宇都宮から 東京都区内ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

さ昭和34年8月に東北本線宇都宮駅で発行されました、「宇都宮から 東京都区内ゆき」の常備片道乗車券です。

 

 

新潟印刷調製の券となります。

 

小山から水戸線で友部へ出て常磐線で東京へ向かう遠回りの経路の常備券で、水戸線、常磐線方面に所要のある東京方面への旅客が購入した券と推察されますが、常備券を設備するだけの需要があった事になります。

 

宇都宮から東京まで最短経路の東北本線経由の場合、当時は「東京電環」の適用となり、この経路で宇都宮~東京間の営業キロは183.7キロで、当時の規則では「東京都区内」の適用は東京駅から150キロ以上となっていたため、この乗車券は「東京電環」の適用とはならずに「東京都区内」の適用となりますが、営業キロは200キロを越えないため、「通用発売日共2日」の「東京都区内ゆき」となっています。