NO.2741 祝・西九州新幹線開業!新幹線試乗会参加記(前編、肥前山口駅~武雄温泉駅の模様編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 去る9月22日、これまで博多~長崎間を運行しておりました特急「かもめ」が運行を終了、これによりまして「かもめ」の愛称は新たなステージへと進む事になりました。

 

 特急「かもめ」の博多~長崎系統は、これまで787系電車・885系電車で運行されておりまして、787系電車は高級感さえも感じさせられるような電車として、885系電車は振り子式電車である事を大きな特徴として所要時間短縮にも貢献しながら運行されておりました。

 

 しかし、西九州新幹線開業に伴いまして、長崎線の代表的な特急列車として46年にわたりまして485系電車から783系電車・787系電車・885系電車と運行されておりました特急「かもめ」は運行を終了、「かもめ」の愛称もその西九州新幹線に譲りまして、9月23日の運行開始へと至る事になりました。

 

 

 さて、今回から3回にわたりましてご紹介しますのは、運行開始9日前の9月14日に運行されておりました西九州新幹線の試乗会の模様を皆様にご紹介してまいりますが、今回は駅名が23日から江北駅に変わりました肥前山口駅での模様から武雄温泉駅の発車までの様子までをご紹介してまいります。

 

 

 今回の試乗会は、JR九州がSNS・ブログ等を行っている方に向けて募集しておりました試乗会でありまして、私も当ブログの存在がある事から応募しておりましたが、結果当選する事ができまして、この日仕事がありましたが途中早退の上でこの試乗会に参加する事ができておりました。

 

 

 今回スタートの肥前山口駅です。先述のように、9月22日までは肥前山口駅、そして23日からは江北駅となりましたが、あと1週間少々で駅が変わるとは思えないほど普段通りの姿が見られておりました。

 

 この日は、多くの試運転列車が運行されておりましたが、それとともに企業向けと思われる試乗会も並行して行われておりまして、スーツを着られた方など多くの方々が利用されておりました。そんな中で使用されておりましたのが画像の787系電車でありまして、肥前山口駅から武雄温泉駅までシャトル列車の形で運行されておりました。

 

 この時使用されておりましたのが、南福岡車両区のBM1編成でありまして、23日からは「リレーかもめ」などの運用に就いております。また、これまでは7両編成でありましたが、画像のサハ787-208が増結されておりまして、この結果8両化された事で「リレーかもめ」向けの対策が行われていた事がお分かりいただけます。それにしても、787系電車にとりましては久々の8両編成化ですので、長い編成が見られるようになった事は堂々としていいのではないかとも思う所でしょうか。

 

 

 私はそのシャトル列車には乗車せず、佐世保線特急の「ハウステンボス13号」・「みどり13号」に乗車しまして武雄温泉駅へ向かいます。本来でしたらその前の普通列車で行く事にしておりましたが、この駅までは車で来ていた事もありまして駐車場に車を止めないといけませんでしたが、普段止めております駐車場が試乗会受付場所として使われていたため閉鎖されておりましたので、仕方なく近くの江北町役場に駐車しまして(許可済)、歩いて肥前山口駅へ向かった次第でありました。

 

 

 「ハウステンボス13号」・「みどり13号」に10分ほどかけまして移動します。ご紹介しておりますように、江北(←肥前山口)~武雄温泉間の両隣駅であります大町~高橋間が複線化されておりまして、この区間では反対側の線路も見る事ができておりますが、この時「ハウステンボス」・「みどり」のすれ違いを見る事はできておりましたが、残念ながら収めるには至れませんでした・・・。

 

 

 こうして、武雄温泉駅にやってまいりました。ここでこの列車は4分停車しまして発車して行きましたが、その際にN700S系新幹線電車の姿を初めて収める事ができまして、その下の画像にもありますようにツーショットで収める事もできておりました。私自身も、この日まで収める事ができていなかっただけに、正直嬉しかったです。

 

 (783系電車との対面~ツーショット)

 

 

 さて、私は一旦武雄温泉駅で下車しましたが、駅の新幹線口でもあります「御船山口」は画像のように変化が見られておりました。以前はこの駅舎の前まで車両の進入ができておりましたが、現在は駅前に広場が設けられた事もありまして、画像の姿へと一変しておりました。

 

 (元日撮影、この時までは車両の進入ができておりました)

 

 その広場も、画像のように変わる事になります。まだこの時点では工事が行われておりましたが、このような姿に変わっている事からも最終段階へと至っている事も伺わせております。尚、これまでのバス乗場は東側に移動しておりまして、JR九州バスの「嬉野線」や、10月からは祐徳自動車(祐徳バス)・昭和自動車(昭和バス)も乗り入れるようになります。

 

 (バス乗場)~9月23日より

 

 

 さて、私も受付を行うため再び駅内に入りました。受付が行われている場所はちょうど自動券売機の前の所でありましたが、券売機も青の自由席向けが1台、指定席向けが1台の計2台と、新幹線駅にしては寂しい姿でもあります。尚、改札口に併設して「みどりの窓口」も横に設けられておりまして、これまでは在来線改札口の所にありましたが、9月23日からはこの場所1箇所のみとなっております。

 

 

 所で、今回の参加者も様々な方々が見られておりましたが、中でもその下の画像にもありますように、上に白のTシャツ、下に赤のスカートなどを着用された方もいらっしゃいまして、明らかに今回の「かもめ」のカラーに合わせてきている事が伺わせておりました。それほど今回の試乗会を楽しみにされていたのではないかと思われるだけに華々しい所でもありましょうか。 

 

 

 武雄温泉駅の運賃表です。「みどり」・「ハウステンボス」が運行されております在来線(佐世保線)も併用した形となっている事や、博多駅より先の存在もありまして、表示も新大阪駅までの表示となっております。

