電車のホームの横っちょに謎のスペースがある駅があります。
例えば、こんな感じ↓
これ、線路作れちゃうじゃん!と思った方は、鉄道マニアの素質があるかもしれません。
かつて待避線があった南林間駅
南林間駅は、特急ロマンスカーや快速急行は通過しますが、急行の停車駅です。
かつては、このスペースに各駅停車が通過待ちや待ち合わせをするための線路がありました。
このような線路を待避線といいます。
南林間駅の待避線は、急行列車を10両編成で運転するためにホームを延伸する工事をしたときに撤去されました。
代わりに2つ先の大和駅で追い抜きができるようになっています。
なお、跡地は、大半がそのままになっていますが、一部は駐輪場や改札行きのエレベーターに使われています。
なぜ急行が停まる?
せっかく作ったのに撤去されてしまったもったいない待避線。
そもそも急行を停めなければ、ホームを延ばす必要も待避線を撤去する必要もありませんでした。
東急田園都市線と接続する隣の中央林間駅は快速急行が停まりますし、南林間駅の乗降客数も約2万7千人と大して多くありません。
小田急に詳しいodapediaさんによれば、ここには小田急の偉い方や有力者の方が住んでいるからという噂も。
小田急の南林間に急行が停車する理由 : Odapedia ~小田急のファンブログ~odapedia.org
しかし、現在は急行は日中の運転がなく、各停と快速急行が中心となるため、10両編成のホームもあまり意味をなさなくなってしまっているとも言えます。(江ノ島線の各停はすべて6両編成)
田園都市線たまプラーザ駅も同じようなスペースが!
たまプラーザ駅は、東急田園都市線の急行停車駅で、東急のまちづくりの中心となる駅でもあります。
かつて「金曜日の妻たちへ」というドラマの舞台として有名になり、いまは駅の真上にたまプラーザテラスという巨大ショッピングモールがあります。
たまプラーザ駅のホームの横は砂利敷きになっていて、南林間駅と同じくニオイがします。
しかし、たまプラーザ駅は「かつて」線路があったのではなく、逆にこれから線路ができるかもしれないタイプになります。
田園都市線の混雑緩和に向けて、ニコタマとして有名な二子玉川駅から溝の口駅までを複々線化して、二子玉川駅で接続していた大井町線を溝の口駅まで延伸しました。
さらなる施策として、次の急行停車駅の鷺沼駅までの延伸が計画されています。
鷺沼駅はたまプラーザ駅の1つ手前の急行停車駅で、このスペースはその際の活用を想定しているのです。
そのスペースには、リラクゼーションサロンと階段、エスカレーター、エレベーターがあります。
これらを撤去すれば、2本線路を増設できるということになります。
子鉄カフェにしてはどうだろうか?
しかし、アフターコロナで特に朝夕の乗客は、列車の増発や路線延伸が必要な状況ではなくなっているようです。
国土交通省が発表した2021年度の平均混雑率(最混雑時間帯・最混雑区間)は、東急田園都市線で(池尻大橋駅→渋谷駅)で112%、小田急江ノ島線(南林間駅→中央林間駅)で103%。
混雑率は、100%が定員乗車で、この場合、「座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。」状態であるため、かつては180%を超えていた状態が嘘のような状況になっています。(体感はともかく)
そういう意味で、両駅とも線路を設置する必要はなさそうに思えます。
そうすると、いかにスペースを有効活用するかが焦点になります。
ポイントはホーム上ならではの立地。
例えば、子どもたちがプラレールで遊びながら、気が済むまで列車を眺める。
そして、パパママはとなりでゆっくりとカフェやスイーツをいただく。
そういう空間が出来たら、いいなぁ💛
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