東京に来てから1度は房総半島をぐるっと一周…をしたいと思っており、実は青春18キップを利用して行こう!と予定をしていたのですが、急遽、別の予定が入ってしまい行くことが出来ませんでした(実は快速[B.B.BASE外房]の指定席を取ってありました。)。
そこでもう一度予定を練り直して色々と考えたところ、外房→内房周りでは「大回り乗車」ができませんが、内房→外房回りなら「大回り乗車」ができることに気がつき、乗車3日前に快速[B.B.BASE内房]の指定席の販売状況を見たところ、進行方向の窓側の席が残っていましたので、急ぎ指定席券を手に入れ、快速[B.B.BASE内房]に乗車しながら房総半島一周にチャレンジしてきました。
品川駅から山手線~総武緩行線と乗り継いで両国駅にやってきました。両国駅のホームに降りたところ、ホームは島式の1面2路線のみしかありませんでしたので「入線、即、発車か…」と思っていたのですが、1階のコンコースへ降りて行ったところ、両国駅臨時3番線ホーム入口という看板があり、その通路を抜け、ホームに上がったところ、そこには既に快速[B.B.BASE内房]が停車していました(ちなみに…この臨時3番線ホームですが7時30分にならないと開きません。また、通路内はギャラリーになっていますが撮影禁止だそうです。)。
※千葉に向けて外房側が2列、内房側が4人用のBOXシートになっています。
※シートピッチが広く、シート自体も柔らかいので座り心地も良いです。
※写真撮影もブログへのアップもオーナー様のご了解をいただいております。
快速[B.B.BASE内房]は、定刻どおり両国駅を発車し、ゆっくりとした速度で進む…と思っていたのですが、さすがに通勤時間帯に走る列車ということのせいでしょうか、意外と早い速度で千葉に向けて進んで行きます(緩行線ではなく快速線を走行していると思います。)。
荒川を渡ると今までよりも一段速度を上げて走行していきます。臨時列車なのでゆったりと…ということは全くなく、思いのほか速い速度でホームへと進入時し、ホーム上ではタイフォンを鳴らしながら進んで行きます。
さて、今回乗車とている[B.B.BASE]というのは「BOSO BICYCLE BASE」の頭文字をとったもので、JR東日本の「乗って楽しい列車」の一つです。
従前から房総エリアにサイクリングを目的として、列車に自転車を積んで向かう乗客が存在したようですが、通常の列車は法律で自転車の積載に制限があり、分解もしくは折りたたんだ上で袋に収納して持ち込むものに限られていました。
これに対応すべく2013年からはJR東日本千葉支社がサイクルイベントを企画し、209系のつり棚・つり手に自転車をぶら下げるための紐を用意して自転車を分解等せずに持ち込める団体列車「サイクルトレイン」を運行してきたのですが、人気が高まる一方で、作業スタッフによる自転車の積み下ろしは停車時間が確保できる駅に限られていたことから、「サイクルトレイン」に充当するための専用車両として企画されたのが、この[B.B.BASE]です。
この[B.B.BASE]とベースとなったのは209系2200番台の6両編成で、この車両は南武線で走っていた「ナハ53編成」を大宮総合車両センターで再改造したものです。
4号車を除く5両には4人掛けと2人掛けの大型テーブル付きのボックスシート1組ずつを配置し、館山駅・銚子駅寄り(6号車は両国駅寄り)の妻部にも2人掛けのシートを配置しています。座席はリクライニングはしませんが、枕部分のクッションは上下させることがかまうで、テーブルには充電用のコンセントが設置されています。すべての座席の背後には自転車を縦置きできるサイクルラックが配置されています。なお、4号車はフリースペースとなっており、ロングシートとパイプベンチが設置されています。
2018年1月のデビュー当初は「びゅう旅行商品」として発売されていましたが、徐々に一般発売分を増やしていき、今年の3月からは全席一般販売となりましたので、自転車とは無縁な私も指定席を購入して乗車が可能となりました(座席指定席料金は840円と通常の列車よりも高額に設定されています。)。
この快速[B.B.BASE内房]ですが、途中の停車駅が極めて少ないのも特徴で、終着駅の和田浦駅以外に停車するのは本千葉駅と館山駅のみということで、「早く終着駅まで行ってサイクリングを楽しむ!」ということに徹したダイヤとなっています(千葉駅を通過するの…と思っていたところ、運転停車は行いました。)。
蘇我駅の先から内房線に入った快速[B.B.BASE内房]ですが、さすがにこれまでの俊足ぶりは潜め、いかにも臨時快速…といった感じのゆったりとした足取りで進んで行きます。
ちなみに本日の快速[B.B.BASE内房]車内の状況ですが、指定席券を購入した4日前の時点では、そこそこ座席が埋まっていたのですが、実際に乗ってみるとガラガラという状況でした(私が乗車した6号車は6人だけ)。まあ、今週も台風が来ていますので、東京まで来ることが出来なかった人も多いでしょうし、雨降りの日に自転車で出かけるのをやめた人も多かったのでは…と思います。
さて、房総半島の南端に向けて進む快速[B.B.BASE内房]ですが、ダイヤ上では次の停車駅は館山駅となっているのですが、さすがに臨時列車ということもあり、姉ヶ崎駅(特急退避)、木更津駅(乗務員交代)、君津駅と運転停車をしながら進んで行きます。
君津駅を発車すると、ここまで複線だった外房線も単線区間へと入ります。ただ、遅れを生じさせるわけにはいかないためでしょうか複線区間よりも速度を上げて進んで行きます。
最後の(客扱いをする)停車駅となる館山駅では約10分間の停車がありますので、ここではホームへと出て撮影&休憩タイムとなります。朝、品川を出る時には強めの雨が降っていたのですが、内房線に入る当たりから雨はやみ、すっかり良い天気となりました。
館山駅を発車した快速[B.B.BASE内房]は、相変わらずの快走を続け、約20分ほどで終着駅の和田浦駅に到着し、今回の快速[B.B.BASE内房]の乗車が終了しました。
なお、私は和田浦駅には用事がありませんので、後続の列車で安房鴨川方面に向かいしました。
VIDEO:和田浦駅から回送列車として安房鴨川駅に向かう[B.B.BASE]
たっぷり3時間、快速[B.B.BASE内房]の乗車を楽しみました!
しかし、この[B.B.BASE]という車両、良いですねぇ~!
もともと209系は窓が大きいので、この大きな窓を1つのボックス席で占有できますので景色を見るのには最高だとは思っていたのですが、そこに座り心地の良い大型のシートとセンターテーブルを設置しましので、カップルやグループで乗車するのには最高の列車になったと思います。この車両を自転車で楽しむ人たちだけの列車にしておくのは絶対にもったいない!ぜひとも、ジョイフルトレインとして房総エリアだけでなく、他のエリアでも走らせてほしいですね(できればフリーWi-Fiを搭載してください。)。
※乗車日は9月24日(土)です。
【乗車日:令和 4年 9月25日(日)】
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