※古い乗車記を他ブログから引っ越しています。一部写真が無い部分や誤字・誤変換等もありますが、よろしければご覧ください(by管理人)。




 昨日は喜多方の町でラーメン三昧!そして今日は昨日の宣言どおり「富山ブラック」です。
 まあ、それはさておき、今日は半年ぶりに富山地方鉄道に行き「乗り鉄」をします。 
 お目当てはもちろん[アルプスエキスプレス]ですが、京阪特急色に塗り戻された10030型の乗車にもチャレンジをしてきました(アテンダントさんによると「おハト姉さん」だそうです…)。





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①糸魚川(516)→魚津(603) 520M
(←魚津 クハ412-6+モハ412-6+クモハ413-6 糸魚川→)
 3時起床、3時30分に自宅を車で出発し、糸魚川駅の始発列車に乗車して糸魚川駅を目指します。そして糸魚川駅からは413系3連に乗車して魚津駅を目指します。
  最近、この区間を乗車すると475系よりも、413系に乗車する機会のほうが多いような気がします。北陸線の勢力分布も変わりつつあることが実感できます。



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       PHOTO:ロングシートとボックス席が並ぶ413系の車内







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②新魚津(709)→宇奈月温泉(755) 107列車
(←宇奈月温泉 モハ10041+モハ10042 新魚津→)
 魚津駅の地下通路を抜け、富山地方鉄道の新魚津駅に入ります。2日間有効のフリーキップを購入した後、普通列車で宇奈月温泉を目指します。
 地鉄のトップバッターは、今や地鉄の主力電車となった10030形です。
 この車両、もともと特急列車としても使用されていた車両ですので転換クロスシートが装備されており、乗り心地も良いですね。
 この電車を含めて地鉄の列車は、スピードを落とすところはしっかりと落として走りますし、逆にスピードを出すところは「えっ!」と思うほどスピードを出しますので、乗っていても楽しいですね。
 標高が高い宇奈月温泉ですので、紅葉が始まっているかな?と思っていたのですが、今年は全然ですね。今月の後半からでしょう…。



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         PHOTO:新魚津駅に到着する10030形2連







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      PHOTO:赤いモケットのシートは綺麗に手入れがされています。







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         PHOTO:JR線と別れて宇奈月温泉を目指します。








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③宇奈月温泉(800)→立山(934) [アルペン特急2号]
(←立山② モハ16011+モハ16012 ①宇奈月温泉→)
 宇奈月温泉駅からは、元西武鉄道5000系レッドアローを使用する特急[アルペン特急2号]で立山駅を目指します。
 「宇奈月温泉から立山へ行く人っているのかな?」な~んてたかをくくっていたところ、列車は満席の状態!幸い、最後部に空いている座席があったので座ることができましたが、何でこんなに混んでいるの?という感じです。
 途中、上市駅と寺田駅ではスイッチバックが2回楽しめますので、鉄道ファンには[アルプスエキスプレス]とともに楽しむことができる列車ですね(これって、上手くPRすると「地鉄の売り」になると思います。)。



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       PHOTO:いつ見てもこのブルーのシートは鮮やかです。







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          PHOTO:最初は渓谷の景色が続くのですが






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        PHOTO:途中からは田園地帯を走るようになります。






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         PHOTO:上市駅では1回目のスイッチパックを…







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      PHOTO:寺田駅では2回目の変形スイッチバックを行います。







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     PHOTO:寺田駅に停車中の16010形・特急[アルペン2号]







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        PHOTO:寺田駅停車中に「おハト姉さん」が到着!






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        PHOTO:色が違うだけでだいぶイメージが違います。






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            PHOTO:景色は立山線が一番かな?







