あと2日後に開業迫る西九州新幹線の影で、一部区間が電化路線から外れてしまう長崎本線。今回はいよいよ本番の415系長崎本線縦断号ツアー篇ですが、前半として宿泊先の小倉を出発し、団体臨時列車の始発駅である門司港駅から、長崎本線に入り途中の肥前山口駅までの区間を紹介します。

前回記事はコチラ

 

ニコニコニヤリ爆  笑チューおねがいニヤリウインク口笛えーキョロキョロ笑い泣き照れプンプンびっくりガーンえーんショボーンえーんおねがいニヤリニコニコ爆  笑照れムキーてへぺろ

 
その8月20日(土)。私はホテルをチェックアウトし、門司港駅に向かうために小倉駅へ。
 
 
 
門司港駅へは8:36発の荒木駅発1150Mに乗車。
オール813系の9連(R113+R111+R005)という見事な編成。
 
 
 
私が813系に乗車するのは実に14年振りで、それこそ運用撤退してしまった長崎本線の末端区間(長崎→諫早)での乗車でした。同系は混雑対策として出入口付近のクロスシートが順次撤去されて一部の通勤利用客からは不評を買っていますが、このR005編成(乗車したのは先頭車クハ813-5)はまだオリジナルを保っていました。
 
 
 
終着駅にして鹿児島本線の起点・門司港駅1番ホームには8:51に到着。
 
 
 
門司港駅といえば、日本の鉄道開業100年を記念して1972年に建立された九州の鉄道の起点を意味する『〇哩』記念碑、指宿枕崎線の西頴娃駅から移設したという腕木式信号機などをモニュメントとして設置。
 
 
 
レトロな改札口(写真のラッチは不使用)を抜けて、指定集合場所にてツアーの受付を済ませます。
 
 
 
私は『日本の鉄道150年』節目の年に、このレトロな駅舎に初めて足を踏み入れました。
う~ん…。大正ロマンを感じますなぁ~!
 
 
 
現役駅舎としては東京駅と共に重要文化財に指定されている門司港駅舎。
周辺は『門司港レトロ』を形成しており九州鉄道記念館も近くにあるのですが、初回記事で紹介した通り787系かもめ号乗車を優先したため、門司港レトロ観光線の乗車も含めてまたの機会にします…。
 
 
 
LED発車標にもしっかりと『415系で行く!長崎本線号』と表示。
九州の鉄道の起点である門司港から長崎へのロングランというのも、このツアーのまた魅力の一つなのです。
 
 
 
そうこうしているうちに9:11頃、4番ホームにお目当ての415系が入線しました。
今回充当された車両はFo117編成(分オイ)。九州に現存する415系普通鋼製車の中で唯一未更新との事で本ツアーに起用されたのでしょうか。ちなみに、9月9・10両日に開催された『夜行急行「日南」号の旅』ツアーでも同編成が起用されており、上記リンクのプレスリリースにも「415 系セミクロスシート車にて走行する当社が実施する最後のツアーです」と明記されている事から、大分に残るセミクロス車の運用撤退が確実なモノである事が窺えます。
 
 
 
さて…私が指定された車両は最後尾4号車のクハ411-117。「ヨイ…イイナ」と語呂がいい?国鉄型電車を象徴するMT54電動機のサウンドを直に聴く事はできませんが、「顔がある車両」が好きな私、撮影するにも好都合。
ただ…BOX席占有プランという条件で予約したのですが、残念ながら私の席は進行右側の山側。特急かもめ号で海側の車窓を満喫しているのでまぁ、いいか?
 
 
 
このFo117編成は1979(昭和54)年製。車齢は既に43年という古豪で、メーカーはHITACHI!
この国鉄型暖地向け普通列車用の内装色である薄緑色の化粧板が、未更新車の証。
(日立の銘板は当該車両には付いていなかったためモハ車のモノで代用)
 
 
 
隣の3番ホームにはステンレス製の1500番台車(Fm1521編成)が入線。新旧編成との並びが実現しました。
 
 
 
側面及び前面の方向幕は『臨時』を表示。一応『長崎』の行先も用意されているのですが、途中停車駅での誤乗防止の観点から止むを得ません(実際にその後普通列車と勘違いして乗り込もうとした客もいた)。
 
 
 
それでは、長崎までの約7時間の旅のスタートです!
9:33、9883M(肥前浜までの列車番号)415系長崎本線縦断号』は門司港駅を出発。電留線でしばしの休憩中の電車群を見ながら…。
 
 
 
小森江駅付近に見えるこの赤レンガの建物は、ニッカウヰスキー門司工場(焼酎製造。旧鈴木商店)の敷地内にある倉庫。
 
 
 
そして、関門トンネルの坑口が見えてきて山陽本線と合流後、門司駅2番線には9:39到着。
415系自体は関門間の交直セクションの関係で消滅する事はありませんが、果たして9月23日のダイヤ改正後はどれだけ九州内に残る事やら…?
 
