番外 翌9月23日からこの駅から南が非電化区間になりました、9月22日夜撮影、長崎線肥前浜駅の姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 当ブログでは、前回NO.2747におきまして、佐賀県江北町の駅であります肥前山口駅の改称前のリポートに関しまして皆様にご紹介しておりました。

 

 現在は江北駅となっておりますこの駅は、去る9月22日までは「肥前山口」と称されておりましたが、翌9月23日の西九州新幹線開業と同時に「江北」駅として新たにスタートを切ったものであります。

 

 この駅では、翌日にはダイヤが改正される事もありまして大きな動きが見られておりまして、博多~長崎間を運行しておりました特急「かもめ」が西九州新幹線開業に伴い廃止されておりまして、それに伴いまして長崎線の肥前浜駅以南が非電化されております。また、以下画像の415系電車も鋼製車がこの改正に伴いまして全車運用を離脱しておりまして、現在は各地に疎開されております。

 

 (2875M~2884M、Fo110編成+Fo106編成、現在は熊本車両センターに疎開)

 

 また、ステンレスの415系1500番台電車もこの改正に伴いまして定期の乗り入れが行われなくなっております。今回、鋼製車が全車離脱した事に伴いまして、1500番台全車が全車大分車両センターに集中配置されておりまして、南福岡車両区から415系電車が姿を消しております。画像はFM1516編成(現・Fo1516編成)で運行されておりました、2877Mの肥前大浦行きですが、この運行が非電化区間へ乗り入れる最後の運行にもなっておりました。

 

 その代わりに見られるようになりましたのが、画像の811系電車でありまして、改正前日より運用変更を行う形で運行される姿が見られております。この811系電車も、現在は転換クロスシート車あればロングシート車も存在しておりますが、いずれのタイプもこの区間へ乗り入れるようにもなっております。

 

 (PM111編成)

 

 (PM2014編成)

 

 そして、以下画像が今回収めておりました「肥前山口」の行先であります。特に415系電車では鋼製車では見る事ができなくなりましたので、今となればよく収めておいて良かったなと思っております。

 

 (415系電車(鋼製車))

 

 (811系電車)

 

 (811系電車・リニューアル車)

 

 (817系電車)

 

 

 さて、今回ご紹介しますのは、以下画像の最後の特急「かもめ」となりました、「かもめ45号」発車後から肥前山口行き最終列車であります2888Mで戻ってくる間空白の時がありましたが、今回はこの模様に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 「かもめ45号」発車後、私は2881Mに乗車しまして肥前浜駅へと向かっておりました。

 

 この2881Mは福間駅始発で運行されていたものでありまして、改正前は以下画像の813系電車で運行されていたものであります。また、福間→鳥栖間は9両編成で運行されておりまして、「肥前浜」名目の行先が前3両ではありますが鹿児島線でも見る事ができておりました。

 

 そして今回は運用変更がありまして、811系電車8両編成で福間→鳥栖間で運行されておりまして、鳥栖駅から先は4両編成となりまして、PM2014編成による運行でありました。尚、この列車は現在は江北駅止まりに短縮されておりまして、2885Mとして運行されております。

 

 

 列車は、賑わっておりました肥前山口駅を発ちまして、約10数分で終点の肥前浜駅に到着します。到着しますと、本来でしたらこの肥前浜駅で滞泊となりますが、後述の車が滞泊車両となった事から、この電車も回送して行く事になります。そのため、既に行先は「回送」となっておりまして、この後肥前山口駅へと回送されて行きました。

 

 (肥前山口駅へ向けて回送)

 

 

 肥前山口駅では切符が購入できませんでしたので、運賃380円を集札箱に入れまして肥前浜駅を出ました。

 

 が、思ったよりも賑わっておりましたので、私が「なぜこんなに賑わっているのですか?」と尋ねてみた所、何と「かもめ45号」が肥前浜駅に停車したそうでありまして、客扱いのないいわゆる臨時の運転停車を行っていたとの事でありました。また停車時にはさらに花火も打ち上っていたそうでありまして、地元をあげて最後の特急「かもめ」を送り出そうとしていた事も伺わせておりました。

 

 

 この駅内には、「46年間ありがとう特急かもめ」と書かれた幕がありましたり、地元の方手作りの「ありがとう特急かもめ」と書かれましたボードもありまして、誰もかも最後の特急「かもめ」を送り出していた姿が各所に見られておりました。

 

 (「ありがとう特急「かもめ」のボード)

 

 

 この後ホームに再び入りましたが、時間がありましたので、ちょうど3番ホームに留置しておりましたキハ47形気動車2両の姿が見る事ができておりました。

 

 この時留置しておりましたのが、(←諫早)キハ47 8135+キハ47 4510の2両でありまして、かねてから謎とも言われておりました「青一色」の謎がこの上下分離区間で運行すると言う事で解けておりまして、40年前後経過しているこれらに新たな就職先を与えた形となっております。

 

 また、行先表示は前面には出さず、側面のサボで出すようになっております。このような表示の仕方は南九州地区の表示の仕方を今回この区間で採用するようになっております。私としては、前面で出した方が良かったのではないかとも思う所ではありましたが・・・。

 

 (参考、南九州の表示の仕方)

 

 尚、今回多良駅の分をこの駅に集約しまして、2本のキハ47形気動車の編成がこの駅のホームに留置される事になります。これに伴いまして多良駅での夜間滞泊は廃止となりまして、朝5時台にこの肥前浜駅から肥前大浦駅に向けまして2本の回送列車が運行されるに至っておりまして、肥前大浦駅からは1本が諫早行き、もう1本が肥前浜行きとして運行されております。

 

 

 肥前山口行き最終列車であります2888Mの発車時刻が迫って来ていた事から、再び1番ホームに戻りましたが、もうこの後これから先を電車が運行する事はありません。46年も間、電車に加えまして電気機関車も貨物・客車を牽引しまして運行して来ておりましたが、もうこのような姿も過去のものとなってしまった事は、西九州新幹線開業の華やかな裏で残念でない部分が見られている事が伺える所でもありましょうか。

 

 

 今回は、23日からはこの駅から南が非電化区間となりました肥前浜駅での9月22日夜の姿をご紹介しましたが、やはり特急「かもめ」が臨時に運転停車をしまして花火を打ち上げてくれていた事は大きかったように思います。そして先述のように、この鹿島市内では隣の肥前鹿島駅が停車駅として存在しているためあまり注目度は少ないようにも見えますが、「36ぷらす3」や「ふたつ星4047」がこの駅に停車しておりますのでそう考えますとこの駅の存在も大きいかなと思っております。とにかく、これからは乗換駅としての姿も見られておりますが、この駅も様々な姿を見せていただきたいものであります。