今、北陸新幹線開通を振り返る | ハンター湘南の旅ブログ

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㊗今日は西九州新幹線(武雄温泉~長崎)が開通

 

(この画像は8月7日撮影)

 

朝から、泉州9/17~18開催の岸和田だんじりの写真を整理したり、九州吹奏楽コンクールの入賞校一覧を作成したりしながら、各局ザッピングしながら新幹線関連ニュースを見ていた。

 

やはり、「最短距離」「佐賀県未着工」のネタが続く

 

そのうち、長崎へ運転されていた寝台特急に絡めて「さくらダ・ファミリア新幹線」と揶揄されるかもしれない。

ただ、長崎市内への通勤通学には便利になる。

今後、佐賀県の武雄・嬉野市内から長崎の活水女子中高の吹奏楽部へ入る生徒も増えそうだ、九州からの全国枠が4になったので、活水の全国行きは当面安泰だろう。

 

 

さすがに長崎は遠く、開通初日の宿泊は絶望的では時津町しか取れないし、飛行機は高すぎで、結局断念、落ち着いてから乗ろう。

 

私が新幹線の開通日乗車は、意外と少なく、北陸新幹線(長野~金沢)開通時が唯一

幼少時から糸魚川になじみがあったので、思い入れが強かったということもあろう。

 

そんなわけで、2015年3月の当ブログの記事より、北陸新幹線(+3セク)開通日レポを抄録しました。

長くなってすいませんが。

 

 

長野611発、開業1番列車の「はくたか」はゆっくりとスタート。

自由席の乗車率は、50%程度にとどまった


車掌さんが、簡単な開業あいさつ。




飯山では一気に雪景色に変わった。

駅前では雪像が作られ、雪祭りが行われている模様。


長いトンネルを抜けるて頸城平野で、妙高の山々が美しい。

予報に反して晴れてきて、まるで天が祝っているかのようだ。

上越妙高からはJR西日本区間に入る。
西日本エリアの新規新幹線開通は丸40年ぶりだ。

能生付近のトンネル内で、上り一番電車とすれ違った。

ここまでは真の一番通過列車だったわけだ。



糸魚川からはJR西日本式の看板に変わる
大勢の市民が出迎え、くす玉も見えた。



大糸線をオーバークロス

背後の明星山は、セメントの産地
青海付近ではセメント工場と貨物駅跡と雪山が見え、個人的には絶景!!

さらに長いトンネルを抜けると富山県に入った。

新幹線初見参の富山県だ。



黒部付近も散居村が顕著だ。



黒部宇奈月温泉では、黄色い法被姿の地元の方々がお見送り

ここで、意外と乗車が多く、金沢へ向けて盛り上がってきている印象。



富山では、反対側ホームに後発の「つるぎ」が待機し、県庁所在地だけに報道陣も多く見えた。



新高岡で自由席は満席近くになった。

倶利伽羅峠の長いトンネルを抜け、新幹線では初めて石川県へ。

 

ほどなく金沢に到着。

あっという間だなあ


ホームは報道陣や見物客でもみくちゃ状態。



コンコースでは着物姿の女性が整列し、いかにも加賀らしい、おもてなし。


そうだ、新聞



駅のコンビニでは新聞の特設コーナーが設けられ、超分厚い北國新聞と北日本新聞をまとめ買い、鞄がずしりと重くなる

 


駅内外では、様々な催しが開催され、朝からお祭り騒ぎだ。



兼六園を経由するバスに、早速観光客が行列を作った。

 

金沢にとって、北陸新幹線の開業は、どれだけ大きな経済効果をもたらすのだろう。

今から楽しみだ。

 


金沢で1時間ちょっと滞在し、今度は並行在来線転換の第3セクターを乗り継ぎ、ゆっくりと長野へ戻るプラン


在来線の改札口へ


金沢駅在来線ホームに上がると、今日デビューしたJR特急「ダイナスター」が入ってきた。
降りて来た運転士は花束を抱えていた。



さて、お目当てのIRいしかわ鉄道は、JR北陸本線の521系車両そのままで、「JR」マークを剥がした跡が見えた。

七尾線方面行きは、従来通り、国鉄型の車両。
2両編成で、「IR」の女性新人車掌が乗務。

 

金沢を出た車両区の一部はIRの車庫になるようだ。

 

七尾までは、JRからの乗り入列車も多く、JRとして残しても良かったなあと、多くの鉄道ファンや、七尾線利用客の思うところだ。


倶利伽羅駅からは、あいの風とやま鉄道の領域に入るが、乗務クルーはそのまま。



駅前ではIRの開業イベントをやっていて、停車中に役員の挨拶が聞こえた。



富山県に入り、あいの風とやま鉄道にそのまま乗り入れ、高岡で下車。

 

駅名標は、風をイメージしたようなデザインだ。

ここから、すぐに新高岡に向かいたいが、城端線の適当な列車が無く、バスで向かう。

新高岡駅付近には大型店があり、加越能バスは、地元客の利用が多い。



新高岡駅前では
開業記念式典が行われており、すでに大勢の地元住民で賑わっていた。

10時からの高岡市立芳野中学校吹奏楽部演奏がイベント最大のお目当て


鉄道に因んだ曲もふんだんに取り入れて、開業を盛りたてた。



全国大会にも出場した吹奏楽部


演奏終了間際には、かがやき508号東京行きが通過して行った。


さて、城端線で高岡へ1駅乗り高岡へ戻る。



 