 
 
門司駅では約16分停車するため、ここでようやく編成写真の撮影タイム。
 
 
 
今回乗車したクハ411-117ですが、外板には錆が浮き出ているのが痛々しい…。
 
 
 
9:56に門司駅を発車後、北九州貨物ターミナル駅と隣接するJR貨物門司機関区の傍らを通過。そこでは『銀釜』EF81 303との出会いが!本機は今春に全検を通し、まだしばらくの活躍が続きそうで機関車ファンは胸を撫で下ろしている事でしょう…。しかし、その陰でJR化後に追加製造された500番台は国鉄時代製造車がまだ現役にも関わらず運用離脱したそうで、構内には502・503号機が錆の浮き出た白い車体を晒したまま留置されていました…。
 
 
 
そして小倉駅5番線に10:02到着。約12分停車します。その間に大分からの3014Mソニック14号(『白いソニック』)が博多へ向けて先発していくのですが、車両は『白いかもめ』用のトップナンバーSM1編成でした。
 
 
 
さて…小倉駅を発車後、10:49着の福間駅まで無停車なのですが、その間にツアーオリジナルグッズ(運転士時刻表レプリカ・車掌時刻表レプリカ・号車札・JR九州オリジナル座布団の計4種)の購入申込書が配布されました。申し込み多数の場合は抽選販売となりますが、一応私は全ての商品の購入を希望すべく申込書を提出しました。
 
 
 
小倉から先は特急停車駅の黒崎や折尾ですら通過、久々の停車駅である福間には10:49に到着、約6分停車し、先行列車(8231M臨時快速)の退避を行います。以降の主要駅以外の停車駅も退避待ちのためですが、一応ドアが開いてホームに出られるようになっていました。
 
 
 
お次の停車駅は11:03着の福工大前駅ですが、かつては『筑前新宮』という駅名だったそうで。当駅では約9分停車。
 
 
 
11:18着の千早駅では7分停車。
 
 
 
そして…JR九州全駅の盟主である博多駅に到着(11:32)。
6分停車の間、運転士は小倉運転区から南福岡運転区、車掌は門司車掌区から博多車掌区のそれぞれ乗務員に交替します。
 
 
 
博多駅を発車後、竹下駅構内にある博多運転区の傍らを通過するのですが、私からしてみればどうしても『竹下気動車区』のイメージが強いんですよね…。
 
 
 
博多から先は南福岡、大宰府信号場、二日市と各駅に停車するのですが、いずれも運転停車扱い。列車は佐賀県に入り、長崎本線の起点である鳥栖駅に12:19到着。
ここでは約31分の『バカ停』となりますが、他の停車駅(有人駅)と同様、改札外に出る事はできません。
 
 
 
ここ鳥栖駅では、ツアー料金に含まれている昼食の駅弁『香草弁当』(中央軒謹製)とペットボトルのお茶が積み込まれます。
 
 
 
ツアー参加者は皆車外に出て撮影など思い思いの時間を過ごすため、車内は添乗員らのスタッフを除いてカラに…。
 
 
 
構内の留置線に停車していたキハ220(久大本線用)と、駅裏の保存SL268号。
 
 
 
ここで久々に編成写真を撮影。
 
 
 
鳥栖駅といえば先述の『中央軒』ですが、3、4番ホームの売店は休業中。評判が良い(?)という5、6番ホームのほうは営業中で、名物の『かしわうどん』をすする客の姿も。私はツアーで配布される駅弁だけでは飽き足らないので、ここで売られている『焼麦(シャオマイ)』を買って共に食べる事にしました。
 
 
 
この間、5番線を発着する787系(BM-1編成)の8071M臨時特急かもめ71号(博多12:15発→長崎14:26着)が先行していきます。
 
 
 
鳥栖市といえば、『サロンパス』でおなじみ久光製薬の本社があるマチ。1番ホームに通じる地下道の階段にもこんな広告が。
 
 
 
さて…列車は鳥栖駅を12:50に出発、長崎本線に入ります。
先述の弁当とお茶がツアー客に配られ、先程買ったシャオマイと一緒に頂きましたが、流石に全部平らげたらお腹いっぱい…😅
 
 
 
全ての特急列車が停車する県庁所在地の佐賀駅はアッサリと通過…。西九州新幹線の未着工区間の建設問題はいつになったら解決するのやら。
 
 
 
そして…佐世保線が分岐する一大ジャンクションである肥前山口駅に到着。 
 
 
 
電留線ではステンレス車1500番台がしばしの休憩中。 
駅名標もこの方向幕も明日で見納めになってしまうのか…😔
 
 
今回はここまで。次回はツアー後半の長崎までの行程を紹介します。
しかし、西九州新幹線開業前にアップできるかどうか微妙…😖相変わらず遅筆でスミマセン。ホント私ってダメな男ねぇ…😭
つづく