今日から部分開業した西九州新幹線、一番列車の動画が多数アップされています。
乗ってみたいと思いつつ乗れることはあるのでしょうか…(東北人)
今回開業したのは武雄温泉~長崎間、距離にすると66km、最速達列車だと23分で走ります。
この新幹線ですが、華やかな開業とは裏腹にこれから先は前途多難です。
まず第一に、所要時間は多少短くなったものの乗り換えが必要になりました。
博多~長崎間は従来1時間57分が最速でしたが、1時間22分と30分ほど時間短縮となっている一方で、博多から1時間ほど乗ると武雄温泉で一旦降りて、向かい側に停まっている新幹線に乗り換えないといけません。
2004年に部分開業した九州新幹線も新八代で乗り換える方式だったので再び導入されたという感じです。
そしてこちらが最も闇深い問題ですが、全線開業がいつになるのか全く決まっていないことです。
前述の方式がいつまで続くのか分かりません(九州新幹線は7年で終了しました)
本来の計画であれば、新鳥栖~武雄温泉間は『フリーゲージトレイン』で運行される予定でした。
しかし、このフリーゲージトレインの開発に失敗、国としてはこの区間もフル規格の新幹線を建設しようとしました。
そして、これに対して佐賀県が大反対。
- 高額な建設費が必要になる
- 費用に対して経済効果が薄い
- 並行在来線が第3セクターとなり県としての負担が増える
と今まで新幹線が来るとなれば喜ぶはずだった自治体が全く喜ばないという異例の事態が発生しています(現在進行系)
最悪の場合、この状態が永遠に続く可能性もありえます。
諦めてミニ新幹線方式を導入することも検討されているようですが、山形・秋田と異なり、輸送人員が多く運休した場合の影響が大きすぎることや改修しなければならない橋梁が多いことが問題となるようです。
→九州新幹線(西九州ルート)の整備のあり方について(比較検討結果) (国土交通省) PDF
国交省で比較検討の資料があるので参考にどうぞ。
今後どうなるか気になる路線ですが、安全に運行されることを祈っています。