けんじいのジオラマ蓼科高原鉄道を見るために、台風予報をものともせず東京から来てくれた中学同期の女性2人。初日にジオラマをチラッと見てもらった後、2日目にじっくりと2時間近く運転も含めて見てもらった。

 

 当初の計画では暑い屋根裏を避けるため、朝早い時間にと思っていたが、幸か不幸か台風のお陰で二日とも曇り空で、お帰りになるまでの時間調整にもなる午後の時間を使うことができた。

 

 

 まずは最近買ったばかりのスイスの電気機関車が(上)が牽引するオリエント急行の客車を全路線走らせてみせた。ポイントの切り替えが忙しい。そしてそれらを片付ける。

 

 片付けた後、女性2人に運転席に座ってもらう。後ろ姿を写真に撮ると、「あれ、最近見た景色だが随分と大きい。そうだ、孫のれいちゃんとゆいちゃんの6〜70年後の姿だ。」

 

 

 フランス国鉄の高速列車TGVとユーロスターを同時運転してフランスの雰囲気に浸ってもらう。1人はフランス語が堪能で今もフランス語婦人会とかで活躍中というので、 TGVを出してきたのだ。乗ったこともあると言う。これらは走行が安定しているので、両方とも高速で運転してもらった。

 

 

 もう1人は韓国語をかなり勉強したらしいが、残念ながら韓国の鉄道模型車両はない。もし元気なうちに海外旅行に気楽に行けるようになったら、遠いヨーロッパよりも近い韓国に行って、韓国高速鉄道(KTX)の模型車両を買い、当鉄道にデビューさせたい。因みに、中国の新幹線は日本の技術協力で始まったが、韓国高速鉄道はフランス方式である。

 

 

 話が横道に逸れたが、ヨーロッパの風景は終わりにして、今度は「ちーの駅」の1、2、3番線に収容されている列車を順番に本線に引き出し、全線を周回してのち再び「ちーの駅」のホームに戻す。ポイントの切り替えとホームからの出発、バック運転が脱線することもなくスムーズにできるところを見せようとしたのだが、果たしてどのくらい感動してくれたのかは分からない。

 

(これら国鉄型の列車を駅から出し入れし、入れ替わり立ち替わり走らせた)

 

 みんな名古屋出身なので、自作車両の名鉄パノラマカーと名鉄急行用車両を走らせたが、パノラマカーは不調で一周できずに退場した。

 

 これまでのお客でこれほど長時間付き合ってくれたのは珍しい。けんじいは満足した。彼女たちが「やれやれ」と思ったかどうかは知らない。

 

(このパネルを見ながら、運転席の人にあれこれ指示をする)

 

 彼女たちが去り、入れ替わりに史上最強という台風が日本海側を通過していったが、けんじいが予想した通り大したものではなかった。栗の実がたくさん落ちたことだろう。