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③立山(1004)→電鉄富山(1105) 318列車 [アルプスエキスプレス]
(←電鉄富山③ モハ16014+クハ112+モハ16013 ①立山→)
 立山駅からは[アルプスエキスプレス]を使用する普通列車で、電鉄富山駅までの乗車を楽しみます。

 さて、この[アルプスエキスプレス]ですが、ご存知のとおり元西武鉄道の5000系[レッドアロー]です。
 平成7~8年にかけて西武鉄道から譲渡され、大幅な改造工事を受けた後、富山地方鉄道の16010形として[アルペン特急]、[うなづき]などの優等列車から普通列車までと、幅広く活躍をしていたところですが、平成23年12月に第2編成が内外装のリニューアル工事を受け、観光列車[アルプスエキスプレス]として竣工されたという経緯を持っています(この時のリニューアル改造を担当したのが「水戸岡鋭治」先生ですね。)。
 
 立山駅の入口付近で列車の撮影をしたのですが、9時59分到着の列車が3分ほど遅れて到着をした関係で、撮影後、急いで駅に戻り、[アルプスエキスプレス]に乗車します。

 この[アルプスエキスプレス]ですが、週末は3両で運転されており1・3号車が自由席、2号車が座席指定となっています。どの車両に座っても「水戸岡デザイン」の素晴らしさを味わうことができますが、やはり「水戸岡ワールド」にどっぷりと味わいたいという方は2号車がお勧めですね。

 列車は到着が遅れたため、若干遅れて立山駅を発車します。
 この列車に乗るど「時間」という概念を忘れさせてくれる「ゆったり感」を感じさせてくれす。
 「木」という天然の素材をたっぷりと使用した車内に、これまたゆったりとした座席配置としてシートに座り、アテンダントさんが入れてくれる薫り高いコーヒーを飲みながら…と思っていたところ、今はコーヒーの販売を中止しているとのこと。まぁ仕方がありませんので「黒部の泡水」をいただきながら、電鉄富山駅までの優雅な1時間を楽しませていただきました。



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        PHOTO:立山駅では16010形同士の並びが実現







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      PHOTO:2号車の室内は「温もり感」を感じることができます。






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       PHOTO:「黒部の泡水」をいただきながら乗車をします。







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④電鉄富山(1125)→立山(1225) 323列車
(←立山 モハ10040+モハ10039 電鉄富山→)
 電鉄富山駅からは、京阪特急色の10030形に乗車するため、再び立山駅を目指します。
 富山市内、雨が強く降ってきてちょっと先行きが不安でした(宇奈月や立山は晴れていたのですが…)。







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⑤立山(1235)→電鉄富山(1335) 324列車
(←電鉄富山① モハ10040+モハ10039 ②立山→)
 立山からは京阪特急色に塗り戻された10030形で富山駅に戻ります。

 さて、この10030形ですが、ご存知方も多いと思いますが、元は京阪電鉄の3000系特急車両です。
 1971年から73年にかけて製造された車両で、編成中にカラーテレビを設置した車両を連結していたことから「テレビカー」の愛称で呼ばれていた車両です。
 現在では3000形としての運用は終了し、8000形30番台へ改番された上で使用されているのですが、先ごろ京阪電鉄から「2013年春をもって引退」という旨のプレスリリースがあり、現在、最後の活躍を続けているという状況です。

 富山地方鉄道には1990年から93年にかけて16両が譲渡され、大幅な改造工事を受けた後、10030形としてデビューしました。デビュー当初は京阪時代の塗色のまま、テレビも新品に換装された上で使用されていたようですが、16両が出揃った時点で塗色変更が行われ、地鉄オリジナルの黄色と緑色に変更されたことから「かぼちゃ電車」と呼ばれるようになったようです。この「かぼちゃ電車」ですが、現在でも富山地方鉄道の主力電車として活躍を続けています。

 前述のとおり、京阪電鉄から8000形30番台の引退が発表に併せる形で、1編成を京阪時代の塗色に変更するとともに、連結面の貫通扉上に液晶テレビを設置して運転を開始しました。

 今では自分のスマホや携帯でテレビが見ることができる次代ですが、このテレビカーが走り始めた昭和40年代といえば、カラーテレビが「高嶺の花・憧れの的」的な存在でしたので、テレビカーの人気もさぞや高かったのではと思います。
 「京阪特急」には一度も乗車したことがないのですか、「引退間近」とか「リバイバル」というフレーズに弱いのが「乗り鉄」を趣味にしている者の「性」ですね…。

