年を振り返って「史上最大の下剋上」とは何を連想しますか? 僕の頭に浮かんできたのはキハ40形、キハ47形、キハ48形で構成されるキハ40系気動車です。国鉄が昭和50年代に製造して全国各地に投入されました。非電化ローカル線のサービス向上に貢献した車両ではあるものの、大きな車体のわりに出力がイマイチでタラコ色の単色塗装もカッコ良さとはほど遠い印象がありました。

参考:山陰線キハ47形(平成28年(2016年)7月9日の記事)

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2両編成の幡生方先頭車キハ47 82です(米子にて)

昭和62年(1987年)の国鉄分割民営化に伴いキハ40系気動車はJR旅客鉄道6社が継承しました。国鉄車両の一掃を進めたJR東海からは姿を消しましたが、他の5社では非電化路線の足として、あるいは観光列車に改造されて地域貢献を続けているのです。

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固定式クロスシート(ボックス席)に着席できました

観光列車に改造されたキハ40形・キハ47形の中には、JR九州の「D&S列車」として特急列車になっていたり、JR西日本の「etSETOra(エトセトラ)」のようにグリーン車に格上げされたりとスター街道を上り詰めた車両もあるのです。特にキハ47形はラッシュ時の通勤通学客を捌くため両開きの乗降扉が採用されているにもかかわらず、特急車やグリーン車に格上げされたとは驚きで、昭和50年代には誰も予想しなかった下剋上と言えるでしょう。

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秋の大山写すんだ!

現在のようにキハ47形改造の観光列車が増えてくると、登場当時と同じく地域輸送に励むキハ47形に乗車する時間も貴重に思えてきます。山陰本線では主力車両として走っていますので、ボックス席から大山の勇姿に拍手を送りたいものです。

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列車は鳥取行きですが、倉吉で降車しました。特急「スーパーはくと」と並びました

では、魚を捕まえに行ってきます!