 

 改札口・改札機です。改札機は九州新幹線などにあるタイプと同型の自動改札機が設けられております。ただ、九州新幹線で使用できますEX予約専用ICカードは使用できませんので、読み取り機の部分は閉じられております。

 

 

 改札口の前の発車標を収めたものです。この時には「かもめ23号」・「かもめ25号」と表示されておりましたが、当然の事ながらまだ試験段階ではあります。それにしても、表示の仕方がリアルである事も伺えるのではないでしょうか・・・。

 

 さらに、改札口に入った所にも発車標が設けられております。この時は先述の「かもめ」、そしてリレー列車の表示がなされておりましたが、リレー列車に関しましては「特急 江北」と表示されておりまして、「行先が肥前山口ではなく江北であるとともに、このリレー列車は特急なの?」と思わせる所が印象的ではありました。

 

 (新幹線向け発車標)

 

 (リレー列車向け発車標)~行先は「江北」です

 

 

 乗場行きの階段・エスカレーターです。乗車ホームの11番ホームの画像は乱れておりましたので今回掲載しませんが、閉鎖されておりました12番ホームが画像のようになっておりました。ちなみに、この12番ホームは対面乗り換えが必須のため定期列車では使用できませんが、臨時や団体列車では使用される事になります。

 

 

 こうしてホームにやってまいりました。工事の段階からこの武雄温泉駅の姿を見てきておりましたが、画像のように広い姿に変わっておりまして、新幹線駅の姿へ生まれ変わっておりました。私も「正直ここまで変わるとは?」と言う印象でもありましたでしょうか。

 

 ホーム内にあります待合室です。これまでも工事の段階から在来線ホームからも見る事ができておりましたが、画像のような待合室の造りを見ましても新幹線の駅だと言う印象が見られているようにも思いました。実際に座っても見ましたが、座り心地も悪くはありませんでした。

 

 

 しばらくしますと、試運転列車が臨時列車等が停車する事になります12番ホームに入ってまいりました。この場合は乗客は乗せておりませんでしたので、このような形になっておりましたが、11番ホームにいました私としましても正直絶好の姿が収められておりました。

 

 (到着直後)

 

 今回初めて収めておりましたフロント部分であります。車両がN700S系新幹線電車と言う事もありまして、ヘッドライトがN700系新幹線電車よりも広くなっている印象ではありますが、よく見ますとフロントの飾りとともにライト周りも描かれている姿も見られておりまして、まさに今回デザインを担当しました水戸岡鋭治氏ならではな部分も見られておりました。

 

 また、「かもめ」と習字で書かれている姿が見られております。この文字は現在はJR九州の会長でもあります青柳俊彦氏の書でありますが、この習字で書かれている所からも九州新幹線の部分開業時「つばめ」の姿を思い出します。

 

 

 さて、ここで全6両編成を収める事ができておりましたので1両ずつご紹介します。これら車両はグリーン車も連結されていないモノクラスの車両でありまして、次回詳しくご紹介しますが1~3号車が指定席で2×2シートの車両、そして4~6号車は自由席で3×2シートの車両となっております。

 

 【今回はY3編成でしたので、番号も含めてご紹介します】

 (1号車、721-8003)

 

 (2号車、727-8003)

 

 (3号車、725-8003)

 

 (4号車、725-8103)

 

 (5号車、727-8103)

 

 (6号車、722-8103)

 

 また、この列車は試運転列車でありましたので、表示は「試運転」でありました。尚、今回乗車しました試乗会向けの場合は「試乗会」とも表示されておりました。

 

 

 さて、10番ホームでは先述の肥前山口駅にいました787系電車BM1編成が試乗会向けのリレー列車として武雄温泉駅にやってきておりまして、既に「かもめ23号?」の試乗会の乗客を乗せてきておりました。この後、さらに肥前山口駅へ試乗会の乗客を乗せるために到着を待っておりました。

 

 

 しばらくしますと、今回乗車しますN700S系新幹線電車が武雄温泉駅11番ホームに入ってまいりまして、これから対面乗り換えを行う事になります。

 

 到着しますと、長崎からの試乗会参加者はすぐに向かいの10番ホームに停車しておりますリレー列車に乗車となります。この間も数分程度ではありますが、見た所スムーズには乗り換えられる姿が見られておりまして、かつての九州新幹線部分開業時の新八代駅での姿を思い出させるような姿が見られておりました。やはり、使用車両が787系電車である事がより思う所ではありますが、787系電車にとりましても再びこう言う役目を果たす事になろうとは思いもしなかったのではないでしょうか・・・。

 

 (向かいのリレー列車に乗り換え)

 

 

 こうして、リレー列車は武雄温泉駅10番ホームを発って行きました。このリレー列車は23日からは「リレーかもめ」として787系電車・885系電車、そして783系電車も運行されますので、西九州で使用されている特急車両一丸でこの新幹線利用者輸送を盛り立てていただきたい所ではあります。

 

 

 そして、私もN700S系新幹線電車についに乗車、この後長崎駅へと向けて発つ事にもなります・・・。

 

 

 今回は、西九州新幹線試乗会参加記の前編として肥前山口駅~武雄温泉駅での模様をご紹介しましたが、私自身も長らく見てきたこの駅がここまで立派に変わっているのには驚きました。これまでは在来線ホームが2面3線あった駅でもありましたが、それに新幹線のホームが加えられている訳ですので、尚の事ではないかと思っております。ましてや6両編成とはいえ新幹線車両が来ている事もより印象が変わる所でもありましょうか。次回後編ではその長崎駅までの試乗の模様をご紹介させていただきますので、次回後編もご覧いただきたいと思います。