伝法駅へ戻り、当駅発9時02分の普通列車で1駅隣の福駅へ。駅間距離はわずか1.5㎞で、2分ほどで到着です。ここに限らず、阪神電鉄は駅間距離がとても短いことで知られており、そのため加速力に優れた車両を導入し、その弱点を補っています。その姿勢、素晴らしいですよね。これも沿線に、JR阪急などの競合するライバルの存在があるからこそ。やはり適度な競争は、利用者にも恩恵が大きくなるという典型といえるのではないでしょうか。何にしても、『独占』はあまり良いことはないような気がします。

 

福駅の駅名標。

 

 

『福』と1文字、本当に縁起がよさそうです。所在地名も大阪市西淀川区福町となっており、地名由来の駅名であることは間違いないようです。ただ、当地が『福』なる地名となった由来自体は、イマイチよくわからないとのこと。まぁ変な地名じゃないので、別にいいのかな。

 

『福に来た』ということで、私自身に『福が来る』ことを祈っていますw

 

駅舎らしい駅舎はなく、2面2線のホームそれぞれに改札が設置されていました。

 

 

名鉄によくある構造の駅ですよね。入る改札を間違えるとホーム間を行き来することはできず、結構問題になってしまうかもしれません。もっとも私は訪問のみが目的なので、出たところからまたすぐに入り直すだけ。間違える余地もありません。

 

続いては、2駅先の大物駅へ向かいます。

 

所要わずか4分。ひと息つくもなく、あっという間に到着しました。


 

駅名標からもわかる通り、『だいもつ』と読みます。先ほどの福駅とともに、気になっていた駅名Part2ということでの訪問。初見では絶対『おおもの』としか読めません。

 

 

 

 

駅直結のスーパーなどもあり、周囲は福駅よりも賑わっている様子。大阪梅田駅方面からの阪神本線も合流し、3面4線とそれなりの規模を持つ駅となっています。

 

すでに営業していたスーパーで飲み物などを調達し、構内へ戻ります。

 

次に乗るのは9時41分発の普通列車。といっても次の尼崎駅が終点で、本線方面からやってきた高速神戸行きに乗り継ぎ、9時50分武庫川駅着。これまでお世話になったなんば線とはこれでお別れ。残る未訪問駅には、また次回以降に訪れることにしようと思います。

 

 

武庫川駅からは、路線距離が1.7kmしかない支線武庫川線が乗り入れています。もちろん完乗済みでありますが、この機会に2駅ある途中駅の東鳴尾駅洲崎駅を制覇することにしましょう。

 

ちなみにこの武庫川駅、写真のようにホームが武庫川の上にあるという、かなり珍しい特徴を持っています。

 

 

ピントが目の前のフェンスに合ってしまっており、奥がぼやけていますが、川の上ということはわかりますよね。

 

その長いホームをひたすら歩き、武庫川線が発着するホームへ。

 

 

武庫川線は全駅が無人駅ということで、中間改札が設けられていました。最近こうした構造の駅が、多くなっている気がしますが、気のせいでしょうか。まぁ大手私鉄といえど営利企業。余計なコストは極力掛けたくないのが本心でしょう。

 

 

 

タイガースラッピングが施されたド派手な車両に乗り込み、まずはお隣東鳴尾駅へ。

 

 

ホームが狭く、この角度でしか駅名標が撮影できませんでした・・・

 

 

1面1線の完全な棒線駅。

 

改札を出て住宅街の中を、洲崎駅まで歩いて向かいます。両者の駅間距離はわずか400m。これは阪神電鉄の中でも最短となっているようです。

 

ものの5分ほどで、無事洲崎駅に到着しました。ここも棒線駅ですね。

 

 

 

洲崎発10時11分発の列車に乗り、起点の武庫川駅へ戻ります。

 

余談ですがこの列車、私が東鳴尾駅で乗り捨てた列車が、終点武庫川団地前駅まで行き折り返してきたものになります。同じ車両の同じ席に座り、不思議な感覚のまま武庫川駅には10時14分の到着。これで武庫川線全駅制覇達成となりました。めでたしめでたし・・・

 

続いては少し面白い由来のある神社を目指し、西宮方面へと進んでいくことにしましょう