新高岡駅は新幹線と在来線は別改札で、城端線は、不本意ながら切符も整理券もないまま乗った。

 

高岡駅の改札で申し出て、210円払って出た
地方交通線とは言え、210円は、やけに高いなと後になってから気づき、どうやら無意識に新高岡を「西高岡」と誤爆したらしい。

そもそも、新高岡の城端線ホームに券売機も整理券発行機もないのはどうかしている。
今日に関しては、かなりの乗降だったのに。


高岡駅は大規模なリニューアル工事が完了したが、特急列車は来なくなったのは皮肉だ、万葉線が駅内に乗り入れ、便利になった。

 

お馴染みの元JR521系電車で富山駅へ。



富山で一時間ほど時間を取り、路面電車の環状線を一周してみよう。



新幹線の開業に合わせる形でJR駅へ乗り入れ、開業祭りついでか、軽快電車は多くの人で賑わっていた。

 

1乗車200円

 



 

延伸部分を完乗し、富山駅へ戻った。
在来線関連の高架工事はまだだが、富山もまた路面電車が駅へ乗り入れ、大変便利になった。

 


30分ほどして富山駅へ戻り、駅内を見物したり「きときと君」にバッタリしたりして、あっという間に1244発の泊行き電車の時間となった。


富山から、あいの風とやま鉄道・泊行きに乗車。
2両の車内は多少混雑気味だ。

途中では富山地鉄と並走する区間もあり、今日からは、富山県に拠点を置く鉄道同士の競合となる。

魚津は黒部峡谷への乗り換え駅だったが、もともと遠回り気味だったし、完全に新幹線の黒部宇奈月温泉(新黒部)に持ってかれそうだ。
立山連峰、アルミや薬関係の工場を眺めたりしてから泊に到着。

 


 

泊からは、交流直流の繋ぎ役である、新型のディーゼルカーで直江津へ向かう。

 

ここで新潟県方面への乗り継ぎが生じて、不便になったが、同じホームに2本縦列に停める方式で、階段を渡る必要はない。
村上や松山を思わせる。

親不知付近(高速道路のない箇所)の絶景を眺めたりして、糸魚川に到着。

 

 


予定を変更したので、糸魚川滞在時間が、わずか12分となってしまった。

駅内外で大急ぎで撮影してから、切符を買い直して、また同じディーゼルカーに戻った。

開業記念で小林幸子さんの歌唱イベントもあったようで、凄い人出だったようだ。

2両の直江津行きは、イベント帰り客などで超満員で、ほくほく線の初日を思い出す。
さすがに積み残しは無かったが。

能生から乗車の通学帰りの高校生はあまりの混雑にビックリしていたよう。

筒石では、先の高校生含め、地元客ばかりが、ゾロゾロ20人以上は降りた、筒石の駅に生活感を初めて感じて、軽く興奮し、車内の混雑から、都内の地下鉄に乗っているような錯覚に襲われる。

直江津に到着


直江津からは「妙高はねうまライン」に変わる



車両はE127系2両で、JRマークもそのまま残されていた。

高田では、予想に反して、どっと乗り込んで、相変わらず座れない。

驚いたことに、大半の乗客が上越妙高で下車。
天気は下り坂だが、見学に来る地元市民が後を絶たない。



旧脇野田駅が移転し、新築、在来線と新幹線は別改札。
コンコースではアマチュアバンドの演奏会が続いていて、もっと早く来れば、上越教育大学管弦楽部の演奏が聴けた、惜しい。


そうこうしていると、不意に特急「しらゆき」が到着。

 


かつて常磐線で「フレッシュひたち」として活躍した車両が改装されて、デビューした。
世代によるが、「しらゆき」と聞くと、「白馬」とコンビを組んだ急行列車のイメージが強いけど。


”妙高はねうま色”の新塗装車も、1両目撃


さて、後続の妙高高原行きで、長野県方面へ向かおう。


スイッチバックの二本木では、到着前にスイッチバックの概要がテープ放送で流れた。
折り返し直後には、丁度直江津行きも進入し、しばらく"ランデブー"状態で、仲良く到着し、何人かの鉄道カメラマンが迎える

辺りは雪の壁で、高田付近とは別世界だ。

 

 

 


妙高高原からは、転換第3セクターは4社目、しなの鉄道(北しなの線)へ。

車両はJR長野色の115系で、とりあえず、しなの鉄道のマークが貼られて、急場をしのいだ感じだ。



今まで、「お祭り」や、真新しい物ばかり見続けて、凄くお腹いっぱいな感じだったが、しなの鉄道自体は以前からあるし、車内も、やや鉄道ファンが目立つが、お祭りムードは薄らいだ。
3両あり、ゆったりと座ることが出来た。



長野県に入った、黒姫から先は、しなの鉄道仕様の駅名標だが、国鉄式のも残っていて、何となくホッとする。
すれ違う列車は「しな鉄色」ばかりで、レアな車両に乗ったようだ。

豊野では飯山線が合流するが、長野~豊野は、JRとしては残らず転換され、篠ノ井線のようにはいかず、残念。
試合帰りの学生など、普段の利用客で徐々に混雑し、終着、長野に着いた。

「長野新幹線」改め、北陸新幹線で一気に帰ろう。

最後は「かがやき」510号

全車両指定席の最速列車で、一気に東京へ

車窓風景は、次第に輝きを増していった。

 

 

以上、2015年3月のレポートでした。