続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

E4系Max一周忌

 上越新幹線で走っていたE4系が定期運行を終えて今日でちょうど一年経ちました。これでJRグループから2階建て新幹線が姿を消しました。

東京駅の掲示 2021/10/1

 車両の引退が近づくと甥1が乗りたいと言い出すのが最近定番化しつつあります。今回は定期運行最終日のお祭り騒ぎを見せてやることにし、学校が終わってから泊まりで乗りに行きました。

 取ったのは「Maxとき337号」です。千葉県市川市に住む甥1が学校から帰って、急いで支度して東京駅に来てギリギリ乗れる列車です。金曜日の夕方の列車だったので1ヶ月前10時で満席になるようなことはなく、発売後数日は普通席の2階席でも空席がありました。

 この列車は東京から新潟まで行く「Maxとき」の最終列車です。この後に東京駅を発車するE4系の列車は2本ありましたが、いずれも越後湯沢止まりの「Maxたにがわ」でした。

Maxとき337号:東京駅 2021/10/1

 「Maxとき337号」は「Maxたにがわ412号」の折り返しで東京駅に入線しました。その時点でホームには多くの人で溢れていて、先頭車の写真を撮るだけで困難を極めました。初めて見ると思われる光景に甥1は意外と平然としていましたが、甥1の母親(私の妹)はドン引きしていました。

きっぷと乗車記念カード 2021/10/1

 甥1は大人しいので車内を不必要に動き回ることはなく、2階席から流れる景色を静かに楽しんでいました。車掌から子供用の乗車記念カードを貰った時には嬉しそうにきっぷと一緒に写真に収めていました。

 長岡には1時間40分で到着しました。映像を見てもらえば分かるかと思いますが、夜になっていたので子供連れも含め、多くの人が思い思いに見送りに来ていました。それだけE4系が人気だったことを感じさせました。

 長岡駅の駅ビルで慌ただしく夕飯を済ませ、再び長岡駅に向かいました。今度は長岡駅を最後に発車する「Maxとき348号」に乗車するためです。

Maxとき348号を待つ人々:長岡駅 2021/10/1

 先頭車付近の人出です。帰省ラッシュの時ですら見たこともないような人の多さで、警察も駆けつけて警備にあたっていました。鉄ヲタだけでなく、女性や子供連れが多かったのは特徴的でした。

 「Maxとき348号」の特急券です。12号車となっていますが高崎までは8両編成で、高崎から前寄りに「Maxたにがわ348号」を連結する列車でした。

 普段は隣接する一駅だけ指定を取るようなことは絶対にしませんが、今回は最後なので特別です。仕込んだ駅もちょっと工夫しています。甥1がそれに気づくことはおそらくないと思いますが。

Maxとき348号:浦佐駅 2021/10/1

 浦佐まではたった12分で、自席に座ったと思ったら5分ぐらいで降りることになりました。浦佐でも多くの人に見送られて東京へ旅立っていきました。大学時代に仙台で散々お世話になった車両の最後の最後の列車に乗ることができ良かったです。甥1も「満足した!」と言っていたので、連れていってよかったです。


 翌朝、私と甥1は快速「海里」に乗るために新潟駅の在来線ホームにいました。何気なく新幹線ホームの方を眺めていたら、停車車両の陰に隠れて菱形のパンタグラフの車両が入線するのが見えました。

:「今なんかあやしいのが来たよな?」

甥1:「うん!E4系かも」

定期運用を終えたE4系回送:新潟駅 2021/10/2

 急いで入場券を買って新幹線ホームに入ると、東京から新潟の新幹線車両センターへ帰ってきたE4系がいました。本来であれば営業列車として新潟へ戻るはずでしたが、前日で定期運用を終えていたので回送列車という形で戻ってきました。

 甥1はYouTubeを見てE4系が新幹線車両で最後の菱形パンタグラフ搭載車であることを知っていたらしく、すぐに気づいたようでした。私が子供のころは本や雑誌で情報を仕入れていましたが、今どきの子供はYouTubeなんですね。ただ、YouTubeは真偽入り乱れ、情報源として信頼するには危うさを感じますが。

 私にとっても甥1にとっても、走行するE4系を見たのはこれが最後になりました。あれから1年が経ち、甥1は人並みに部活に励む中学生になりました。部活の都合があってなかなか乗り鉄に連れて行くことができませんが、今度は北海道のキハ183系に興味を示しているので、冬休みあたりに仕事人間の彼の父親に代わってまた計画してやりますかね。