前回はたまたまその日の日経新聞の記事に触れましたが、実はこの日、日常業務で、ある路線を制覇してしまいましたので、今回はその報告です
偶然「埼玉新都市交通」制覇!!
「埼玉新都市交通」ってご存じですか?
通称「ニューシャトル」という新交通システムです。
「大宮駅」から上越新幹線と並行して埼玉県伊奈町の「内宿駅」を結ぶ路線。
JR東日本の「鉄道博物館」へ行かれたことのある方は乗った方も多いのでは?
昨日仕事で、このニューシャトルに乗車する機会があり、偶然にも起点から終点まで乗車しましたので、番外編として攻略しました。
料金は起点大宮駅⇒終点内宿駅「360円」ですが、あまりに日常すぎて、きっぷを買わずにSuicaで乗車してしまいましたので「356円」です。
ちなみにこの路線、なぜできたかご存じですか?
時は上越新幹線の計画時までさかのぼります。
東北新幹線から分岐して上越新幹線を敷設する計画だったのですが、その分岐点が埼玉県伊奈町。
(上越新幹線の起点駅は大宮駅です)
上越新幹線が敷設されると「伊奈町が分岐点なので町が3つに分断される」として住民は猛反対。伊奈町に新幹線の駅ができるわけではないため、伊奈町にお金が落ちるわけでもないですし。
そこで時の町長が「新幹線は停車させられないが、その代わりに新幹線の高架を活用した町民のための鉄道を敷設しよう!」と言って、町民を納得させたそうです。
伊奈町民はもともと旧大宮市や東京方面に出る際、鉄道は無く、バス等で上尾駅に出る必要がありましたので、当路線は非常に価値ある路線です。
ただ想定される利用者数や予算のことを考えると、フル規格の鉄道は困難。そこで当時各地ではやっていた「新交通システム」を採用し、軌道は100%新幹線高架に隣接させ建設コストも抑えて建設に至ったそうです。
ここで黙っていられなかったのが、旧浦和市民と旧与野市民。
「うちらは東北新幹線敷設のとき黙っていたのに、伊奈町だけズルい!」というものです。
これには当時の国鉄も困り果てました。
結果的に赤羽線(池袋駅⇔赤羽駅)を延伸するテイで、東北新幹線の高架を利用して、赤羽駅⇔大宮駅間の在来線を敷設。
それが今の埼京線(当区間は厳密には東海道本線の支線)なんですね。
そんな歴史を感じながら『埼玉新都市交通(ニューシャトル)』を制覇。
まずは起点駅である大宮駅です。
このような路線でもしっかり0キロポストがありました。
25分ほど乗車すると、終点内宿駅です。
内宿駅に向かう途中、たまたま運転席が見えたのですが、これはビックリ!!
運転手がいるじゃないですか!
ご存じの方も多いと思いますが、一般的に「新交通システム」は無人自動運転が売りです。
私はこれまで「ゆりかもめ(@東京)」「ニュートラム(@大阪)」「ポートライナー(@神戸)」に乗車したことがありますが、全て無人です。
以前、大阪市交通局(現:大阪メトロ)のニュートラムが起点住之江公園駅でオーバーランし、車止めに衝突する事故があり、この時は当面の間、安全確認のために運転手が乗車していました。
あくまで安全確認のためでしたので、運転はせず緊急時のための乗車です。
そのような記憶がありましたので、今回運転席を覗いてみると、やはり運転しているわけではなく、座っているだけでした。
直近で何か事故のようなことがあったのでしょうか?
そんなこんなで、あっさり完乗です。
今回はここまで~