2022/9/22 第1章その1 長崎への長い道 かもめ37号 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(西九州の盛り上がりは九州全体の盛り上がり)

 

大変お待たせいたしました.それでは長ケープ長崎への旅を始めることとします.記事一覧は以下にまとめておきます.

 

 

  長崎への行き方

 

西九州新幹線と引き換えに,長崎本線を経由する特急「かもめ」は9/22に運行を終了しました.当然ですが9/23の時点で長崎にいるには「かもめ」など,何かしらの新幹線以外の手段で移動する必要があります.ここで筆者は「九州ネットきっぷ」を複数列車に対して購入し,885系の列車である「かもめ37号」のグリーン車を確保しました.筆者は885系で長崎へ行き・から帰ったことがなかったため,この機会に確保しておきました.

なお,複数列車を購入していたのは筆者のスケジュール上の理由で,当然ながら列車乗車前後に変更・払い戻しを行いました.本来であれば日中(具体的には「かもめ7号・17号」)にゆっくり行き,前日の予行演習が恒例となっているブルーインパルスを見るなどできたところですが,残念ですがそれは叶わず,博多まで山陽新幹線で行くことになりました.九州内の移動は比較的安価ですが,割引切符がほとんどないため本州方面へはちょっと高く感じます.

 

この旅行の準備に関しては以下の記事にまとめています.

 

 

 

  博多駅にて

博多駅到着後,まず行うのはきっぷの発券です.到着の時点ではまだ「九州ネットきっぷ」や「いい旅!西九州きっぷ」を持っていません.それもそのはずで,これらの切符はJR九州の窓口・券売機でなければ発券できません.従って九州外から来た方は大抵の場合,JR九州の窓口を訪問することになります.

航空機も含めて博多駅に来た方は大抵はそうなのでしょう.博多駅の発券機には長蛇の列ができていました.5分ほどで,とりあえず「9/22のかもめ37号」「9/23のかもめ3号」「いい旅!西九州きっぷ」を発券しました.後程出てきますが,これは良い判断だったようです.

なお,駅員の方が「えきねっとは発券できません」と発言されていたことが印象的でした.「えきねっと」の受け取りの西限はJR西日本では「福井」,JR東海では「新大阪」,「e5489」の受け取りの東限は大宮・北千住・新小岩(および成田空港・空港第2ビル),「JR九州ネット予約」の受け取りの東限は糸魚川・新宮・米原・貴生川・伊賀上野です.とはいえ可能であればネット予約サービスを使用した会社の窓口・券売機で発券する方が良いと思います.

 

(この列車は「かもめ35号」です)

在来線の「かもめ」は次々に発車していきます.なお,この時点では「かもめ45号」狙いの方が行列を作っている光景は見られませんでした.

ホームには自由席特急券の券売機がありますが,明日以降はこの券売機の切符で諫早・浦上・長崎へは行けません.

JR九州に限らず在来線の特急から車内販売が消えて久しくなっています.とりあえず弁当は買っておきました.

 

  885系 車内

885系ではグリーン車は1号車前よりの12席です.前面ガラス張りになっている部分は走行中にはスモークが解け,前面展望ができるようになっています.

レザーの座席には「KAMOME」ロゴが残っています.車両は2011年に「AROUND THE KYUSHU」・ポイントの色が青に統一されましたが,内装はそのままです.グリーン席のみならず,普通席にも「KAMOME」の装飾があります.

885系といえば随所に大きな窓がある休憩スペースが特徴的ですが,1号車のグリーン区画には鏡が備えられた専用の休憩スペースがあります.

「かもめ」や長崎をモチーフにした絵画・所蔵品が通路に飾られています.また,2001年のブルーリボン賞・ブルネル賞のマークもあります.

残念ながら車内のショーケースや自動販売機は機能していませんでした.

  車窓

佐賀駅では「肥前大浦」行きの「電車」が発車を待っていました.こちらも9/22で運行を終了した列車です.なお,「かもめ37号」の自由席はそれなりに混雑していましたが,多くは佐賀駅で降りました.

本来「かもめ37号」は肥前山口は通過ですが,この日は遅延が多発しており運転停車となりました.地元の方々が名残惜しそうに列車をカメラに収めていたことが印象に残りました.筆者にとっても「肥前山口」にいることはこれが最後です.

ありがとう,肥前山口駅!

列車はここで南よりに進路をとります.「かもめ 博多」の表記もこの日で最後です.

長崎県に入りました.「エレナ」は佐世保を拠点に長崎県(五島・壱岐含む)・佐賀県内(西部中心)各地に展開するスーパーマーケットです.

大きく揺れながら,少し走っては止まりながらも,肥前山口駅を出て約50分,やっと諫早に到着しました.随分時間がかかりました.

そこからさらに約20分,少し飛ばしたかと思えば長崎トンネルに突入,列車が近くを通りかかり耳がつんとする中,ようやく浦上駅に到着です.諫早からも随分と時間がかかりました.このような状態が続くのであれば,長崎市・諫早市としては西九州新幹線は是が非でも実現させたかった,ということを身を知ることとなります.

西九州新幹線の高架が見えてきました.新幹線は浦上を無視して,突然長崎の街中にやってきます.

長崎駅に到着です.「EC YC」と書かれた停止位置目標に止まりますが,この駅にもう「EC」が来ることは明日以降ありません.

 

長崎駅はもっと凄いことになっていました.

 

続く

 

 

  過去の長崎行きの記事

筆者が長崎駅へ行くのは2021/6以来,2度目です.この際も「かもめ」を使用しましたが,行きは「36ぷらす3」であったこと,帰りは運行が順調であったことからそれほど長い旅程とは思っていませんでした.