 ただ、2両編成のうちテレビが設置されているのは2号車の「モハ10039」だけですので、乗車するときには注意が必要です。また、私が乗車したときはNHKが放送されていましたが、電場状況によっては映りませんので、あしからず…。まぁ、テレビが目的でみの列車に乗る人はそう多くはないと思いますが…。

 列車は始発駅の立山から多くの乗客を乗せて富山駅に戻ってきました。しかし、立山線は混みますねぇ…。立山縦走には一番いい時期ということなんでしょうか…。




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      PHOTO:貫通扉の「はとのマーク」が元・京阪電鉄の証(?)






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           PHOTO:テレビは当然液晶TVですね。






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     PHOTO:車体の屋根部分には「テレビカー」のロゴも入っています。





◎富山市内にて
 富山駅到着後、遅い昼食をいただくことにします。
 地鉄アテンダントさんのブログでも紹介記事がありましたし、今日の車内でも「私のお勧めのお店!」ということで紹介をいただいた、駅前の「西町 大喜」さんに行って『富山ブラック』をいただいてきました。
 写真で見ても分かるとおり、はっきり言って「しょっぱい」です。
 でも、食べ進んでいくと…これは癖になりますね。そして、猫舌の私にはとてもうれしいのですが「熱くない。」というのもよかったです。
 駅から徒歩3分ほどの場所ですので、駅前で「ラーメンでも…」とおもったら、ここはお勧めですね…。
 なお、アテンダントさんからはもう1軒美味しいお店を教えていただいたのですが、電車の時間が迫っていたので、これは次のお楽しみに…としておきましょう。



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          PHOTO:お店はわかりやすく綺麗です。







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         PHOTO:見るからに塩辛そう…、でも美味い!






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⑥富山(1419)→糸魚川(1533) 547M
(←糸魚川 クモハ413-101+モハ412-101+クハ455-702 富山→)
 富山駅からは413系に乗車して糸魚川駅に戻ります。
 富山市内は大雨でしたので、遅れが出るのでは?と思っていたのですが、定刻どおりに糸魚川駅に到着し、これで本日の「乗り鉄」は終了です。





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          PHOTO:本日使用した地鉄のフリーキップ




 半年振りに改めて[アルプスエキスプレス]に乗車しましたが、本当にいい列車に育ってきているようです。今日は残念ながら車内でコーヒーを飲むことができませんでしたが、ぜひ、この車両にはコーヒーの香りが似合うと思いますので、ぜひ、再販をお願いしたいところですね。

 それと、これはまったく個人的な希望ですが、やはり「1日フリーきっぷ」の通年販売をしていただきたいですね。2日間有効のフリーキップが4,400円で販売されていますが、他の私鉄と比べてしまうとどうしても割高感がしてしまいます。2,500円程度でかまわないので、ぜひ、通年販売をしていただきたいと思います。
 そうなれば、もっと多くの鉄道ファンが全国から訪れやすくなると思うのですが…。どうでしょう?


【乗車日:平成24年10月7日(日)】鉄道コム鉄道コム


◎過去の富山地方鉄道、[アルプスエキスプレス]等の乗車記はこちら…
 ・平成24年・春の青春18キップ乗車記【アルプスエキスプレス乗車記(H24.4.7)】…http://tomodachiya0221.at.webry.info/201206/article_264.html
 ・平成23年・冬の青春18キップ乗車記【アルプスエキスプレス乗車記】【前編】…http://tomodaciya221-3.at.webry.info/201201/article_16.html
 ・平成23年・冬の青春18キップ乗車記【アルプスエキスプレス乗車記】【後編】…http://tomodaciya221-3.at.webry.info/201201/article_17.html
 ・城端線+富山地方鉄道・特急[アルペン]乗車記(H23.5.28)…http://tomodaciya221-3.at.webry.info/201105/article_64.html
 ・[セントラム]と[富山地方鉄道]乗車記(H22.3.13)…http://tomodachiya0221.at.webry.info/201206/article_255.html