豊中駅【大阪府】(阪急宝塚線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
大阪府北西部、豊中市の中心市街地に位置する阪急宝塚線の主要駅で豊中市の代表駅であり、平日朝ラッシュ時は一部の列車が折り返す駅である、
豊中駅 (とよなかえき。Toyonaka Station) です。
 
 
駅名  
豊中駅 (HK 46)  
 
所在地  
大阪府豊中市 
 
乗車可能路線  
阪急電鉄:宝塚本線  
 
隣の駅  
大阪梅田方……岡町駅  
宝塚方…………蛍池駅   
 
訪問・撮影時  
2020年10月
 
 

 

 

豊中駅は高架駅で、1994年~1997年にわたり高架化されました。
高架下2階に駅舎・改札口があります。高架下1階の一部と2階の一部には商業施設「ティオ豊中」が入居していて、それらの南北には有料駐輪場が設置されています。
2階の南北に改札口があり、南北の改札口は2階改札外通路で結ばれています。
出入口は1階と2階(デッキに接続)の計9ヶ所あり、高架下1階各出入口と2階コンコースの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。バリアフリーに対応しています。
そして2階出入口は南口の東側出入口がペデストリアンデッキに接続しており、南北の西側出入口からは再開発ビル「エトレとよなか」への連絡橋が延びています。
 
こちらは南口の東側出入口です。
上写真は地平より北西を望む。中写真、下写真は西方向を望む。
1階からは高架下にある階段・上下方向エスカレーターで2階改札階へアクセス可能です。ペデストリアンデッキからは直接2階へアクセス可能です。ただし、1階と2階を結ぶエレベーターはペデストリアンデッキにしかありません。
南口東側の駅前広場はペデストリアンデッキ上に整備されており、歩行者用のスペースのみです。
ロータリーはなく、ペデストリアンデッキ下(高架橋寄り)から北口東側にかけて、阪急線の高架橋に並行する形でバスターミナルが設けられています。
ペデストリアンデッキ下の大半は車道と歩道です。
 
 

 

南口東側の駅前です。上写真は駅舎前より、下写真はペデストリアンデッキの先端部(上写真左奥)より、いずれも北東を望む。
駅前は市街地が広がっていて商店が多いです。駅前の道路が拡張されないまま新しいビルや高層マンションや建っていて、古い街並みと混在しています。
駅から離れると住宅街ですが、千里丘陵に位置するため起伏に富んできます。
約450m北東には稲荷山公園があり、その北側には豊中稲荷神社があります。
 
 

こちらは南口(南側)です。線路東側より北を望む。
南改札口から見て、東西方向に延びる駅前幹線道路を跨いだ南側に出入口が設置されています。
この出入口は高架下にありますが、東側側道にしか開口していません。
2階との間は階段と上下方向エスカレーターが設置されていてエレベーターもあります(早朝と深夜は利用不可)。
この付近の高架下(1階・2階)には「ティオ豊中」のテナントが入居していて、南側高架下には有料駐輪場があります。
写真奥には前述の南口(東側)が見えます。
駅前広場はありません。
 
 

南口(南側)の駅前です。南を望む。右側高架下に出入口があります。
改札から離れているため商店は少ないですが、学習塾が多いです。
周辺は住宅街が広がっています。
側道をひたすら南(写真奥)へ進むと、900m弱で南隣の岡町駅に到達します。
 
 

こちらは南口(西側)です。北西を望む。
右側の2階コンコースへは高架下1階(階段・上下ES)および左側の再開発複合ビル「エトレ豊中」(2階連絡橋)からアクセス可能です。
エレベーターは「エトレ豊中」の設備が利用可能です(利用不可の時間帯があるかもしれません)。
写真奥の高架橋沿いにはバスターミナルが延びています。
 
 

