プラ製車両の切継ぎや窓埋めなどの加工をした後で、パテ埋めをしてからサンドペーパーで削って平滑に仕上げる際に使用する工具を工夫してみました。

 

サンドペーパーは、入手性の良いタミヤのフィニッシングペーパーを使用していますが、指先で押さえつけてのペーパー掛けは、指の弾力もあって削り具合が不均一となりがちです。均一な固さの物として、アイスキャンディを食べた後に残る捨てるだけの平棒を活用しています。

 

良く洗って乾燥させた平棒の先端に、フィニッシングペーパーを両面テープで貼り付けた物で、裏面にも同様にフィニッシングペーパーを貼ってあります。貼り付けたフィニッシングペーパーの目の粗さに応じて、棒の片側にボールペンで番数を記入して判り易くしています。なお、工具として100均でも販売されているそうですが、近隣の店舗では見掛けたこともなく、廃物利用で自作しています。

 

使い勝手は非常に良いのですが、平棒の幅が9mmもあるため、Nゲージの車両加工では広過ぎて余分な箇所まで削れてしまう難点もありました。そこで、もう一手間掛けて、狭幅版を作ってみることにしました。

 

ノーマルな平棒(上段)の片端を切り落としたもの(中段)を準備し、切り落とした端から長手方向にテーパー(傾斜)となるように加工しておきます。幅を半分に切り分けてから、短めに切断したもの(下段の2本)に仕上げました。

 

加工した先端部を拡大しています。

 

両面テープは、近隣のDIY店で購入した幅5mmの一般的な物です。

 

両面テープを表面から裏面に掛けて折り返して貼付けます。

 

フィニッシングペーパーを幅4.5mmに切り出して貼り付けました。棒の幅よりも広がっているところは、鋏(児童用の工作ハサミ)で切り落としておきました。

 

両開きの戸袋窓を埋めて、パテ盛りした箇所の仕上げにも丁度良い幅です。

 

この幅の狭い工具を使用することで、いままで削り作業を躊躇していた車両も一気に加工が進むことと思います。

 

 

 

 

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