北陸鉄道乗りつぶし(浅野川線) | 乗りつぶしに行ってきた!

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2022年5月3日(火・祝)

10時 北鉄金沢駅

 

金沢といえば能楽で使われる鼓をイメージした鼓門が有名で、

ゴールデンウイーク期間ですから門の前ではひっきりなしに観光客がベストショットを撮ろうと殺到していました。

 
 
その雑踏から地下に通ずるエスカレーターに乗って、
 
 
道なりに進むと北陸鉄道浅野川線の改札口が見えてきます。
 
 
2005年に完成した鼓門とは打って変わって、令和の世にあっても改札口だけなら昭和の香りが漂う浅野川線に今回は乗車していきます。

浅野川線北鉄金沢から日本海に向かって内灘までを結び、路線距離は6.8kmで全線単線区間が続く路線になります。

早速フリーきっぷを購入して、列車別改札を行っているため案内されるまで改札横にある待合室に入り時刻表を見てみます。

朝晩を除くと30分おきに毎時2本運行され、朝の通勤通学の時間帯は3本、深夜帯は1本となっています。

 
 

10時20分ごろに改札が始まり、島式1面2線のホームの1番のりばに停車中の内灘行きに乗ります。

車両は03系の2両編成。元々は東京メトロ日比谷線で運行されていた03系になり、2020年12月から浅野川線内で運行を開始しています。

 
 
地下にある改札からホームは直結となっているので、もちろん地下にホームがある駅になります。
 
 

浅野川線は1926年に浅野川電気鉄道(当時)により開業され、もともとは全線地上区間を走っていましたが、

2001年に北鉄金沢から一つ隣の七ツ屋の直前までが地下区間となりました。

七ツ屋北鉄金沢からわずか600mしか離れていないため、ホームの端に立つと地上の光が差し込んでいるのがよくわかります。

 
 
 

北鉄金沢10時30分→内灘10時47分

 

北鉄金沢を出発してすぐに地上に出るために勾配を登りながら、左にカーブしていくと七ツ屋に到着。

ホーム構造は1面1線で進行方向左側にホームがあります。

七ツ屋からは金沢市内の住宅地が密集する地域をのんびりと走っていきます。

上諸江磯部(いずれも1面1線で進行方向左側にホームあり)と過ぎて北陸自動車道の下を通過。

 

さらに割出三口(いずれも1面1線で進行方向左側にホームあり)を過ぎると三ッ屋に到着。

ホーム構造は2面2線の対面式となっていて、列車の行き違いが可能となっています。

三ツ屋の次の大河端は1面1線ですが、進行方向右手にホームがあり、これまではずっと左側だったので、少し新鮮な気分になりました。

その次の北間まではこれまでのまっすぐ敷かれた線路がやや右にカーブをしながら到着。北間は1面1線で三ツ屋までと同じく進行方向左側にホームがある駅になります。

北間を出発すると今度は右に左に曲がり蚊爪に到着。

蚊爪を出発すると左に大きく曲がり、まっすぐ進むと大野川を通過。

通過中に金沢市から河北郡内灘町に入ります。

 
 

澄み切った大野川を渡りきるとすぐに栗ヶ崎に到着。

栗ヶ崎を出発すると、終点の内灘に到着。

 
 

路線距離は短い(6.8km)ながらも、最初の地下区間や最後の大野川を渡る時の車窓は楽しめるものであって、

予想以上に見どころが溢れている路線でした。

内灘からは海の方に向かって1kmほど歩くと日本海が見えるようになり、

 
 

内灘海岸に

 
 
 
内灘砂丘が広がっています。
 
 

かつて浅野川線内灘からもう一駅先の粟ヶ崎海岸という駅まで線路が通っていたわけですが、港湾整備などの影響で1974年に廃止となっています。

さらに内灘海岸は太平洋戦争中に日本軍の敷地となり、戦後は朝鮮戦争の影響で長い海岸線を誇ることから米軍の試射場になる予定でしたが、反対運動(内灘闘争)によって1957年に米軍が撤収した歴史があり、実際に訪れてみると試射場の射撃指揮所の建物が海岸の片隅に残されていました。

 
夕暮れの時間帯に再訪してみましたが、日本海に沈む夕日を眺めることが出来て、
浅野川線は金沢市民の通勤通学路線のために存在するのかもしれませんが、この夕日を観光資源として売り出すのもありなのかもしれません。