南口(西側)の駅前です。西を望む。右後方に駅出入口があります。
駅西側ですが、右側には再開発により建てられた「エトレ豊中」があるものの、再開発は進んでおらず駅近くまで住宅街が広がっています。元々「駅裏」だったため商店は少ないです。
中でも駅南西側の末広町(1丁目)は高級住宅街として有名で、敷地が広い住宅が多いです。
 
 

こちらは北口(東側)です。南東を望む。
右手高架下1階にエレベーター出入口があり、離れた右後方高架下1階に階段と上下ESの出入口があります。
手前から左奥へ延びる道路は宝塚本線に並行する国道176号線です。
ペデストリアンデッキや駅前広場(ロータリー)はありませんが、線路沿いにバスターミナルがあり、南口側まで延びています。
 
 

北口(東側)駅前です。北西を望む。
左手高架下にEV出入口が、後方にバスターミナルがあり、横断歩道の先、写真左前方高架下1階のパチ屋手前に階段とESの出入口があります。
高架橋に並行する国道176号沿いを中心にビルや商店が立ち並んでおり、写真右奥には「ダイエー豊中駅前店」があります。
国道を離れると住宅街が広がっていますが、古くからの町並みで、狭い道路が入り組んでいます。
 
 

こちらは北口(西側)です。南東を望む。
左手高架下1階にエレベーター出入口があり、左後方高架下1階に階段と上下ESの出入口があります。
右前方には北口と「エトレとよなか」を結ぶ連絡橋が見えます。
駅前広場はありません。写真右奥にかけての線路沿いにはバスターミナルがあり、南口側まで延びています。
 
 

北口(西側)駅前です。西を望む。後方の左にEV出入口が、右に階段・上下ESの出入口があります。
北西側の駅前は住宅街(玉井町)が広がっており、商店は多くありません。
玉井町は前述の末広町とともに戦前に開発された住宅街ですが、計画的に開発されたのか道路割が比較的整然としています。但し、全体的に道幅は狭いですが…。
約700m西には久保公園があります。そして2kmほど西へ進むと大阪国際空港(伊丹空港)のターミナルビルに到達します。しかし、阪急では北隣の蛍池駅からの方が近く(それでも1.4kmほど歩きますが…)、鉄道では大阪モノレール線の大阪空港駅が最寄りです(ターミナルビルの前に駅があります)。
 
 

 

高架下2階南側、メインの改札である南改札口です。北西を望む。
後方に南口1階出入口(階段・上下ES)と南口(南側)出入口(階段・上下ES・EV)および南側有料駐輪場方面への通路が、右手に南口(東側)のペデストリアンデッキが(EVあり)、左手に南口(西側)にある「エトレ豊中」への連絡橋があります(エトレ豊中内にEVあり)。
駅員が配置されていますが、不在時に備えて改札内外にモニターときっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が6通路あり、右から2番目が幅広通路です。左端にはウォークイン型の有人通路があり、カウンター形式の窓口が併設されています。
改札口の左手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
また、改札口の右側には北口方面に通じる改札外連絡通路が延びています。
トイレ・多機能トイレは改札内コンコースにあります。授乳室やAEDも改札内にあります。
そして3階にあるホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されています。また、改札内コンコースを直進すると後述の北改札口に到達します。
改札内コンコースには売店「ローソン」があります。また、改札外高架下にもコンビニ「ローソン」があるようですが、どの場所にあるのかは不明です。
 
 

 

こちらは高架下2階北側にある北改札口です。南東を望む。
後方に北口のEV出入口と階段出入口(上下ES併設)があり(北側有料駐輪場方面への通路も併設)、右手に駅西側にある「エトレ豊中」への連絡橋があります(エトレ豊中内にEVあり)。改札口の左側には南改札口方面に通じる改札外連絡通路が延びています。
基本的に駅員無配置で、窓口は閉鎖されています。改札内外にモニターときっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が4通路あり、左端が幅広通路です。右端通路は窓口に面しています。
改札口の右手前には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります(いずれもICカードのチャージが可能)。
そして、改札内コンコースは南改札口と共用ですので、説明は省略いたします。
 
