どこ鉄122 〜浜松より鉄をこめて | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



どこ野鉄夫43歳、ただいま自動車免許の合宿に来ております。

四十代を迎えてからのマニュアル車運転、短期間とはいえ何十年ぶりとなる学校通い。

ヒーハー言いながらまずは仮免の取得を目指しています。



最初の1週間はいろいろ全く余裕がなかったんですが、「運転も余裕を持たなきゃ。持てるのにがんばりすぎ」という教官の言葉が胸に響いたので、ここでひとつ運転から離れたコチラをやっていきましょう。ずーっと「上手くやらなきゃ、失敗しないようにしなきゃ」では力が入ったり視野が狭くなって良いパフォーマンスはできませんからね。分かってるんだけど難しい。




まずはおなじみ中山さんからの1枚。

京王の匂いがする。


写真奥を拡大。

奥に止めてあるバスのロゴ、何より写真中央の箱に書かれた文字。


永、、、と。

秒で処理。



京王はお話になりませんね。




さあすっかり失っていたドヤ気分を思い出したところで(そういう意味では中山さんありがとうございます!!)、続いてアシケンさんからの1枚。

……どこに鉄道が?


と一瞬思いましたが、上の高架橋が鉄道なんでしょう。そう信じましょう。


それにしても、よくよく注視しても架線などは見えないし、線路それぞれに高架橋が分かれているのも珍しい。


まずは写真の露出を強化。

ふむ……やはり普通の鉄道とは思えない。


新交通システムか?


そして高架橋が2つに分かれて微妙に違う方向に行っている……

普通なら、2本並んで同じ曲線を描くと思うんだけど、、、



これは車庫に行く線路が分かれている地点ではないか?



そんな予想を持ちつつ、まずは日暮里舎人ライナーから捜索開始。

この駅前のカーブはどうだろう?


上下線の橋が一体化してたか。


肝心の車庫周辺は、

まっすぐに下りてきて地下の車庫へ入る構造。


違った!



次はゆりかもめ。

こちらもカーブでは構造物が繋がっている。



車庫は?

うーっ!!!


かなり良い感じに分かれているけど違うか!



次は大宮から出ているニューシャトル。

こちらは全線にわたって東北・上越新幹線の高架に沿う形であり、肝心の車庫もご覧のような地点であるため撤退。




じゃあ次は横浜のシーサイドラインだ!引き出しだけは多いんだからな!

車庫への線路が分かれてるのはここだな。



どうだ!!??

カーブの向きも違う!クーッ!




さて。


ここまでで1つ気づいたのが橋の形状。

↑新交通システムの橋と比べて、


こちらの橋は底面がのっぺりしている。



新交通システムではないのか……?



かと言ってモノレールにしては、、、



モノレールのイメージ(浜松町から羽田空港へ向かう東京モノレール)↓


うん。やっぱりモノレールは細いよな……。


しかし新交通システムでもないとすると、、、


もう少し新しいモノレールを見てみようか?
東京モノレールは1960年代にできた古いモノレールだから、新しいモノレールはちょっと構造が違うかも?


というわけで多摩都市モノレールへGO。

あれ、やっぱ細い……?



まあいいや、とにかく車庫へ分かれる線を探そう。

おっ!


この地点、左右両側から車庫へ繋がっているのか!


注意深く歩を進めていくと。

絶妙なカーブで分かれていく線路見つけたっ!!!



この角度は間違いないだろう!!!


では元の写真↓


ようやく探し出した写真↓

多摩都市モノレール・立飛(たちひ)車両基地近くの車庫に出入りする線、確保!!!



いやー新交通システムに寄り道したとは言え、最初から車庫線に着目していたのは我ながら鋭い!

大丈夫大丈夫!明日の仮免試験も落ち着いてやれば受かるはず!(涙目)



なお、通常は細いモノレールの線路(底面)が問題写真でのっぺりしていたのは、どうやら道路上を跨ぐ場所にああいったガードが付くようです。



うむ、非常に手ごたえのある問題だった!





さて今回ラストは、きみさんからの2枚(おそらく同一駅)。

はい。


本気と書いてガチと読む海外写真が来ましたね。



どうも険しい山の上にありそうなので「山岳鉄道」「登山鉄道」という文字がまず浮かびます。



2枚目の写真を拡大すると。

文字が書いてある!



…だが何語なのか分からん!アジア感だけはあるな!



とりあえずヒンドゥー語?かな?と思ったので検索。

お!

ぽいやつが出てきた!



ヒンディー語というのか、、調べてみるとサンスクリット語も出てきて、言葉の違いも形の区別も全くつかず……まあとにかくインドあたりの文字だろうと。


さて、インドで山岳地帯といえば何と言ってもヒマラヤ。


ヒマラヤ山脈の麓を走る鉄道なのだろうか?



毎度ながらインドの鉄道のことは何も知らないので(人が屋根とかに乗ってそう)、まずは実直に検索。

けっこういろいろありそうだな。



まずはダージリンヒマラヤ鉄道から行ってみよう。

ここか。


(どこだか全然わからない)



とりあえず写真をいろいろ眺めてみよう。

おっ!と一瞬思うような写真はあったものの、決め手なく。



他の鉄道も調べてみよう…。

(世界遺産オンラインガイドより)


なるほど、この3つが世界遺産なのか!



ではニルギリ山岳鉄道へ。

ここか。


(どこだよ)



写真へ。

うーむ、決め手となる写真がないな……



マジすか。



半端ねー!さすがインド!




続いて、カールカー・シムラー鉄道。

ここだな。



(どこでもいい)



写真。


あーっ!

すごく「ぽい」場所だっ!


地図に戻ってみると近くに駅発見!



ショギ駅の画像へ潜入。

うあー、メッチャぽいんだけどな!



決め手がない!



そうだ、どうにか路線自体を辿って別の駅を探せないか……?


マップをいろいろいじっていると。

出たっ!



なるほどあそこが終点のシムラー駅か!

日本人なら誰しもあの方のお顔が浮かんでしまう駅!



問題写真を見た感じ、かなり標高が高そうだったので、最奥のシムラー駅に照準を定めます。



では元の写真↓


ついに辿り着いた写真↓

フゥー!!完璧っ!!!


こちらも↓


仕留めます!

というわけでインドのカルカ=シムラー鉄道のシムラー駅、すごい所に行かれたものだと驚きながらの確保!!!



いやー楽しい問題だった!



先日のコペンハーゲンもそうですが、このインドもきみさんは一人旅だったとの事。……凄い……!1人でヒョイっと海外に行けちゃう人、ほんと尊敬します。



なお、きみさん提供のインドの駅写真はこちら↓

さすがです。



人はホームに寝そべり象が線路に入る国!



ガンジス川はいったいどんな事になってるんだ!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



久しぶりに気分転換ができたので個人的には楽しかったですが、皆様にも楽しんで頂けたら幸いです。



さあ、合宿期間中に新しい写真に着手する事はできるのか……?

まずは免許を無事に取るのが言わずもがな最優先ですが、その一点ばかり考えて根詰めすぎるのも

アレですからね、無理のない範囲で気分転換に…とは思っています。できないかもだけど!



写真をくださっている方々、どうぞ気長にお待ちくださいませ。



ではまた!