静かな秋(根室本線) | 四季の鉄道風景Gallery

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北海道と関東を中心に、四季折々の鉄道風景を公開します。

秋深まった金山湖の絶景と、生活鉄路らしい駅の日常光景。今回の根室本線訪問では、2つの異なる表情を収めることができました。いつの間にか長袖が必須の季節になりました。四季が刻々と移ろうなか、幸いにも線路は続いています。(2022/9/27-29)

月初に訪ねたばかりですが、秋の深まりとともに富良野に足が向きました。お目当ての一つは金山ダムのエゾヤマザクラの紅葉でしたが、期待通りの色づきです。芦別岳もくっきり見えました。午後3時前、秋らしい午後の斜光を浴びて、東鹿越行きのキハが軽快に通過していきました。

次の列車は、午後5時台。早くも夕暮れムードの中、夕張岳をバックに、布部駅に入線する列車です。

空は、けっこう焼けましたが、マジックな時間にやってくる列車はありません。

この日は、以上の二本撮っただけで、もう真っ暗。宿(ラビスタ富良野)にチェックイン。せっかくなので富良野駅まで歩き、ちょこっと駅撮りです。

富良野駅で快速狩勝を見送って、宿に戻り、楽しみな風呂と夕食。夜10時には、無料夜鳴きそばをを頂いてしまいました。

そして迎えた翌朝。晴れ予報でしたが、霧が出ました。富良野ではよくあることです。始発回送を金山湖畔で撮りました。けっこう色づいています。

始発列車は、金山湖を渡る鉄橋のポイントから。狭間の季節、しかも平日ということで、誰もいない湖(うみ)。撮影者はまったく見かけません。朝露をたっぷり含んだ広葉樹の紅葉は、しっとりと鮮やかです。

次の東鹿越行きも、あまり移動せず、昨日の午後撮った金山ダムから。午後の斜光とはまた違った雰囲気です。

午後3時台の東鹿越往復は、ふたたび金山湖畔。秋の光線が優しく山肌とキハを照らしてくれました。霧の朝とはまったく違う雰囲気です。(TOP画も、同じタイミングで撮ったものです。)

今回は二泊です。芦別駅で夕暮れタイム。18時台の列車が到着する頃には辺りは真っ暗になっていました。大勢の乗り降りがあり、利用されているんだなと嬉しくなりました。

お宿は芦別スターライトホテル。市街地から離れた場所にあり、星が驚くほど見えます。とくに露天風呂から見た星には感動しました。翌朝の上芦別駅。やはり霧の朝です。

芦別も、紅葉が進んでいました。

野花南での交換シーンです。ここは、雪景色、芽吹き、夏の緑と、訪ねる度に撮ってきました。今回は紅葉です。撮影終了です。下道をゆっくり走り、自宅に向かいました。

今回、道路沿いや線路端でよく見かけた紫の花。近寄ってみると可愛い菊でした。10月の北海道の彩り、エゾノコンギクです。

白老鉄日記vo.90「静かな秋」でした。