 

下り1号線ホームに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
阪急の標準デザインですが旧タイプで、ナールが使用されています。
但し、ナールが使用されている駅名標はローマ字が全て大文字になっているはずですが、当駅は頭文字を除き小文字になっています(岡町駅も同様)。ナール仕様でも新しいパターンかもしれません。
駅ナンバリングも併記されています (HK 46)。
 
 

豊中駅は主要駅ながら島式ホーム1面2線です。高架構造で(3階)、概ね南東~北西方向にホームが延びています。
ホームはカーブを描いていますが、地平駅時代はカーブがもっと急でした。高架化に伴い線路を少し西側に移設して、曲線が緩和されました。
右(西)が1号線で下り雲雀丘花屋敷・宝塚方面、左(東)が2号線で上り十三・大阪梅田方面です。
ホーム有効長は10両分あります。現在、上り通勤特急のみが10両編成での運行です。下りは10両編成の営業列車・停車列車がありませんが、柵などは設けられていません。
2020年10月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は非常に広いです。
上屋は全10両分に設置されています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、公衆電話、冷暖房完備の待合室が設置されています。ホーム宝塚方の端近く(後方)には室内型の喫煙コーナーがありますが、新型コロナウイルスの影響により閉鎖されています。
ホーム中ほどに2階改札内コンコースとを結ぶ階段・上下方向ES・EVがあります。コンコースの大阪梅田方(前方)に南改札口が、宝塚方(手前側)に北改札口があります。
写真は1号線より大阪梅田方を望む。
 
 

 

大阪梅田方を望む。遠方には大阪市街の高層ビル群を望めます。
先端部分には植え込みがありますが、この部分はホームにも転用できそうなスペースです。まぁ、すでに10両分の長さがあるので、これ以上ホームが延伸される可能性は皆無ですが…。
この先、右へカーブして高架区間のまま下り勾配で住宅街の中を南下しますが、右側へ留置線が分岐します(2線)。この留置線は高架で、かつ水平を保っているため、本線と高低差が大きくなります。そして留置線が途切れると程なくして岡町駅へと至ります。豊中市役所への最寄駅です。
 
 

 

宝塚方を望む。こちらには植え込みなどがありません。
この先、高架区間のまま右側を並走する国道176号と一緒に住宅街の中を西北西へ走りますが、上下線の中間に引上線が分岐すると本線は下り勾配になります。引上線が途切れて千里川を渡ると地平区間になり、住宅街の中を引き続き西北西へ進むと、左から大阪モノレール線の高架橋が接近します。右へカーブして進路を北北西に変え、大阪モノレール線と並走するようになるとほどなくして蛍池駅へと至ります。阪急における大阪空港への最寄駅ですが、1km以上離れているため空港へは大阪モノレール線に乗り換えた方が便利です。
 
 
あとがき  
私が豊中駅で下車(乗車)したのは意外にも2020年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的に関連して、兵庫県に近い駅なので下車しました。綺麗な高架駅ですが、40万都市である豊中市の玄関口にしては1面2線と小規模でした。ホームは広かったですが…。一方、駅前は市の玄関口にふさわしく市街地が広がっていますが、道路が全体的に狭く、やや雑然とした感じでした。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線(新快速、快速、普通)に乗り換えて大阪駅で下車。隣接する大阪梅田駅から阪急宝塚本線の電車(特急『日生エクスプレス』を除く。行先不問)に乗車して当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですと阪急の大阪梅田駅から上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅の改札内外に売店があり、駅前にも複数のコンビニがあります。一方、飲食店自体は駅前に多いですが、意外と気軽に入れるチェーン店が多くありません。とはいえ、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京からの到達難易度もそう高くありません。阪急宝塚本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は豊中駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪急電鉄のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)