桑名から大垣を経て揖斐へ向かう養老鉄道養老線は元近鉄の路線だったこともあり、同社から引き継いだ600系列がマルーン1色など懐かしいカラーで活躍していますが約半数近くが東急から来た7700系によって置き換えられており、1編成だけの存在であった625形(元6020系)も廃車されてしまいました。7700系は東急時代の車番をそのまま使用しており、近鉄時代に導入した車両が3桁の形式に改められているのとは対称的ですが一部の車両は東急時代のデザイン(赤帯・赤歌舞伎)のまま運用に入っており、桑名付近では池上線や東急多摩川線で見たデザインの車両と近鉄の車両が並ぶ面白い光景を見ることも出来ます。

(2019.11.3 桑名にて撮影)

 養老鉄道の7700系は2両編成と3両編成の2種類があり、3両編成は中間車のみ座席を一部クロスシート化しているほか先に書いた歌舞伎と呼ばれた東急時代からのデザインを残している編成もいますがその中でも元7912Fを種車としているTQ12は帯が緑色に変わったため緑歌舞伎となり、本家東急には存在しなかったカラーのため斬新さを感じました。他に歌舞伎ではない緑帯の編成もおり、2両編成のTQ05とTQ06が該当します。

(2022.1.6 桑名にて撮影)

 7700系は養老線全線で活躍するため揖斐にも顔を出しますが桑名からの列車は大垣までしか行かないため同駅では「揖斐」を表示した姿を見ることは出来ず、乗り継ぎが必要であることを実感します。幸いにも養老鉄道は全線で利用出来るフリーきっぷを発売しているためこれを利用して7700系の乗車と撮影を楽しむのも良いですが平日の日中と土休日は自転車を持ち込むことが出来るサイクルトレインを実施しているので自転車と電車を組み合わせて移動するのも良く、のどかな風景と東急の赤歌舞伎(TQ14)を組み合わせて撮影するのも良いです。