古墳ツアーは、募集時には群馬県立歴史博物館から始まる予定が、1週間前に届いたスケジュールは、大幅に変更となっていた。

新幹線を降りてバスで向かった先は、8km南の吉井地区、

鏑川の河岸段丘の上の、「多胡碑」だった。

 

上野三碑という、飛鳥・奈良時代の石碑の一つで、

奈良時代に多胡郡が新しくできた事が書かれている碑だ。

古くから祠の中に大切に守られていたため保存状態は良い。

今は、コンクリート製の覆屋の中、剥離の怖れもあるので ガラス越にしか見れない。

石碑を建てる事は朝鮮半島からもたらされた物で、多胡という名前、羊(よう)氏という指導者の名前など、渡来人の集落であった事が推察される。

近くに移設された円墳(南高原1号古墳、径17m)もある。

半分が葺石に覆われ、半分は石室が判るようになっていた。