撮り散らかし鉄の記憶

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一畑電車 出雲大社前(2022.9.28) デハニ52 保存車

2022年10月03日 23時52分46秒 | 中小私鉄
9/28に一畑電車大社線 出雲大社前駅の構内に保存されているデハニ50形を撮りました。
1枚目は、出雲大社前駅の構内に保存されているデハニ52を川跡駅側から撮りました。



2枚目は、デハニ52を手荷物室が有る出雲大社前駅側から撮りました。



3枚目は、デハニ52の手荷物室付近をサイドから撮りました。
手荷物室に隣接する客用扉と荷物扉はガラスに手動扉と表示されており、戸袋窓は間の1枚で共用されています。



4枚目は、デハニ52の手前に設置されている説明板です。



5枚目は、デハニ52の車内の様子です。
外観から見たところはシングルルーフの屋根ですが、車内はダブルルーフ状の段差(二重屋根の明かり取り窓部を模したもの)がある構造となっています。
また、一時期、お座敷車両に改造されたために吊皮が撤去されています。



6枚目は、デハニ52の運転台です。
現在の車両に比べて、機器類が少なく、かなりシンプルです。



7枚目は、妻面に掲出されていた右から左に横書きされた「日本車輛會社 昭和三年 製造」の上側の銘板と、左から右に横書きされた「ナニワ工機 昭和31年改造」の下側の銘板です。



8枚目は、車内外を撮り終えて帰る前に撮った左側はデハ7004の普通 川跡行き、右側はデハニ52です。



先に1927(昭和2)年の電化開業の際に登場したデハ1形を紹介しましたが、翌年の1928(昭和3)年には小境灘(現在の一畑口)~北松江(現在の松江しんじ湖温泉)駅間が当初より電化路線として開業した際に、増備車として3形クハ3、クハ4が登場しました。
1929(昭和4)年には電動客車へ改造されて、デハニ50形デハニ51、デハニ52に改番されています。
さらに、翌1930(昭和5)年の大社線開業に先行し、1929年に登場時から電装が施されたデハニ53、デハニ54が登場しました。
1951(昭和26)年にはデハニ51が小荷物室を撤去されてデハ20形デハ21に改番され、1967(昭和42)年にはデハニ54が手荷物室と片側の運転台を撤去されてデハ10形デハ11に改番されました。

残ったデハニ52、デハニ53は自動化された客用ドアを最後まで装備しなかった車両として、オレンジ色に白帯の塗装で活躍しました。
晩年は畳敷きのお座敷車両となり団体列車などで運用されましたが、2009年3月のさよなら運転をもって営業運転を終了しました。
さよなら運転の後、2009年8月には一畑電車を舞台とした映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」のロケーション撮影に用いられて全国的に有名になりました。
その後は、デハニ52は出雲大社前駅で展示され、デハニ53は雲州平田駅構内に留置されて毎週金~日曜および祝日のデハニ500形体験運転に用いられています。


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