札幌から路線バスを乗り継ぎ、2019年9月に新函館北斗駅(北海道北斗市)に達しました。
今回はその続き。新函館北斗駅前から木古内駅前までのバス乗継旅、第四話です。
・札幌をスタートしたときの記事はこちら ⇒ [リンク]
・前回のお話(中歌町⇒湯ノ岱温泉)はこちら ⇒ [リンク]
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上ノ国町の湯ノ岱温泉にある国民温泉保養センター。
お風呂のあとはロビーで休憩です。公衆電話(しかもピンクの電話!)があるということは、昔は宿泊施設でもあったのでしょうか。
妻「それはいいから、本棚の本を見てみ」
しげたか「うわぁ!日帰り温泉施設の休憩スペースっぽくないねぇ(笑)」
しげたか「ここも看板だけ見てたら食堂に見えへんし」
でもここでお昼にします。
ヒラメの漬け丼、いいじゃないですか。
妻「冷やし系を推してるね」
しげたか「でも冷やし中華風日本そば(推測)は消してある」
ということで妻はヒラメの漬け丼定食、私は親子丼を注文。
店内にはロシアの教会を描いた油絵が飾られています。
妻「きれいな絵やねぇ」
しげたか「函館かなぁ」
これはおそらく函館ハリストス正教会で、背景に描かれた海は函館湾でしょう。
今日は天気が悪く、お昼時ですが店内はおそらく20度以下になっていると思われます。私は大阪にいる時と同じ真夏の格好をしていまして、冷えてきました。
しげたか「ふぅ、冷やし中華にしなくてよかった~」
注文の品が来ました。
三平汁は北海道の郷土料理。道外では「名前は聞いたことあるけど食べたことはない」という人が多いかも。
そしてこちらは親子丼です。親子丼にもタラ三平汁とお漬物が付いてきましたね。サービスかな。
何かユルい雰囲気がいいですね。お店の営業時間と定休日を書いておきます。
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店名:サロンあそぼうぜ!
営業時間:11時半~14時
定休:月曜日、金曜日
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美味しくいただきました。それと、8月中旬のセリフではないですが、温まりました(笑)。
では、バスに乗りましょう。
江差高校発のバスに先客はゼロ。そして乗車するのは我々2人だけです。
江差からここまで来たときに乗ったバスには木古内町のキャラが大きく描かれていました。このバスに大きく描かれているのは江差町のキャラですね。他にも上ノ国町のキャラが大きく描かれたバスがあるのでしょう。それで、その3台で営業していると思われます(詳しい方、コメントお願いします)。
2022年8月18日(木)
湯ノ岱温泉 13:29
↓ 函館バス 江差木古内線
↓ [631]木古内駅前行き 600円
木古内駅前 14:13
バスは江差と木古内を結ぶ道道5号を走ります。このあたりは人の気配も対向車もほとんどありません。秘境バスの本にこの路線が載っているのは知っていましたが、その本を読んだときは
「新幹線駅と振興局所在地を結ぶ道路なのに、何を大袈裟な」
と思ってました。でも現地に来ていて分かりました。これは秘境路線です。
今日は天候のせいで外が見づらく、また暗くなっていて秘境感アップです。
神明でバスは道道を左折。神明ノ沢川に沿う道「神明ノ沢線」に入っていきます。この道は神明の集落を通り抜け、樺太からの引揚者が開拓した農地に続いているそうです。
▲Googleストリートビューで道道から神明ノ沢線へ侵入するバス(この車両!)を見つけました。
神明バス停はJR江差線の神明駅跡付近に設置されています。バスはここで転回して道道に戻ります。
神明の次は膳棚。その先には標識と遮断機があり、標識によると100mmの雨で通行止めになるそうです。
こんな峠道で通行止めになったら嫌ですね。
バスは新吉堀トンネルを抜けて渡島管内木古内町に入ります。トンネルは2016年に完成した比較的新しいものです。
峠道を下り、大川バス停を通過。膳棚の次のバス停が大川なのですが、バス停間の距離は12キロもあります。湯ノ岱からここまでの間に対向車はわずか3台でした。
市街地に入ります。すぐそばの海岸の向こうは津軽海峡。天気が良ければ函館山や青森県が見えるのでしょうけど、大雨で何も見えません。
物販だけでなく観光情報も充実してますね。寒中みそぎ祭りのコーナーも設置されています。過酷なお祭りなんですね。
今回のバス乗り継ぎ旅はここまでとします。
札幌から小樽、余市、岩内、寿都、長万部、北桧山、熊石、八雲、函館、北斗、江差を巡り木古内に到達しました。このルートはいったんこれでゴールにしたいと思います。
このあと新幹線乗り場まで歩いていたとき、木古内発松前行きのバスが駅前に入ってきました。こっちに向かってきたバスが
「ゴールは松前にせよ」
と言っているように思えました。
(訪問日2022/8/18)
【おわり】
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