スユニ50は客車列車末期の頃にスユニ60などを置き換える目的で旧型客車を改造して誕生した郵便荷物合造車でした。
とは言っても台車ぐらいしかタネ車の部品を使っていなくてほぼ新車です。でも名義上は改造車になるようです。
意外と写真撮ってなかったんで、こんな写真しかありませんでした。
スミマセン(__)
さて模型(Nゲージ)のほうですが。
その昔、クロスポイント(以下、GREENMAXと記します)からスユニ50が発売されていました。
他にはエッチング板のキットがあったぐらいの時代です。
2両セットのキットで、一体成型の無塗装車体ですが、屋根は取り外し可能です。
床下・台車も同梱されていました。
いまだに2000番台の完成品は発売されてないですね。
メジャーな形式の割には製品化に恵まれていない車両です。
<注>上写真のスユニ50の所属標記と車番は実車どおりでなく在り合わせを使用していますのでご了承下さい。(雰囲気重視ってことで)
さて・・・
↑こちらはGREENMAXのスユニ50(2000番台)
この製品は郵袋室窓が開閉式となった後期タイプです。
素組みですが、ベンチレータと扇風機カバーだけ別パーツを付けました。
↑こちらはKATOのスユニ50(北海道用500番台:車番502)
この製品は郵袋室窓がHゴムの初期タイプです。
屋根上のベンチレータなどは一体成型となっています。
加工してベンチレータを取り換えれば格好よくなると思います。
この車両は急行利尻のASSAYパーツから組み立てたものです。
↑KATOの逆サイドから。
KATOは車体側にHゴムが成型されています。
郵袋室の下半分曇りガラスとかはさすがです。
↑GREENMAXの逆サイドから。
GREENMAXはガラス側にHゴムが成型されています。
若干ガラスの平面度と嵌め合いが悪いかな?
↑GREENMAXの床下機器は各パーツを貼り付けて行くタイプで、よくあるGMの客車キットの床下パーツです。
台車だけは、GMのTR47は軸距が短くてTR47らしくないと思えたので、KATOのTR47に交換しました。
カプラーはKATOカプラーにしました。
↑KATOは台車が今時のスナップ式台車です。北海道用らしく発電用の歯車が台車に付いています。
カプラーは片側は車体マウントナックル、もう片側は車体マウントのKATOカプラーです。
もちろんテールライトも点灯します。
KATOのものを2000番台に改造するなら、台車を発電歯車なしのものに交換すればいいのですが、スナップ式のTR47台車は製品化されていません。自分で台車を削って加工するしかなさそうです。
屋根はまとめて比較してみます。
上:GREENMAX 下:KATO
GREENMAXはTOMIXのベンチレータ(PB103)を付けています。
(PB103は汎用パーツなのにずっとTOMIX在庫切れで再販希望)
換気ダクトはタヴァサのパーツ(PN003)ですが、今気づきましたが両車で数が違う?
調べもせずにキットの配置のまま別パーツに置き換えましたが、再調査しないとです。
妻面は、GM製は黒い幌枠が付属していたのでTOMIXの幌枠に取り換えたぐらいです。テールライトはクリアレッドを入れただけという手抜き。
両社とも貫通扉の窓ガラスが入っています。
KATOの製品の特長として点灯しない側のテールライトはモールドだけで色も入っていないのが大多数ですね。
製造銘板や検査標記類が入っているとエンドが引き締まります。
塗装は同じ青15号でも若干違います。キットのほうはGMスプレーで塗装していますが、経年で塗装も傷んできますしどっちが正しいとも言えないです。
さて、スユニ50は各地で活躍していましたが、当時の編成なら北海道は宗谷本線の321レを思い出します。模型的にちょうどいい長さの編成です。
本州用のスユニ50って模型的に需要あると思います。
(紀勢線の客車列車などなど)
マイクロエースですら完成品を発売していないので。