前回までのこのシリーズの続きです。
熊谷駅を通過してからは徐々に秩父方面の山並みが近づいてきます。
このシリーズの前回記事で触れましたが、下り列車の場合、冬の快晴の朝などは左側の車窓には大宮駅を出てから熊谷駅にさしかかるまで遠くに富士山が見えますが、熊谷駅を境に見えなくなります。代わって前方に浅間山が現れます。白銀に輝くその姿にはには手前に連なる山々とは別格の貫禄と美しさが感じられます。北陸新幹線の停車タイプの列車に付けられている「あさま」はもちろんこの浅間山から命名されたものです。
列車は本庄早稲田駅を通過します。
本庄早稲田駅は後から誕生した駅で、車窓から見ても後付け感溢れる駅です。
動画の終わりの方に見えたインターチェンジは関越自動車道の本庄児玉インターチェンジです。
神流川を渡って群馬県に入ります。
こちらの動画が途切れる部分で軽くジョイント音が聞こえますが、これが上越新幹線と北陸新幹線の分岐点。下り線では38番分岐器(分岐する線路が1m離れるのに概ね38mを要する)が採用され、上越新幹線から分岐して北陸新幹線は高崎駅通過後に速度を落としますが、それでも160km/hで通過できるというものです。
動画では音でも減速しているのがわかりますが、それでもかなりの高速走行です。
ちなみに北陸新幹線は上り線はカーブしながら上越新幹線をオーバークロスして高崎駅手前で合流するのでこれほどの速度を出していません。
ここまで下り列車の進行方向左側のことばかり述べてきました。
進行方向右側の動画は今回はありませんが、ここで少し触れておきますと、上越新幹線を走行中の車窓は熊谷駅を過ぎると赤城山がひときわ存在感を増してきます。
赤城山・榛名山・妙義山は上毛三山と称されています。いずれも標高はそれほど高くない1,000級なのですが、関東平野からまず目に付くということもあって目立ちます。
進行方向右側の車窓では上越新幹線との分岐点までは赤城山を眺め、分岐点を過ぎると赤城山は後方へと遠ざかり代わって榛名山の個性的な姿を真横に見るようになります。紅葉の時期の午前中であれば陽光に照らされる榛名山麓が美しいです。
妙義山は左側の車窓から見えますが、北陸新幹線からは少し離れているので奇っ怪な山容を間近に見ることはできません。しかし、在来線の信越本線では間近に眺められるので機会があればおすすめしたいところです。
高崎市立高崎経済大学付属高等学校。
令和4年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)において弓道部(男子)が群馬県勢初となる優勝に輝きました。
高崎~安中榛名~軽井沢間では最大30‰ほどの勾配が続きます。これは新幹線では最も急勾配というわけではありませんが、それでも動画でもわかるほどにどんどん標高が高くなってゆくのがお分かりかと思います。