私の模型のバイブル、水野良太郎さんの「鉄道模型入門」(1977,廣済堂出版)にこんな意味の一節があります。「汽車は遠くからやって来て、やがて過ぎ去っていくものだから、模型も見せたままではいけない。トンネルで隠しなさい!」、川正線では、この言葉を守れそうにないので、メルクリンのレイアウトに短いトンネルを作ることにしました。
設置場所は、下の写真のとおりです。
トンネル作りの第一歩は、トンネルポータルの製作です。
参考にしたのは、ローレライの下を通る”ローレライトンネル”のポータルです。
Jacquesverlaeken, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由で
赤茶色に見える部分と、灰色に見える部分の2つに分けて、製作を進めることにします。
写真左側の丸い塔は省略しますが。塔の裏側に隠れている擁壁は作ることにします。
赤茶色部分の設計図です。1mm厚のスチレンボードに筋を入れて作ります。表示の寸法の単位は、mmです。
トンネルの大きさは、テストピースを作って、車両を通しながら決めました。NEM規格の建築限界は無視しました。また、この高さでは、パンタ付の車両は通りません。
灰色部分の設計図です。こっちは、3mm厚のスチレンボードに筋を入れます。
なお、ここで言う”スチレンボード”は、紙の貼ってないスチレンの素板です。
分かりにくい写真ですが、スチレンボードに固定した設計図の上から、筋入れを行っているところです。
設計図は、コピー用紙に印刷し、固定はセロハンテープです。筋入れに使用したのは、ペンシル型のケガキ針です。
筋入れの終わったスチレンボードを切り出して、2枚を合わせました。
擁壁部分を折り曲げて、レイアウトに置いてみました。
いかにも簡単にできたように書いてますが、テストピース作りや、設計の変更などもあり、ここまで来るのに、結構な時間が掛かりました。難産の末に、ようやく形が出来て大満足です。
塗装は後回しにして、早速、試運転を行いました。
簡単に作るつもりだったメルクリンの運転盤ですが、凝り性の性格が災いし、色んな工作に手を出しています。
早いとこ川正線の製作に戻らねばならないのですが、メルクリンの工作も凄く楽しいので、暫くは、このまま楽しむことにしましょう!
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