近鉄吉野線の列車は長年に渡り大阪阿部野橋直通の特急・急行がメインで、急行は吉野線内各駅に停車しローカル列車を肩代わりしていますが2021年7月3日(土)に実施されたダイヤ変更でその原則が崩れ、日中は普通電車2本、阿部野橋直通の特急1本の計3本になったためローカル化が進んだと感じています。一部時間帯だけとは言え「急行」や「大阪阿部野橋」を表示した一般列車が見られなくなったため「今後南大阪線と吉野線の分断化が進まないといいけど・・・」って思ってしまい、心配になります。

 

(2019.8.13 河内天美付近にて撮影)

 

 日中の吉野線直通急行は4両編成が基本で、中間に先頭車が入らない6020系・6200系・6620系の3形式がよく充当されますがこれ等3形式は特別塗装や全面ラッピングを施した経験があり、6020系の復刻ラビットカー(C51)や6620系の飛鳥・吉野ラッピング(MT26)は実際に何度も撮影しているため特に記憶に残っています。見慣れた標準塗装車も勿論良く、近鉄電車らしさが出ていたのでお気に入りでした。

 

(2019.8.13 河内天美付近にて撮影)

 

 6620系はMT21~MT27までの7編成がおり、初期に造られたMT21とMT22は当初母線引き通しを行っていなかったためMc車とM車のパンタグラフが2つあり、6422系に中間車を組み込んで4両化した感じでした。MT23以降は最初から母線引き通しが行われてMc車とM車のパンタグラフは1基になり、MT21とMT22も後に母線引き通しとパンタグラフの削減が行われたため現在は全編成パンタ1基化が完了していますが今の姿は1026系の狭軌版にも感じられ、VL35と見比べてみるのも趣味的には良さそうです。